ここ最近は、アドラー心理学関係の本を課金もしながら漁るように読んでいます(笑)
色々学んだことがあるので、いくつかに分けてご紹介していきたいと思います。
目的論
アドラー心理学では、原因論(過去)ではなく、目的論(未来)で考えるそうです。
人の行動にはすべて目的があり、われわれは皆何かしらの「目的」に沿って生きていると考えます。あらゆる結果の前には「原因」があると考えるフロイト的な原因論とは異なり、目的論では今の「目的」にフォーカスします。
不登校の目的
私の息子は一時期、学校に行きたがらずに苦労しました。
「嫌われる勇気」(2013年)では、引きこもりの人によくある話として、引きこもることで親の注目を一身に集めることができる一方、家から一歩でも外に出てしまうと、だれからも注目されず、他人よりも見劣りしたわたしになってしまう。そして誰もわたしを大切に扱ってくれなくなる。と考えているという内容が書かれていました。
本人が自覚してしているのかはともかく、親の注目を集めるためというのは、他の人からも言われたことがあります。
怒りの目的
感情は、目的を達成する手段として捏造されるのだそうです。以前、自分が解釈した世界に対して感情が起きると考察しましたが、アドラー心理学では「勝手自分の力を証明したい」とか、「相手を屈服させたい」という目的を達成させるために、怒りの感情を手段として用いると考えます。
私が息子にイライラして怒ってしまうのも、息子達に言うことを聞かせることが目的に自分で作り出したものだということですね。
また、子どもが親に対して権力争いを挑んできた時、イラっとして子どもを打ち負かすようなことをすると、表面上では反抗しなくなるものの、子どもの目的が復讐に変化して非行に走る、リストカットをするようになるといった行動になるということでした。
痩せたいけど痩せない
痩せたいと思っているのに痩せられない、これは、女子の永遠のテーマではないかと思います。目的論で考えると、本当は痩せたいなんて思っていないということになります……信じたくない(笑)!
与えられたものをどう使うか
目的論では今の「目的」にフォーカスしますので、「大切なのは何が与えられているのではなく、与えられたものをどう使うか」ということになります。過去に意味はなく、変えられるのは未来であり、今の一瞬一瞬を精一杯生きるという考えは、過去記事「時間は存在しない」でも理解した内容と同じだな思いました。
まとめ
4歳の息子と公園で遊んでいた時、帰ろうと言っても聞かないことがありました(あるあるですよね)。この子の「目的」は何だろう?と考え「もっと遊ぶこと」かなと思ったので、「お家でママと遊ばない?ママと遊ぶのは楽しくない?ママは○○くんと一緒にお家で遊びたい」と言いました。すると、「ママと遊ぶの大好き!一緒に帰ろう!」とスッと帰ることができたんです。
すぐに、完璧に取り入れることは難しいですが、「目的論で考える」ことを意識してやっていこうと思います。