今回は、「誰でもできるのに９割の人が気づいていない、お金の生み出し方」（2022年）を読みました。
過去記事「うかつに幸せになってもいい」でも書いたように、私は報酬を求めるのが苦手なたちで、そんな私にピッタリの本でした。
特に本書で印象に残ったのは、「お金に関する思い込み」についてです。以下のような思い込みを持っていると、お金に関する正しい目標を持つことができないそうです。
①たくさんの人にかってもらわなければならない
②すべての人に認められるものを提供しなければならない
③お金をもらったからには結果を100%出さなければならない
④差別化しなくてはならない
⑤ナンバーワンにならなければならない
⑥すごい人にならなくてはならない
⑦成功しなければ価値がない
私は①②⑥⑦は全く思っていませんでしたが、③④⑤は多少なりともそうかなと思っていました。本書を読むことで、上記7項目は全て誤りであるということを知識としては納得して、理解することができました。腹落ちして完全に自分の考えとなるには、実践と結果が必要になるのだと思います。
では、私の一番苦手とする報酬を受け取る方法についてですが、初心者がお金を生み出すためには、3つの鉄則があるのだそうです。
①安心を確保しながら進める
副業から始める、応援してくれる人を増やす、教えてくれる仲間を作るといった基盤づくり、自分が安心して受け取れる金額に下げてスタートする、結果を出せるか不安なら返金保証をつけるというように、自分は何が不安なのかを分析して、それをクリアする方法を確保するということです。
②相手の欲求を知ることに集中する
「相手の欲求を知る」こと、そして「自分がどの欲求を満たせるのか知る」ことで「価値のあるものを自分は提供できる」という確信を得ることができます。最初は、サービスを提供する時間よりも相手の悩みを聞く時間の方が長くても良いくらいです。自分のサービスの良いところを聞ければ、自信にもつながります。
③目の前の一人を大切にする
最初のうちは、実績を作るためにとたくさんの人に中途半端なサービスを提供するよりも、小数の人にでも感動レベルのサービスをした方が良いそうです。お客様から感謝の声をもらえるようになり、自信がつくと自然に「無料ではもったいない、お金をもらって良い」と思えるようになってきます。なので、最初は練習に付き合ってもらうぐらいの感覚で自分のできる精一杯のサービスを提供し、慣れていくことが大切になります。
たとえ結果が出なかったとしても、顧客は満足することを知っていれば不安をひとつ減らすことができます。逆に言えば、結果を出したとしてもサービスには不満だったということもあります。結果が出る出ないにかかわらず満足感を与える為の原理・原則も知っておくと良いなと思いました。
例えば、結果は伴わなくても、チャレンジしたことに満足することってありますよね。一生懸命になって自分を信じて応援してくれたり、認めてもらえれば頑張れると思います。他にも、楽しい経験ができたり、仲間が増えたというのも満足感につながります。
結果に執着する必要はないのだということを知っておくのも大事だと思いました。
本書を読むことで、自分の「お金に関する思い込み」が徐々にほぐれていくのを感じました。また、会社勤めとフリーランスや経営者では全くお金に関する意識が変わるということを理解し、相手の欲求にフォーカスした金額設定ができるようになる必要があるということが分かりました。大きな報酬を受け取れるようになるためには、徐々に自分の価値に関する認識を上げていけば良いということで、自分にもできそうだなと思えるようになったかなと思います。
