歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

自分を追い込め

今回は、FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略(2020年)を読みました。

 

 

自分を変えるというのは難しくて、自分との約束、例えば週に10キロ走るというのも、なかなか守ることが難しいです。どうしても暑さのせい、夏休みのせいにしている自分がいます。

 

 

環境を変える

 

本書では、自分をわざと苦境に置くことで、何か極端なものにも自分を適応させることもできると説きます。例えば、何かに取り組む際に公言すると、自分が言ったことを守らなければという社会的なプレッシャーを感じますよね。

意志力が弱いのではなく、自分の環境に外からのプレッシャーを意図的に何層も組み込み、せざるを得ない状況に自分を追い込むことで、できないと思っていた目標でも達成できるということです。

 

 

帰還不能

 

目標を避けるよりも、そちらに向かって進むほうが楽になるという瞬間《ポイント》のことを「帰還不能点」といいます。起業家と起業志望者の違いを調査してみると、起業家は、何らかの形で「帰還不能点」を経験していた一方で、起業志望者は、そのような経験を作り出していなかったのだそうです。

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背水の陣ではないですが、自分で梯子を外して後退できなくしてしまうというのが、時には必要だということですね。

 

また、何かを10倍の規模で考える「10倍思考」を使うと、それまでの間違った思い込みを修正せざるを得なくなったり、自分が恐れているものに真っ正面から対峙しなければならなくなるそうです。今日から自分の収入を10倍にする方法を必死に考えてみるのも良いですね。どうすれば週に100キロ走れるようになるのかということでもあります…

 

 

文脈学習

 

また、より効率的に成長していくためには、絶対に師匠・メンターが必要です。文脈学習という方法でより高い学習効果を発揮するステップは次のとおりです。

①コンセプトを「表面的」に学ぶ。

②学んで理解したものを、しっかりと自分の中に落とし込み実際の状況に当てはめられるようにするため、このコンセプトを「現実の世界」で使って練習してみる。

③荒削りの部分をならすために、すぐにコーチングを受けて、「フィードバック」をもらう。

④同じことをもっと集中して短い時間軸の中で何度も繰り返し、「自動的」にこなこなせるようにしていく。

⑤自分の知識とスキルを評価するために、「さらなるコーチングとフィードバック」を受ける。

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確かに、荒削りの段階でアドバイスをもらってから、繰り返し実行して自動化することができれば、本当に無駄なく効率的に学べますね。うまく良いメンターを見つけないことには、アドバイスがもらえません。

 

 

長居はしない

 

そして、ひとつの環境にはあまり長居しすぎないほうが良く、ひとりのメンターに長く師事しすぎないほうがいいのだそうです。老子「生徒が準備できたとき、教師は現れる。そして、生徒が本当に準備できたとき、教師は姿を消す」と言っており、その時々で自分に必要なメンターは変えていかなければならない、常に同じ環境、同じメンターに安住してしまっていては成長はできないという認識が必要です。

コンフォートゾーンから出ることを常に考えるということだと思いました。次々に良いメンターに出会うためには、出会いの機会が多いところに出かけて行く必要もありそうです。

 

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まとめ

 

本書は、過去記事「ユニバース25実験」で紹介した本と同じく、環境が大事だという話だったのですが、痛みや苦しみも幸せには必要だという意見から、ポジティブ心理学を思いっきり否定していたところが印象的でした。

 

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確かに、苦しみを知っているから楽しみをより強く感じられる、痛みを知っているから、幸せに感謝できるというのはあると思います。痛みや苦しみを伴うとしても、毎日少しだけコンフォートゾーンを出るような行動を意識していきたいなと思いました。過去記事アドラー心理学①目的論」の「本当は痩せたいなんて思っていない」を思い出しました(笑)

 

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