歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

脳科学からみた赤ちゃんの発達

今回は、パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学(2020年)を読みました。

 

 

私たちが当たり前に出来ることでも、子どもの発達や脳の発達から見ると、ものすごい出来事なんだなと知ることができる本でした。子供達が赤ちゃんの頃に読みたかったし、女の子の話なので、この著者さんには男の子を育てて本を書いて欲しかったな〜と思いつつ、勉強になったことをまとめたいと思います。

 

 

赤ちゃんの脳が受け取るピピピ信号

 

脳は頭蓋骨の中にあります。全身の神経から怒涛のように送られてくる電気信号を、赤ちゃんの脳は、必死に学習しているそうです。新生児の目はまだ見えてないと言われますが、厳密に言えば、網膜で受け取った光が、ピピピ信号となって確かに脳に届いているということでした。

これを読んで、以前読んだ「ボーダー 移民と難民」(2022年)の話を思い出しました。

入国管理局に何年も閉じ込められると、入管は色がないため、外のいろいろな色を見ただけで具合が悪くなるのだそうです。スリッパしか履かないために、うまく歩くこともできないそうで、外の世界に慣れるまで最低カ3,4か月はかかるということでした。

生まれたばかりの赤ちゃんにとって、外界に出ることで、ピピピ刺激が洪水のように流れ込んできている状態だというのがよくわかりますね。

 

 

脳の刈り込み

 

そして、赤ちゃんは、生きる上で必要な回路を作っていきます。ヒトの神経細胞はもともと持っていた数を100%とすると、3歳までの間に70%が減り、約30%が残るのだそうです。これを、刈り込みと言い、『三つ子の魂百まで』と言われるのもこれですね。

どの神経細胞を残すかが決まるのが3歳までであり、幼児教育の根拠と言われるのですが、著者さんは幼児教育には懐疑的でした。子どもが興味を持つように温かく導きつつ、興味を持ったタイミングを見逃さないように、普段から目を光らせておくと良いということでした。過去記事「モンテッソーリ教育」の考え方と同じですね。

ddh-book.hatenablog.com

 

 

適当な脳

 

また、興味深かったのは、脳の適当さです。

モズのはやにえ

トリの記憶力はびっくりするほど正確で、写真に撮ったかのように風景を正確に覚えているそうです。そのため、景色が変化すると別物だと認識してしまい、「百舌の速贄:モズが捕らえた獲物を枝などに刺して保存しておく」なんて現象が起きます。一方、ヒトは、少し歪んだ正三角形を眺めてもらい、1ヶ月後に「あのとき見た図形」を思い出して描いてもらうと、歪みのないきれいな正三角形を描きます。

また、チンパンジーでは、「AならばB」と教えると、Aを見てBを選ぶようになりますが、その逆は学習しません。しかし、ヒトは「AならばB」ができれば、教えなくても「BならばA」もできるそうです。

これらは、脳の適当さが成せる能力になります。

 

 

メンタルローテーション

 

「メンタルローテーション」とは、頭の中で自由に物体を回転させて眺める能力のことです。これは、認知の基礎とも言える能力であり、メンタルローテーションができないと、ある人を別の角度から眺めたときに同一人物であると認識できなくなります。「他人の視点」に立って考えることも、メンタルローテーションの能力の1つであり、大体1歳半頃に獲得するそうです。

そう言えば、1歳半健診では積み木のテストがありますよね。積み木や立体パズルは、には、「想像」「計画」「実行」「内省」という順次ステップを踏む遊びであり、メンタルローテーションの学習に有効なのだそうですよ。

 

 

トラウマボンディング

 

虐待についても驚きました。虐待をしている親は「自分が虐待している」という事実に気づきにくいだけでなく、虐待された子はかえって養育者に好意を示すことがあるのだそうです。虐待された幼児は、ときに大人になっても虐待者の特徴(例えば体臭など)を好きであり続けるそうで、これは、トラウマボンディングと呼ばれ、進化の過程で培われた動物の本能なのだそうです。育児放棄の気配を察知したときには、生き延びるために、幼児のほうから積極的に養育者に愛着を示すという自動プログラムが発動するということですね。

ちなみに、「虐待を受けた子は、将来、虐待する親になる」という、虐待の世代間連鎖については、現在では、統計学的に否定されているそうです。

 

 

まとめ

 

本書の著者さんは、10年以上子宝に恵まれなかったということで、かなりのイクメンぶりです。とりわけ、声かけなど、脳に良いと思われることを何でもしていて、その成果か、4歳のマシュマロテストではバッチリ、大好きなみかんゼリーを食べずに待てました。素晴らしい!

でも、最初にも書いたんですけど、著者さんのお子さんは女の子なんですよね。様々なエピソードで、男の子の生態と違うな〜と感じます…うちの息子たちって、そもそも落ち着きがなくて、話が聞けないし(聞く気がない?)、(いまだに)会話にならないんですよね(T_T) やっと会話が通じた!と思ったのが小4ですからね。

私の子育てに問題があったというのも否めませんが、本書の男の子バージョンがあれば、男の子の生態と対策を学ぶためにも、ぜひ読みたいです。

 

仮説は良い「観察」を生み、良い観察から「問い」が生まれる

春休み、本は読んでもブログを書く暇がない…息子たちに振り回されております(T_T)

さて、今回は、観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか(2021年)を読みました。

 

 

著者さんは、マンガ編集者として会社を立ち上げており、一流のクリエイターがどのように世界を観察しているのかについて漫画家さん向けのスクールを運営しているということでした。そうやって物事を考えていくんだということを学んだので、まとめたいと思います。

 

 

仮説を立てる

 

良い観察は問いが生まれ、その問いから観察が生まれるということで、著者さんは「仮説」を起点にすることで、「仮説」を検証したいという「観察」が生まれ、必然的に「問い」が生まれると述べます。

これは、目から鱗が落ちました。確かに、(事実かは分かりませんが)ニュートンはリンゴの木を観察して重力の存在を発見しましたが、それまでにも、誰でも物が落ちるという現象は観察していたわけです。ただ見ているだけでは何も新しい発見や仮説は生まれませんよね。

 

 

絵画の見方

 

本書で腹落ちしたのが、では、どうすれば「仮説」が生まれるのかという部分で、絵画の見かたを例に説明されています。「仮説」は言葉から生まれるそうです。なので、まずは、愚直なディスクリプションを行う、つまり見たものを言葉にすると良いそうです。目に入って、印象に残ったものを順番に言葉にしていきます。以下にフェルメールの「牛乳を注ぐ女」の例を引用します。

絵の真ん中にメイドの女性が立っていて、台座のようなテーブルに置かれたずんぐりとした陶器に、両腕を使って牛乳を丁寧に少しずつ注ぎ入れています。テーブルにはエメラルドグリーンのテーブルクロスがかけられていて、様々なパンが載っています。ちぎれたような小さなサイズのものもあれば、バスケットの中に大きなサイズのパンもあります。また、銀製のポットのようなものも置かれています。

ディスクリプションでは、主観的な感想を排して、できるだけに客観的に、事実だけを説明することが大事だそうです。また、他者のディスクリプションや仮説を見て、他人の視点から見るというのも良いということで、その際にはその解釈に反論や賛成をする論拠を探しに行く姿勢で見ると良いということでした。

 

 

認知バイアス

 

この「観察」を阻む3つの要素として「認知バイアス」「身体・感情」「コンテクスト」の3つがあり、著者さんは「メガネ」と呼びます。このメガネの存在を意識できるかどうかで、観察の結果が変わってしまうそうです。そして、この中で特に観察を歪ませるメガネが「認知バイアス」になります。

確証バイアス

自身の仮説を補強する情報ばかりが目に入り、それ以外の情報を排除しやすくなるバイアス

ネガティビティバイアス

人はポジティブな情報より、ネガティブな情報に注意を向けやすく、記憶にも残りやすい

同調バイアス

自分の持論に反したとしても、「みんながそう言っているから」と大生の意見を支持する

ハロー効果

偉い人や有名な人を前にすると、自分の意見よりも相手の意見が正しいんじゃないかと思いこんでしまう

生存者バイアス

成功した人や組織の経験・事例ばかりに着目して、失敗した人の経験・事例が見えなくなること

根本的な帰属の誤り

本当は人格の問題ではなく、別に問題があるはずなのに、問題の原因ををの人の性質に求めてしまう

後知恵バイアス

物事が起きてから、それが予測可能だったと考える傾向

正常性バイアス

異常事態になった時に、パニックになるのを防ぐために予期せぬ出来事には鈍感に反応する

 

認知バイアスっていうのは、本当にやっかいですよね。私もこれらの認知バイアスによって歪まされたなと思い当たる経験がたくさんあります。自分を疑い続けるのも苦しいですが、このような認知バイアスによってメガネをかけた状態かもしれないと常に考えておくことは大事なのではないかと思います。

 

 

まとめ

 

歯科衛生士の教員をしていた時、実習先などから実習生からの「質問がない」とよく言われましたし、授業をしていても、何も疑問がわかないのかな?と感じていました。本書を読んで、学生さんたちは習ったことを全部受け入れるだけ、ただ見ているだけで、「仮説」が生まれていなかったんだということが良く理解できました。実習指導者さんからは、「何も質問がないのは、あなたは全部わかっているってこと?」なんて言われてしまったりもして…(T_T)、関心があればもっと質問が出るはずなんて考えていましたが、言語化のトレーニングをすればよかったのか、と今なら思います。

本書を参考に、私も日常生活の中でディスクリプションして、もっと観察力を鍛えていきたいと思います。ひとり美術館にも行ってみたいですね。

 

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1on1の教科書

今回は、世界標準の1on1 科学的に正しい「対話の技術」のすべて(2025年)を読みました。

 

 

私は過去記事「チームの心理的安全性」を読んで以来、歯科医院に勤務する歯科衛生士にこそ「1on1」を取り入れるべきだと思っていて、本書はその教科書とも言えるような内容でした。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

とても勉強になったので、大事だなと思った部分をまとめたいと思います。

 

 

1on1がもたらす効果

 

本書によると、1on1とは、「マネジャーと直属の部下との間で定期的に繰り返し行われる、部下の健康状態、モチベーション、生産性、対処すべき問題、優先事項、役割分担の明確化、他の業務との調整、目標設定、他者・チームとの調整、個人の成長、キャリアプランなどについて対話する時間・機会」であると説明されています。そして、7つの効果として以下のようにまとめています。

  • エンゲージメントを高める
  • 部下の成功を導く
  • マネジャーの成功を導く
  • 人間関係の構築に役立つ
  • ダイバーシティ&インクルージョンを推進する
  • 部下の成長・能力開発を推進する
  • 人生の満足感を改善する

 

 

頻度と時間

 

また、効果的な頻度や時間についても調査されており、週1回のペースが最も好ましい結果をもたらし、20〜30分が良いということでした。

もちろん、リモートワークだったり、部下の金属年数が長かったりする場合、部下からフィードバックによっては、1on1のペースを調整すると良いということでした。

さらに、集中を切らさないよう、スケジュールに入れる時にはまとめて行う、歩きながら行うなどの工夫についても詳しくかかれています。

 

 

会話に取り入れる分野

 

何を話すのかということについても詳しく書かれていて、著者さんの分析の結果結果、「人間関係の構築」「エンゲージメント」「状況把握」「課題」「フィードバック」「能力開発・成長・キャリア」という6つの質問のカテゴリーのうち、複数のカテゴリーから質問を選び、豊かで多角的な対話を行うのが理想的だということでした。

 

「人間関係の構築」

その人の人となりや仕事に関する考えを理解するための質問で、「あなたが今、仕事以外でワクワクすることは何ですか?」や「職場で嫌だなと思うことはなんですか?」などです。

「エンゲージメント」

仕事のやりがいや離職を防ぐ要因を知る質問で、「どんな仕事が一番楽しいですか?」や「あなたが、この職場で長く働きたいと思うには何が必要でしょうか?」などです。

「状況把握」

主要業務の把握、最新情報の共有、案件のフォローアップ、優先事項の確認に関する質問です。

「課題」

部下やチームの課題を知るための質問や「チームメンバーとの課題で、相談したいことがあれば教えてください。」といった、部下と部下との関係を知るための質問です。

「フィードバック」

「フィードバックは十分足りていますか?」といった部下へのフィードバックを改善する質問、組織から部下への情報発信を改善するための質問、部下からのフィードバックを求める質問、ミーティングを改善するための質問、部下から組織全体へのフィードバックを求める質問です。

「能力開発・成長・キャリア」

部下の長期的な可能性と将来への希望に焦点を当てた質問で、「5年後、10年後に目指すキャリアを教えてください。」などです。

 

また、その日のアジェンダは、基本的に部下に決めてもらい、一度に全部聞くのではなく、時間をかけて満遍なく聞いていくというのもポイントのようです。

 

 

記録を残す

 

記録の重要性についても繰り返し述べられています。マネジャーだけではなく、部下にも記録を取ってもらい、お互いに1on1で話した内容を確認すると良いということでした。

もちろん、1on1の前には前回話した内容をチェックしてから臨みます。

 

 

まとめ

 

歯科医院に勤める歯科衛生士にこそ、1on1が必要だと思うんですよね。歯科衛生士さんたちがイキイキと幸せに働くためには7つの効果、絶対に必要だと思います。でも、マネジャーの立場になる先生も、主任歯科衛生士さんも、そんな暇もスキルもないというのが現状なんです。ここ、ビジネスにできないかな〜とずっと思っています。

 

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ドーパミンゾンビ

今回は、欲しがる脳(2025年)を読みました。

 

 

「ニューロマーケティング」という、脳分析を使ったマーケティングについて書かれている本で、人間の行動は、それを起こす前に脳が反応していること、無意識下で決まってしまっていることを分析・利用したマーケティング手法になります。面白いと思ったことをまとめたいと思います。

 

 

選択盲現象

 

過去記事「意志はどこにあるのか?」でもあったように、人間に自由意志は存在しません。本書によると、行動の前に脳波に現れる「準備電位」というのは、明確な意思決定そのものを表しているのではなく、決定へと至る脳内プロセス全体の一部であると理解されるようになってきているそうですが。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

スウェーデンの研究者らは、スーパーの買い物客180名に対してそれぞれ味の異なる2種類のジャム(または紅茶)を試食・試飲してもらい、どちらが好みかを選択させた上で、その後、自身が選んだ好みのジャムを改めて試食させ、その理由を説明してもらいました。すると、3分の2以上の買い物客が選んだジャムをすり替えたのに気付かず、自身が選ばなかったほうの味のサンプルについてもっともらしい理由を述べたそうです。これは、「選択盲」と呼ばれ、様々な分野で繰り返し実証されているそうです。

自分で選んだと思っただけで,理由は後付けなんですね。

 

 

目(視覚)

 

では、ニューロマーケティングの研究から五感を活かした手法をまとめたいと思います。まず視覚ですが、こちらはWEBで活かせそうです。

視覚において、網膜から受け取る膨大な視覚データすべてを緻密に処理することはあまりに非効率的です。そこで網膜からの信号は脳内で10分の1以下に圧縮され、さらに前頭眼野の担うトップダウン処理によって「いまもっとも重要そうな信号」に選択的に注意資源を配分されているそうです。錯視などは、この作用によるものになります。では、何に注意が向くのかというと、①動くもの、②パターン変化、③色コントラストなのだそうです。

動くものは、生物を感じさせる予測不能で自律的な動きには注目してしまうということです。パターン変化は、「乱れ」による注意を引く陳列方法である、ジャンブル(投げ込み)陳列のイメージです。多数の類似したオブジェクトの中に1つだけ異なる特徴を持つ対象がある場合、その対象が瞬時に知覚される現象のことをポップアウト効果と呼ぶそうです。そして、コントラストはWEBデザインでは必ず学ぶ、濃淡を使った色の使い方になります。

 

 

耳(聴覚)

 

私たちの脳は、単なる音よりも何か意味がありそうな人間の声のほうが反応しやすくできているそうです。音を使ったブランドイメージもよく使われており、CMソングなどもそれですね。

 

 

手(触覚)

顧客に商品を手に取って触ってもらうと、その商品に対する心理的な「所有感」が高まり購入意欲や評価が上がるという現象を「エンダウメント効果」というそうです。手触りや質感にこだわった商品は、プレミアム感や品質感を想起させて脳の報酬系を活性化させ、購買意思決定を促進するのだそうです(ハプティック効果)。シートの座り心地も大事なようです。

 

 

鼻(嗅覚)

 

匂いの種類によっては、人間の嗅覚は犬よりも良いそうです。ほとんど感じ取れないレベルのレモンの匂いを漂わせたところ、初対面の人に対する好感度が無意識に高まったという研究もあり、心地よい香りにはリラックス効果があること、顧客の評価や売上にも影響があることがわかっています。

嗅覚というのは、五感で唯一、大脳皮質にダイレクトにつながる経路を持つため、潜在的な行動変化や態度変容を促すことができそうです。

 

 

口(味覚)

 

「おいしい/おいしくない」は舌からの信号だけではなく、脳内での主観的な過去の記憶や感情ネットワークと統合されて初めて生じるものだそうです。そのため、コカ・コーラとペプシのラベルを隠して行った実験では、単なる味覚からの評価を上回って「記憶に蓄積されたポジティブなイメージ」に基づいて飲料が評価されているという結果も出ています。

母親の味など、味覚は思い出と絡まっているんですね。

 

 

残りあとわずか

 

プロスペクト理論では、人間は利益よりも損失に対して強く反応し、同じ価値であれば得る喜びよりも失う痛みの方がおよそ2倍大きいと言われています。このような損失の恐れのことを、FoMO(Fear of Missing Out)と言い、FoMO状態になると、恐怖や痛みに関連した脳活動が高まり、前頭前野の働きが抑制されて冷静な判断が難しくなるのだそうです。さらに、高FoMO群は、SNS利用率も有意に高かったという研究もあり、衝動的な行動と関連がありそうです。

私も先日、いつも行列のできているドーナツ屋さんに並んでしまいましたが、これは、バンドワゴン効果というそうです。案の定、値段に対して美味しくもなく、これも経験ですね(笑)。

 

 

まとめ

 

本書は、ニューロマーケティングについて学べる一方、目先の報酬に注意を奪われ続ける、ドーパミンゾンビ化について啓発している本でもあります。確かに、SNSを見ていたら、いつの間にか時間を無駄に消費していたなんてことがありますよね。いかに無意識のうちにヒトの注意を惹きつけ、消費させるのかという研究が脳の分析によって行われ、活用されているのかというのがよく分かりました。そして、FoMO状態にならないよう、または、気づいて衝動買いを回避できるよう、前頭前野を鍛えようと思いました。

 

国際霊柩送還士

今回は、エンジェルフライト(2014年)を読みました。

 

 

いや、この本はやばいです!(語彙力w)ずっと涙が止まらなくて、家事の間や運転中に読める本ではありませんよ。もしも自分が、家族が海外で死んだら、どうなるのかを考えさせられる本だったので、勉強になったことをまとめたいと思います。

 

 

国際霊柩送還士

 

国際霊柩送還士というのは、海外で亡くなった日本人のご遺体や、日本で亡くなった外国人のご遺体を、国境を越えて遺族のもとへ搬送・送還する専門職です。空港の貨物として扱われるご遺体を尊重し、ご遺族が最期のお別れができるよう、防腐処理や手続き、航空輸送を手配するプロフェッショナルとされており、本書で詳しく書かれています。Amazonでドラマ化、映画化されているようですね。

 

 

 

エンバーミングの先進国はアメリカ

 

海外から送られてくるご遺体というのは、その国により状態が異なるようです。エンバーミングの先進国はアメリカであり、アメリカから送られてくるご遺体はとても綺麗な状態ですが、インド、ネパール、スリランカなどは、宗教的な考え方もあるのか、ドライアイスを入れるだけなど、処置そのものがおざなりなことが多いのだそうです。皮膚が腐って水疱になっていたり、緑色に変色していることもあります。また、機内の気圧により、ガスが膨張し、体液が漏れるのだそうです。

 

 

お別れのための死化粧

 

そんなご遺体を家族に会わせる前に綺麗に整えているのが国際霊柩送還士です。火葬の前のひと時、家族がお別れをするためだけに、化粧をして生前の状態にもどします。出続ける体液をひたすら脱脂綿でぬぐったり、腐敗した皮膚や怪我で陥没した顔をパスポートの写真を見ながら修復したりと、それはそれは大変な作業だと思いました。しかも、時差があるので、24時間、夜中でも連絡が入ります

国際結婚をして、日本で赤ちゃんを産んだものの、幼くして亡くなってしまった娘さんをフランスの祖父母に会わせるという話では、今でも思い出して涙が出るくらい号泣しましたし、きちんとお別れをすることの大切さを感じました。

 

 

忘れられる存在

 

本書で取材している 株式会社エアハース・インターナショナルはこの分野の先駆けであり、ニュースになるような事件・事故の遺体搬送では必ずと言っていいほど関わっているそうです。しかし、その存在は表に出ないばかりか、事件後、時がたつと関係者ですら記憶に残らないようでした。

「私の顔を見ると悲しかった時のことを思い出しちゃうじゃん。だから忘れてもらったほうがいいんだよ」

忘れられた方がいいお仕事…なんだか切なくなりますね。

 

 

まとめ

 

本書を読んで、海外旅行や仕事でどの国に行くのかというのは少し考えさせられましたね。海外で火葬してから戻る場合も、火加減を伝えておかないと何も残らないそうですよ。また、国内で死亡した外国人の方を送り出す時には、相手方の宗教儀礼を知っておく必要があるし、書類も様式や言葉までもそれぞれ違います。海外とのネットワークやコミュニケーションも必須で、国際霊柩送還士というのは、本当に専門性の高いお仕事なのだということを学びました。

 

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味覚と表情と感情

今回は、脳には妙なクセがある(2012年)を読みました。

 

 

本書、脳科学大好きな私には、本当に面白くて、全部ブログに書きたいところなのですが、今回は「味覚」と「表情」と「感情」についてまとめたいと思います。

以前から、口角を上げる(笑顔を作る)だけで、イライラが収まり相手を怒れなくなるといったことは知っていました(もちろん実験済み(^^♪)が、人類の進化と表情との関係が面白いなと思いました。

 

 

ボトックス注射

 

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌の毒素を顔に注射すると、顔面筋の動きが鈍り、皺ができにくくなることを利用した美容技術です。そして、このボトックスを使用すると、相手の感情を読みにくくなるという研究をした研究者がいます。さまざまな表情の写真を見てもらい、その表情から、「楽しい」や「悲しい」などの感情を読み取ってもらったところ、ボトックスを顔に注射した人は表情を読み取る能力が低下したのだそうです。

と、いうことは、表情豊かな人は、他者の感情を読み取る力も強いのかも知れませんね。

 

 

シュードネグレクト効果

視野の半分を重要視して、もう一方を無視しがちなヒトの認知傾向を「シュードネグレクト」と言うそうですが、私たちは顔の「左半分」をとくに重要視しているのだそうです。そして、鳥にも「左側重視」の傾向があり、左側重視というのはヒナにもみられる先天的なもののようです。鳥の脳には「脳梁」(左右の大脳を繫ぐ経路)が発達していないことから、長い進化の産物だろうということでした。

私たちが他人から見られるときは主に、相手にとっての左視野、つまり自分の「右側」に注意が集まっていることになりますので、右側の顔は特に念入りにお化粧をしないとですね。

 

 

痛そうな写真

 

痛いシーンを目撃するだけでなく、「痛そうな写真」を見ただけでも、脳の同情回路が活動するそうです。しかも、同情回路は「痛そうな場面」だけではなく、テレビや携帯電話などをハンマーで破壊するシーンを見ても活動するそうで、これは、「もったいない」の源なのではないか、ということでした。

確かに、動画や写真を見ているだけなのに、「痛い痛い!」ってなることありますよね。

 

 

恐怖の表情

恐怖の表情を作ると、それだけで、視野が広がり、眼球の動きが速まり、遠くの標的を検知できるようになるのだそうです。恐怖への準備は、恐怖の感情そのものでなく、恐怖の表情を作ることによってスイッチが入るということで、笑顔だけでなく、恐怖の表情までも精神や身体に影響を与えているということですね。

お化け屋敷に入る人の表情と、出てきた時の感想を研究すると、恐そうな表情の人ほど、「怖かった」という感想になりそうです。

 

 

苦い記憶

顔面の筋電図を測定しながら苦味を舐めた場合、上唇挙筋が収縮したという結果をもとに、どんなものを見た時に同じ表情になるのかという研究が行われました。すると、嫌な写真、たとえば死体にウジ虫がわいている映像を見たときにも、上唇挙筋が収縮することが分かったそうです。しかも、主観的な嫌悪感が強いほど筋肉の収縮も強かったということです。また、道徳的な嫌悪感も苦味の表情と関係があるそうです。

「鼻の下を伸ばす」のと逆というのが面白いなと思いました。笑顔や恐怖の表情と同じパターンだとしたら、上唇挙筋を収縮させると、目に入ったものに無意識に嫌悪感が湧いてしまうのかも知れません。

 

 

進化と表情との関係

 

表情というのは、単純に感情を表出するだけではないのではないか?と本書を通じて考えさせられますよね。

ダーウィンは、表情が先天的であることを指摘したうえで、表情の機能を意味論的に推察しているそうです。アンダーソン博士も、古い生物は、苦味(毒)や悪臭(腐敗)などの生命にとって都合が悪いものを拒絶するシステムをすでに発見していて、のちに脳はこの効果的なシステムを転用することで、モラルという高度な社会的感情を創作したと説明しています。

 

 

まとめ

 

表情というのは、思っていたよりも進化に関わる大事な動きだったということを学びました。そして、やっぱり、「感情→表情」ではなく、「表情→感情」のようです。

この表情の効能をうまくスポーツなどに使えませんかね?テーピングを使って、モノマネ芸人みたいに顔を変えるとか(笑)。

本書を読んで、もっと表情を大げさに使っていきたいと思いましたし、口角は上げて、上唇挙筋は下げて、つまり唇がUの字になるような表情を常にしていきたいなと思いました。

 

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保健指導に使える話

今回は、いくつか読みためた本の中で、歯科衛生士が歯科保健指導に使えるかもしれない知識をまとめていきたいと思います。

 

 

やる気スイッチ

 

1冊目は「脳科学が解き明かした 運のいい人がやっていること」(2024年)です。

 

 

本書によると、脳科学的には「やる気スイッチ」がすでに見つかっているそうです。大脳基底核にある「淡蒼球」と呼ばれる部位で、大脳基底核は行動の開始と終了に関与しています。中脳の黒質という部分のドーパミン神経がスタート地点であり、大脳基底核と大脳皮質の間のループ回路を回っている間は運動を続けます。停止機構は2つあり、予測した報酬が得られた時のドーパミンと、大脳皮質(理性)による緊急停止です。「淡蒼球」はこのループ回路の中継地点にあり、脳のやる気スイッチを入れるためには、何かしら行動を始める、つまり、この回路をスタートさせる必要があるということでした。

確かに、部屋の掃除をしようと思っても重い腰が上がりませんが、「机の上だけ」と動き始めるとやる気スイッチが入るというのはありますよね。保健指導においても、最初は小さくていいので、とにかく行動を始めるということを意識してもらうと良いかも知れません。

自分が意図した行動が、自分の思い通りにできたという小さな実感の積み重ねが報酬になるということでした。

 

 

 

話のわかりやすい人

 

次は、「保険営業のチキンスープ」(2020年)です。

 

 

営業という仕事は、興味のない人に行動変容を促すという点で、歯科保健指導と通ずるものがあると常々思っています。本書に書かれている「話の分かりやすい人」というのが、医療職にも言えるよねと思ったので、以下に引用します。

1つ
話のセンテンスが短い人。

2つ
専門用語を使わない人

3つ
たとえ話、比喩表現が上手な人

これは納得です。学生さんに保健指導をさせると、必ずと言っていいほど、この3つを指導することになります。また、伝えたいことを本当の意味で理解できていなければ、説明はできないと思います。自分が言ったことが相手にどう伝わっているのか、その言葉が相手にどんな角度で刺さっているのかというのを意識するだけで、ステージが変わってくるというのも、ぜひ意識したいポイントだなと思いました。

 

 

フォッグ・ビヘイビア・モデル

 

最後は、「DIGITAL STANCE スマホに支配されない生き方 テクノロジーとの「健全な距離感」を見つける」(2025年)です。

 

 

行動変容を引き起こすために必要なのは、「動機づけ(Motivation)」「能力(Ability)」「プロンプト(Prompt)」の3要素であるという、フォッグ教授が提唱するモデルが、フォッグ・ビヘイビア・モデルです。これら3つが揃ったときに最も行動変容が起こりやすいということで、テック企業も採用しているそうです。

①動機づけ

人々が動機づけられる要因には、「感覚」「期待感」「帰属意識」の3つがあります。

「感覚」では、ゲーム要素を取り入れてユーザーの行動を定量化し、達成感や挫折感を体験させます。「期待感」では、ストーリーテリング(成長や克服の物語を設計)、好奇心の喚起(限定情報など)、選択肢の提供、希少性の強調を取り入れます。「帰属意識」では、相互関係の構築、ノスタルジーの活用、社会的評価の可視化を行います。

②能力

行動するために必要な能力やリソースのことであり、時間、お金、身体的努力、心理的努力、そして習慣(ルーティン)の5つです。テック企業では、簡略的でわかりやすいといった「シンプル化」の戦略をとっているそうです。

③プロンプト

プロンプトとは、ユーザーに何らかの行動を促すアクションのことです。プロンプトには「ファシリテーター」「スパーク」「シグナル」の3つがあり、動機づけと能力の関係性に応じて使い分けるのだそうです。「ファシリテーター」は、高い動機づけがあるにも関わらず能力が低い場合に用いられるもので、「クリックするだけ」やリマインドなどで行動を促します。「スパーク」は、能力は高いが、動機づけが弱い場合に用いるもので、キャンペーンなどです。「シグナル」は、動機づけも能力も高い場合に用いる、未読を赤表示にしたり、友達のログイン状況を示すなどの簡単なものです。

 

こちらに関しては、WEB上で沼らせるテクニックといった感じですが、確かに〜と思い当たる節がありませんか?プラークフリーの歯面を体験してもらったり(感覚)、目標PCR値(歯面に付着するプラークの割合)を決めてもらって(選択)クリアしてもらったり(達成感)、その人に合わせた清掃用具を提案したり(能力)と、応用できるのではないかと思いました。

本書には、他にもWEBで沼らせる理論やテクニックや認知バイアスがたくさん載っていますので、気になる方は読んでみてくださいね。

 

 

まとめ

 

「過去と他人は変えられない」

これは、私の座右の銘ですが、他人を行動変容させるのが保健指導になります。つくづく、これは大変なことだよねと思います。感覚で動く人、理論的に説明されると動く人、先生に言われると動く人、褒められたい、叱られたいなどなど、その人のタイプに合わせて、指導者側が変幻自在に変わる必要があるのかも知れません。

「相手の行動を変える」という難題に、私たち自身が知識を増やして、楽しみながら「変幻自在な指導」にチャレンジしていけるといいですね。

 

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行動遺伝学

今回は、日本人の9割が知らない遺伝の真実(2016年)を読みました。

 

 

過去記事「言ってはいけない」でも似た内容を学びましたが、改めて遺伝的影響の大きさと日本の教育への違和感を感じたので、まとめたいと思います。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

 

行動遺伝学

 

著者さんは元々、強固な環境論者だったそうです。「才能は生まれつきではない」「人は環境の子なり」という思想に傾倒し、遺伝によらない能力、環境によって決まる能力があることを証明するために行動遺伝学を学んだそうです。

ところが、過去の論文を読み、自分でも双子研究をするにつれ、ほとんどすべての心理的側面には遺伝が無視することのできない大きな影響を与えていることが分かったそうです。著者さんも、

行動遺伝学のもたらす知見とは、遺伝的な差異によって人を差別するためのものではありませんし、人の才能がすべて遺伝で決まるといっているのではありません。

と述べている通り、取り扱いや断定的な言い方には注意する必要があります。

 

 

学力と遺伝

 

さて、一母親として、1番気になるのが学力ですが、「頭のよさ」はもちろん遺伝の影響を受けます。特にIQと関連するのが頭頂葉と前頭葉の結びつきであり、この二つが同期して働いている人ほどIQが高いことがわかっているそうです。

そして、青年期のIQの個人差は、遺伝54%、共有環境19%、非共有環境27%によってつくられているそうです。遺伝の影響がずいぶん大きいことがわかりますね。学業成績も、遺伝の影響が50%以上あり、一般知能と同様に共有環境の影響も見られ、遺伝の影響力は成長とともに徐々に上がるのだそうです。大体12歳くらいから遺伝の影響が大きくなってくるということで、中学・高校くらいで感じていた私自身の感覚とも一致します。

つまり、家庭における親の子育ての仕方は子どもがどう育つかにあまり影響を与えていないと考えられるということです。何ということでしょう!

 

 

教育の質と遺伝

 

また、面白かったのが、よい学校に通い、教え方のうまい先生に出会うことの影響についてです。個人の特性合った教育は、確かに成績の向上に寄与していたのですが、教育環境の影響というのは、どうやら一過性のようなのです。著者さんの実験では、終了して2カ月後に再度テストをすると、教え方の違いは消えてなくなり、遺伝の影響だけが残っていたというのです。

偏差値の高い大学と低い大学に別れ別れに通うことになった一卵性双生児で収入を比較すると、差がなかったということで、息子達がどんな学校に行くかにこだわる必要はないんだなということも学びました。

 

 

日本の教育制度

 

現在の日本では小学校から高校まで、基本的にすべて学年制で運営されていますが、能力には大きな遺伝的差異があるのですから、これほどナンセンスな制度もないといっていいほどです。

私も常々思っていたことです。人間のあらゆる形質に遺伝が大きな影響を及ぼしていることがわかっているにも関わらず、学年制で進級していく日本の教育には、違和感しかありません。

我が家の双子は4月16日が予定日だったにも関わらず、3月に破水し、1つ上の学年になってしまって本当に、本当に苦労しました…。三男が7月生まれで何でも守備よくこなすので、尚更、あの時…という思いが一層強くなります。

教育が一部の人にしか与えられないときは、能力や知識の個人差は、その教育を受けたか受けなかったかという環境の差で説明される割合が大きいと言えますが、あまねく教育の行き届く現代の日本では、遺伝的な差が顕在化していると著者さんも述べています。

 

 

個人には当てはまらない

 

さて、これまで遺伝的影響の大きさについて考えてきましたが、これらは、集団レベルの話であり、統計的にそういう傾向があるということです。個人に当てはまることはできないということも忘れてはいけません。

我が家にも一卵性の双子がいて、来年は受験生です。恐らく違う学校に行くでしょう。でも、将来、同じくらいの収入の仕事につくのかと言うと、それは分からないわけです。

 

 

まとめ

 

日本の同調圧力には良い面もありますが、学校の学年制に関しては、完全に子どもの成長を妨げていると思います。一律のスピードを強いる今のシステムでは、遺伝的に備わった「伸びる時期」や「個々の特性」が無視され、救われるはずの才能が埋もれてしまいかねません。

本書を読んで改めて感じたのは、「遺伝の影響を認めることは、諦めることではない」ということです。村上先生も言っている、遺伝子の可能性、エピジェネティクスもあるし、50%を「も」と捉えるか「しか」と捉えるかだと思います。

 

そして、特に以下の学びは子育てに活かせる知見でした。

• 子どもの成績が振るわないことを「自分の育て方のせい」と責める必要なし!

• 無理に偏差値の高い学校へ押し込むのではなく、本人が居心地よく過ごせる環境を優先すればOK!(結果は変わらない)

 

「みんな違って当たり前」という事実を、エビデンスとして説明してくれる本でした。

 

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法改正された性犯罪

今回は、セックスコンプライアンス(2025年)を読みました。

 

 

2023年7月の刑法改正により、不同意性交等・わいせつ罪が新たに規定されたのだそうで、弁護士さんの立場から、今起きていること、相談されることについて詳しく書かれています。男性だけでなく、女性にも知っておくべきことがたくさん書かれていて勉強になったので、まとめたいと思います。

 

 

法改正の概要

 

どんな改正があったのかは、ChatGPTにまとめてもらいましたので、ご参照ください。

  1. 「強制性交等罪」などを改め、「不同意」を基準に変更
    従来の「強制性交等罪」「強制わいせつ罪」などを整理し、
     **同意のない性的行為を処罰する「不同意性交等罪」「不同意わいせつ罪」**として再規定された。
    これにより、暴行・脅迫がなくても、被害者が同意できない状況での性行為が犯罪と明確化された。
  2. 同意できない状況を具体的に例示
    暴行・脅迫だけでなく、
    アルコール・薬物の影響
    恐怖や驚愕
    心身の障害
    地位や関係性による影響
    など、同意の意思形成・表明が困難な状況を利用した行為も処罰対象とされた。
  3. 性交同意年齢の引き上げ
    性交同意年齢を
    13歳 → 16歳に引き上げ、未成年保護を強化した。
  4.  公訴時効の延長など
    性犯罪の公訴時効を原則5年延長するなど、被害者が告訴しやすい制度に改められた。

 

 

不同意性交等罪の8つの構成要件

 

本書によると、旧法と比較して適応範囲が広がったのがこちらの構成要件になります。

  • 暴行・脅迫
  • 心身の障害
  • アルコール・薬物の摂取
  • 睡眠時や意識不明瞭な状態
  • 不意打ち
  • 恐怖・驚愕
  • 虐待に起因する心理的反応
  • 経済的・社会的地位の利用

旧法は相手の心神喪失や抗拒不能な状態を利用した性交を対象としていましたが、範囲が広がり、酔わせたり、立場上の上下関係(上司部下だけでなくキャバクラの女性キャストと客など)でも「経済的、社会的関係上の地位に基づく不利益の憂慮」となってしまいます。

行為には至っていなくても、怪我をさせてしまえば傷害罪になり逮捕されるもしくは示談金が跳ね上がる危険があります。また、メンズエステやマッサージ店での逮捕事例もかなり増えているそうなので(でっちあげも含む)、注意しましょうね。

 

 

あとから訴えられる男性の特徴

 

女性の立場から、これは納得だな~と思ったのが、訴えられる男性の行動パターンです。

  • コンドームなど避妊具を使用しない
  • 行為の後、すぐに女性と離れる(現地解散や女性を帰す行為)
  • 行為の後、女性からの連絡に返事をしない

女性を怒らせると本当に怖いですよ~。誠実に対応しましょうね。「女性の口説きマニュアル」に載っているような「家で映画を見よう」などの誘い文句は法的リスクがありますので、鵜呑みにしないでください。逆に、下心をあけすけに伝えるタイプの男性は訴えられる危険は少ないようです。しかし、それをするとモテないし、迷惑防止条例違反に問われる危険があるということでした…w。

 

 

同意を証明する方法

 

実際に、同意を確認するアプリなどもあるようですが、本書では、訴えられても同意があったことをどう証明するかという視点で対策が書かれています。

・女性の手を引いたり、背中を軽く押したりしない⇒女性の後をついて歩く

・コンビニに立ち寄り、トイレに行く⇒女性に逃げる暇を与える

これらは、警察が防犯カメラを確認したときに、同意があったという証拠になる可能性があるということでした。他にも同意を証明する方法についてたくさん書かれていますので、気になるかたは本書でご確認くださいね。

 

 

まとめ

 

本書の著者さんは、過去記事「かぼちゃの馬車事件」の訴訟代理人を務めた弁護士さんだそうです。

 

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弁護士さんというお仕事は、世の中の一番ドロドロしたところでお仕事をされている、本当に大変な仕事だなと思いました。

法改正により、女性が訴えやすくなり、配慮した仕組みになった一方、それを使った詐欺・恐喝も増えています。特に社会的立場のある方、お金を持っているような方は狙われやすく、十分注意した行動が求められます。本書に書かれていた以下の文章が一番心に残ったので、引用しておきますね。

法律スレスレの部分で生きていて、「常に逮捕のリスクを覚悟している人」は、得てして数百万円する高級時計を着けています。これは単に、富をひけらかしているだけではなく、切実な意味があります。急に逮捕・勾留されたとしても、腕に着けているその時計を弁護士に「宅下げ(接見者に所持品を渡すこと)」して代理で換金してもらえば、示談金に充てることができるからです。

清く正しく、誠実に生きていきましょうね。

 

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肥満スイッチ

今回は、肥満の科学 ヒトはなぜ太るのか(2024年)を読みました。

 

 

本書では、ネズミさんが多いのものの、肥満に関する様々な研究について分かりやすくまとめてあり、目から鱗の内容でした。結局のところ、終着点としては、砂糖は良くなくて、野菜など色々な食材をまんべんなく食べたほうがいいし、運動しようねという、いつものパターンなのですが、肥満の機序についての解像度が上がったので、まとめたいと思います。

 

 

肥満スイッチ1:果糖

熊が冬眠に入る前、柿を大量に食べますが、果糖には肥満スイッチ(本書では、サバイバル・スイッチと説明)をONにする働きがあるようです。ラットの研究では、効果的に肥満が誘発できるのは、果糖を餌に加えたときより、飲み水に混ぜて与えたときだったそうで、一度に大量に砂糖(砂糖はブドウ糖と果糖が結合したもの)を摂ると、スイッチがONの状態になります。

肥満スイッチが入ると、体を省エネモードにしつつ、脳には栄養を届けるために、インスリン抵抗性の状態、つまり前糖尿病状態になります。これは、危機に備えて脂肪を溜め込もうというモードであり、食欲が増していくら食べても満腹感を感じにくい状態になってしまいます。さらに、果糖が代謝されるときには、痛風の原因となる尿酸を作るそうです。

 

 

肥満スイッチ2:高GI炭水化物

 

では、果糖の摂取を制限すれば痩せられるのかと言うと、確かに効果は見られるのですが、全く効果のない人々が現れます。その人達はなんと、体内でも果糖を作っていたそうなのです。

果糖は体にストレスがかかった以下のようなときに、ポリオール経路によって産生されます。

  • ブドウ糖のレベルが高いとき(たとえばコントロール不良の糖尿病)
  • 体が脱水状態にあるとき
  • 血圧が低いとき
  • 血液供給が損なわれたとき(心臓発作時など)
  • 酸素濃度が低いとき(高地など)
  • 尿酸値が高いとき
  • 果糖を摂取したとき

ブドウ糖でも太るし、アミラーゼによりブドウ糖に分解される炭水化物、特に高GI炭水化物でも、果糖に分解されてスイッチが入ってしまうということのようです。

 

 

肥満スイッチ3:塩分

さらに、脱水状態はポリオール経路を活性化します。塩辛いものを食べると、血中の塩分濃度が高まり、脱水状態を作り出すことができます。

マウスの実験では、高塩分の食事を数ヶ月続けると、餌に果糖がほとんど含まれていなかったにもかかわらず、肝臓と脳で高レベルの果糖が検出されたそうです。

 

 

肥満スイッチ4:旨味成分

 

悲しいことに、グルタミン酸、アデニル酸、イノシン酸といった旨味成分も肥満スイッチをONにします。しかも、グラム単位で見ると、糖や塩より強力な肥満原因になると言うのです。

グルタミン酸を与えられたマウスは食欲のコントロールを失い、急速に体重を増加させ、腹部脂肪の増加インスリン抵抗性を生じたばかりでなく、アデニル酸、イノシン酸のみでも同様の結果だったそうです。

 

 

ミトコンドリアを増やす

 

もう、涙しか出てこない状況ですが、若い頃はラーメンを食べたり、ビールを飲んでも太らなかったですよね。健康なミトコンドリアを持つ運動能力の高い人は果糖の影響に比較的強いことも分かっているそうです。

果糖を摂取すると尿酸が産生され、尿酸はエネルギー工場であるミトコンドリアに酸化ストレスを与え、酸化ストレスはATPの産生を低下させ、カロリーを脂肪に振り向けます。つまり、酸化ストレスをブロックするビタミンCを摂取し、ミトコンドリアを増やして活性化させれば、肥満スイッチはOFFになるということです。

では、どうすれば健康なミトコンドリアを増やせるのかというと、少なくとも1時間継続し、最低でも週に3、4回運動を行なう必要があるそうです。1回30分未満の運動ではほとんど効果が得られません。運動の強度は強すぎても弱すぎてもダメで、安静時と変わらない会話や呼吸ができない程度だけど乳酸はたまらない程度、「ゾーン2」と呼ばれる強度になります。

週に3,4回、1時間以上はなかなかの運動量ですよね。過去記事「自由で快適な未来よりも気になった”違和感”」の勝間さんを見習わないとです。

 

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まとめ

 

本書には肥満スイッチをOFFにする食事についても詳しく書かれていますので、気になる方は読んでみてくださいね。太る原因だとうすうす分かっていたことですがw、ジュース(果糖)、ラーメン(塩分とうま味と炭水化物)、ビール(アルコール(脱水)とうま味)が肥満スイッチをONにするという仕組みが本当によく理解できました。

でも、甘いものはやっぱり好きだし、一度きりの人生楽しみたいので、今はまだ週に2〜3回30分未満しかできていない運動を、週に3,4回、1時間以上にしていこうと思いました。

 

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ボブ・プロクター

今回は、ボブ・プロクター潜在能力を解き放つ成功の哲学”引き寄せから目標達成”までの実践メソッド:パラダイムをシフトし、自分らしい人生を創造する8つのステップ(2026年)を読みました。

 

 

このボブ・プロクターという方は、ナポレオン・ヒル「思考は現実化する」を読んで感銘を受け、自己啓発の大家アール・ナイチンゲールと出会い、世界中で講演活動を行っていた方だそうです(没年91歳)。「行動」することに重点を置いた考え方が好きだなと思ったので、まとめたいと思います。

 

 

思考→感情→行動→結果

 

「引き寄せの法則」やナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」では、あなたが日々「思考」していることが現実化するんだよという話なのですが、ボブ・プロクターは思考→感情→行動→結果であると述べ、とりわけ「行動」を重視します。

 

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特には1日の波動が決まるため、自分の目標を達成した自分をイメージすることが大事だそうです。また、1日に数回スマホのアラームをセットし、「今、私は何を考えているか」自問すると良いそうです。もしもネガティブなことを思考していることに気づいたら、ポジティブな思考に置き替えましょうということでした。さらに、夜にはその日に起こった良いことを3つ書き出し、明日への感謝を述べるのだそうです。

これを21日間続けると習慣化するということでした。

 

 

感情・信念・波動の一致

また、ボブ・プロクターは「ただ考えるだけでは引き寄せられない」とも述べています。引き寄せを実践するには、思考が放つ波動を自覚し、その波動に意志を持たせて調整しなければならないそうです。例えば、「私は豊かだ」という思考、「豊かさを感じている」という感情、「私は豊かさに値する」という信念がそろった時、波動は高くなり、豊かさを引き寄せることができるということです。

引き寄せの法則でもよく言われることですが、「お金が欲しい」というのは今お金がないという欠乏の波動を放ってしまいます。そして、願望だけでは「行動」は生まれません。願望をすでに達成した状態として感じる、つまり現在進行形で宣言することで、すでにそれを持っているかのように感じ、考え、行動できるようになるということでした。

 

 

インスピレーションに基づいた行動

 

思考と波動を整えると、「何をすべきか」という直感やアイデアを受け取れるようになるそうです。そのインスピレーションに基づいて行動を起こすことが重要です。逆に言えば、行動を起こさなければ、何も起きないということです。

また、引き寄せが機能している時、行動は「努力」ではなく「流れ」として感じられるそうです。行動が非常に困難で苦痛を伴う場合は、波動が合っていない可能性があるのだそうです。

 

 

環境と人間関係

 

これら自己啓発系の話の中で最も難しいのが継続することです。ボブ・プロクターは継続のコツとして、「環境を整える」ことを推奨しています。例えば、運動の習慣を作りたいなら、ウエアを見える場所に置くなどです。また、「記録をつける」ことも有効です。実行した日にはカレンダーに〇をつける、ノートをつけるなどの可視化も継続を後押しします。今だと、ブログに書くとか、SNSに投稿する、グループラインでお互いに報告するなどもいいかもしれませんね。

さらに、週に1度の振り返りやメンターによるフィードバックにより改善していくというループによって、成果が加速するということでした。

 

 

まとめ

 

さすが、ナポレオン・ヒルの系統を継ぐ方の話で、本書を読んだ直後は何でもできるような気がします。ですが、一番難しいのはやっぱり「継続」なんですよね。本書を読んで、改めて一人でするのは難しいなと思いました。ボブ・プロクターも、アール・ナイチンゲールというメンターと出会えたことが成功の大きなカギだったのではないかなと思います。

そして、私自身の一番の問題は、「波動」という言葉が嫌いだということです(笑)。過去記事「怪しい水を見破る科学リテラシー」が私の波動嫌いの一因のひとつかもしれません。

 

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波動という言葉にはちょっと抵抗がありますが、行動の積み重ねが人生を動かすという点だけは、本当にそうだと思うので、素直に受け取って毎日実践してみようと思います。

 


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7つの法則

今回は、ザ・メタ・シークレット 実践編(2015年)を読みました。

 

 

「引き寄せの法則」というのがありますが、本書によると7つの法則のうちの1つなのだそうです。人生をより良くするため、7つの法則について整理しておきましょう。

 

 

法則1:思考の法則

 

「一見して個々のものが分離して存在しているように見えるこの世界も、実はすべてつながっている」

これは、「思考は現実化する」ということであり、ナポレオン・ヒルですね。ミケランジェロは「ダビデ像はすでに岩の中にあったのだ。私はただ、余分なものを削って、すでにあったダビデ像を解放してあげただけだ」と言ったそうです。思考、つまり、イメージしたり考え、感じると、精神エネルギーが世界に放たれます。そして、この思考エネルギーが形を変えて現実を作り出していくということでした。

 

 

法則2:投影の法則

 

「この世界のすべてが自分を映し出しており、世界の中に見えるものは自分自身に他ならない」

現実の中に見えているものは、私たちが自分でしている意味づけそのものです。雨の日を憂鬱だと思うのか、恵みの雨だと思うのかは思考が決めています。自分自身の思考を変えることによって、現実を変えることができるということでした。

 

 

法則3:引き寄せの法則

 

これは、「ザ・シークレット」にも詳しく書いてある内容になります。

 

 

この宇宙にあるすべてのものは固有の波動を持っていて、似た波動のものが互いに共鳴し、私たちの現実に現れるようになります。

引き寄せの法則については、過去記事「引き寄せの法則」でも学びましたね。

 

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法則4:極性の法則

 

「あらゆるものに2つの面があり、あらゆるものに対があり、あらゆるものに極がある」

これは、どんなものであっても、それと対になるものが存在するということを言っていて、互いに反対に見えるものも結局同じものであると説明されています。どこからが白でどこからが黒であるかは決められないように、2つの極の間の性質は絶対的なものではない、つまり、愛と恐れ、安心と不安は2つでセットだということです。

これは、小林正観さんが言っていた、卵の話と通じますね。

 

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法則5:リズムの法則

 

「すべてのものにリズムがある」

振り子が左右に揺れるように、極性の法則でも説明されていた両極を、潮が導きするように揺れ動く、リズムがあるということです。リズムに合った動きをすれば無理なく物事を進めることができますが、逆の場合は何もかも上手くいきません。このリズムを捉えるには、直感、インスピレーションを大事にすると良さそうです。

 

 

法則6:両性の法則

「男性性エネルギー」は、放出、拡大、上昇など、「女性性エネルギー」は、吸収、受容、共感などの性質を持っており、この2つのエネルギーが結びつくと、新たな創造物が生まれるということです。「与える」と「受け取る」のバランスとも言い換えられ、「与える」だけ、「受け取る」だけになってしまっては、ダメだよということです。

 

 

法則7:原因と結果の法則

 

「すべてのものに原因がある」

これは、感覚的にわかりやすいですね。本書によると、原因には現実的な行動だけでなく、何かを考えるといった心の動きも含まれるそうです。望む人生へと意図的に舵を切るためには、意図を明確にして原因(思考や行動)を変えていく必要があります。

アファメーションを唱えたり、偉大な人をモデリングするというのも効果的だということでした。

 

 

まとめ

 

本書には、7つの法則それぞれに7つの実践ワークが書かれています。そんなにできるかw!とはいえ、宇宙の法則を知っておくと、現実に起きた苦しいこと、辛いことに対してこれはこの法則かな?と少し俯瞰して考えられるのではないかなと思いました。

 

自由で快適な未来よりも気になった“違和感”

今回は、圧倒的に自由で快適な未来が手に入る! 勝間式ネオ・ライフハック100(2020年)を読みました。

 

 

勝間和代さんと言えば、自分はADHDだと公言していて、地頭がめちゃくちゃいいのはもちろんですが、上手に特性と付き合っている人だという印象です。本書を読んで、過去記事「悩むときは脳のリソース不足に対処しよう」と同じことを言っていると気づいたのと、私がなぜあまり好きではないのかという理由が分かったので、まとめたいと思います。

 

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三毒追放

 

私は日ごろから、「三毒追放」と名付けた、①妬まない ②怒らない ③愚痴らない、という3つを実践しています。

これは、「言語化の魔力」でも言及されていた、記憶の強化をしないということですね。

また、「起きていることはすべて正しい」というのが座右の銘なのだそうで、「じゃあどうする?」「何ができる?」という思考にシフトできて、問題解決につながる考え方だなと思いました。

 

 

運動は1日2時間以上

1日の生活時間についても細かく書かれていて、運動は1日2時間以上しているそうです。1日1万歩あるいて、さらに、ジムやオンラインなどで体を動かしているそうで、テレビに出ていたら頃よりもかなり痩せたということでした。

食事も砂糖や調味料をほとんど使わない野菜中心の自炊生活で、白米は食べないそうです。これらは、意志の力でするのではなく、家に砂糖を置かないなど、そうしなければならない状態にしてしまうことがコツだそうです。

 

 

睡眠の質

 

睡眠時間も7〜8時間は確保しているということで、スマートウォッチにてモニタリングしているそうです。カフェインの入った飲み物を飲まないようにし、夜にSNSを見るなんてこともしません。とことん睡眠の質にこだわる生活をしているようでした。

これは、メンタル的にも間違いなく良い生活ですね。

 

 

家事のウエイト

 

また、これまでは家事に時間をかけてこなかったけれど、家事をする時間も確保するようになったそうです。食器を片付ける、服を畳むなど、溜めてしまうと労力が増える家事は、溜めずに片付けていくことで、部屋も散らからず、とても快適だし、仕事にも集中できるということでした。

私も、部屋が散らかっているとイライラするので、毎日掃除機をかけると決めてからは、かなり快適になりました。

 

 

私が好きではない理由

 

本書に書かれていることは、本当にそうだよな、と思うことばかりで、どれも正しいと思うし、合理的で頭がいいな〜と思います。でも、勝間さんの本を読むと毎回感じるのが「好きじゃない」w。

なんでそう思うのだろうと考えてみると、読者が自分で考えなくても良い書き方をいつもするんですよね。スチームオーブンは絶対にコレと言って、選び方まで細かく説明したり、私は○○という洋服のサブスクを使っていると言って、スタイリストの選び方を説明したり。本人は、自分のやり方を説明しているだけで、読者が考え決めるべきだと考えているのは十分承知していますが、勝間信者の方は、考えなくていいから信奉してしまうんだと思うんです。「〇〇がいい」と断言してくれるのも、信者には心地いいと思うけれど、私には違和感が残る…本当にそうなの?他の意見もあるんじゃない?と思ってモヤモヤしてしまうんですよね。

 

 

まとめ

 

彼女は自身の生活においても常にPDCAサイクルをガンガン回しているため、発言内容は時代(年齢)とともにどんどん変わります。参考にはしても、振り回されないようにしてほしいなと思います。

そういう私も、本書に紹介されていたGoogle Keepは早速使ってみていますし、1日2時間の運動もどうすればできるかなと、前向きに検討中です。書き方にモヤモヤはしつつも、すごく参考になるので、また新しい本を見つけたら読みたいなと思っています。距離感が大事ですね。

 

悩むときは脳のリソース不足に対処しよう

今回は、言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える(2022年)を読みました。

 

 

著者さんは精神科医で、YouTubeで4,000件近くのお悩み相談動画をアップされているそうで、悩み相談のプロです。本書を読んで、悩むときはどうすればいいかという対処法を学んだので、まとめたいと思います。

 

 

悩みの3徴

悩んでいる人には、以下のような特徴があるそうです。

①ネガティブ感情に支配されている

②対処法がわからない

③思考停止

つまり、これらを回避することを意識すれば、悩みが解消していくということです。

悩みはあなたを大きく成長させる絶好のチャンスです。

「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と言ったのはチャールズ・チャップリンなのだそうですが、本書を読めば、どんな悩みが目の前に立ちはだかっても、乗り越えていけそうな気がします。

 

 

脳疲労

 

不安、緊張、脳疲労によって、ワーキングメモリは減るのです。

悩みんでいる時って、他のことが考えられなくなりますが、頭が働かない、脳にモヤがかかっているような状態なのだそうです。「停滞・停止」は、脳の作業領域が極めて狭いことが理由の1つで、「堂々巡り」をしている時は脳疲労状態だなと気づけると、悩みの解消に一歩踏み出せるということでした。

 

 

言語化

この堂々巡りの解消法としては、「言語化すること」だそうで、書く、話すことで、脳の負担が軽くなり、冷静に考えることができるようになります。

そして、話す際には「悪口」「ネガティブ体験の反復」「自己卑下」は避けてください。10回以上アウトプットされた「強烈な記憶」は、そう簡単に忘れることはありませんし、そう簡単に書き換えることもできなくなるそうです。悩みを言語化するときは、「弱音を吐く」「本音を吐く」ことで、サッと流してしまいましょう。

 

 

睡眠・運動

 

また、「心配事がある」だけでなく、「仕事が忙しい」「睡眠がとれない」などの状態が続けば、誰でも脳疲労に陥ります。米国ペンシルベニア大学の研究では、「睡眠時間6時間を2週間続けると、集中力は低下し、『徹夜明け』と同じパフォーマンスになる」ことが分かったそうで、普段の睡眠時間が6時間を切っている人は、毎日、徹夜明けで仕事をしているのと同じなのだそうです。たしかに、眠れない状態が続くとメンタルを病みますよね。学習塾で、受験前は12時までに寝て朝6時に起きるよう指導しているという話を聞きましたが、絶対ダメですねw

そして、ちゃんと眠るためには朝にセロトニンを出すことが大事で、脳疲労にも朝散歩が良いそうです。私も眠れないからランニングを始めた人間なので、この効果はよくわかります。

 

 

まとめ

 

「過去と他人は変えられない」これは、私の座右の銘でもあります。自分がどうにか変わるしかないけれど、何をすればいいのか頭が回らない。脳疲労になると、脳のリソースがなくなり、考えられなくなってしまいます。著者さんは、ネットでも本でもYouTubeでも、調べれば解決するのにと書いていますが、脳が疲労しているので、見ても理解できないんですよね…←経験者語るw

私も様々な辛い経験を経て、レジリエンスが強化されたようで、病むほど悩むこともほとんどなくなりました。辛い経験には人を成長させるという一面もあります。

今、「堂々巡り」に陥って辛くて苦しいという方は、まず朝から散歩に行って、8時間くらいぐっすり寝た後に、本書を読んでみてください!絶対に乗り越えられますよ^^なんとかなる!

 

勇気の剣

今回は、あなたが知らないあなたの話(2018年)を読みました。

 

 

本書は(スピリチュアル+仏教哲学)÷2といった感じの内容です。いきなり「あなたは存在しない」と言われるのですが、禅の考え方がインストールされている方であれば、比較的読みやすい本だと思います。

本書の中で、「勇気の剣」という話が、私が学生さんに話していたようなことを言っている!と、とても驚いたので、まとめたいと思います。

 

 

色即是空 空即是色

 

般若心経で有名な一節ですが、本書の内容も色々な角度からそれを説明するという内容になっています。

「いま」目の前の現実に心を込めること、そして、

無理に頑張ろうとするのではなく、問題から逃げたり、問題を放置したりするのでもない。問題を問題としてとらえず、起こるべくして起こったありのままのものとしてとらえ、できることをただやるのみです。

ということで、私の大好きな小林正観さんの言っていることと同じだなと思いました。

 

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勇気の剣

自分を傷つけたと思っている相手、恨みを感じている相手に、勇気を持って自分のほうから近づいていく

私はこれを読んだ時に衝撃を受けました!私自身も、辛くて苦しい時、全く同じことを試して状況を改善した経験があるんです。そして、実習先で指導DHに厳しく接されて、「もう無理です」と泣きついてきた学生さんにも、これを試してみるよう言っていました。実際、「もう無理」と泣きながら言っていた人が、翌週にはニコニコで実習していて、そんなに悩んでいたこと、こちらが大層心配していたことすら忘れているので、すごい方法、まさに「勇気の剣」だと思います。

また、勇気の剣を振るう時のポイントとしては、

相手があなたを通して、安心や愛、勇気や幸せといったポジティブな感覚を持てるように、心から温かく接していくのです。

が重要です。私も、相手が自分のことを嫌っているかもしれないという考えは一旦、横に置いて、「私」はその人が大好きだと思って接するんだよと話していました。他人が自分のことを好いているか、嫌っているかは、雰囲気で分かるよね、と。あなたはその人のことを「大好きな尊敬する先輩」という気持ちで接するの、騙されたと思ってやってみて欲しい、と。

 

この方法は、できる子とできない子がいます。本書では、

まず、いままでの自分のやり方では解決に結びつかなかったことを、率直に認めること。そして、新しいやり方を選ぶと固く決意すること。これが必要な覚悟です。

と書かれており、前提として不退転の決意が必要なのだということでした。この覚悟、つまり、新しいやり方だけど実行するんだという決意の有無が、成功するかどうかを分けていたのかもしれませんね。

 

 

まとめ

 

「勇気の剣」を使い、一度成功を経験すると、本当に世界が一変します。まず、自分が嫌われていると思っていたのは思い込みだったと気付けます。そして、その後の人生で嫌な人が現れた時、対処法の一つとして思い浮かべることができます。昔、ストレス・コーピングについて学びましたが、対処法を多く知っていることは、ストレスコントロールに大変効果があります。

もし、自分の周りに嫌な人がいるという方は、ぜひ、勇気の剣をやってみて欲しいなと思います。効果がなくても、時間をおいて、またやってみると良いということでしたので、1度であきらめないことも大事かも知れません。