歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

うかつに幸せになってもいい

今回は、「誰かのため」に生きすぎない(2023年)を読んで、人間関係のヒントや幸せになるコツが印象に残ったので、特に気になったところをまとめたいと思います。

 

 

本書の著者さんは精神科医ですが、幼いころから死を身近に感じる病気を抱えているそうで、(写真を見るとお若そうな方なのですが)酸いも甘いも知り尽くした年配者のような含蓄のある言葉が胸に響きます。

 

 

何となく不快を手放す

 

自分が好きなこと、幸せを感じることを見つけるというのはこれまでも実践してきたのですが、「幸せ」がなかなか集められない人は、「何となく不快」を手放すと良いそうです。例えば、気乗りしない誘いを断る、嫌な人と距離をとる、シミだらけの服を捨てるなど、小さなことです。

ポジティブなものだけを見ようとするのではなく、ネガティブなものにも注目してみるというのを改めて考えさせられました。

 

 

嫉妬や妬みは単に暇だから

 

嫉妬心が出てきたら、自分の「好き」や「やりたいこと」で自分を暇じゃなくさせると良いそうです。これは、SNSを見ているとすごく感じます。暇なんだなぁ~って(笑)

また、それでもうらやましいが消えないときは、それをバネにしてモチベーションに変えてしまえということでした。これは、過去記事「自分らしく生きる」でもあった、ネガティブな感情をブラックエンジンにしてしまう方法ですね。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

 

つらさやしんどさを誰かと比べて我慢する必要はない

 

これを読んだときに即思い浮かんだのは、緩和ケアにおける「痛み」の考え方です。痛みには「全人的な苦痛」として、①身体的苦痛、②精神的(心理的)苦痛、③社会的苦痛、④スピリチュアル(霊的)な苦痛の4つがありますが、昔、緩和ケアのNSから口を酸っぱくして言われたのは、「患者が痛いと言ったら痛いのだ」ということです。

全人的苦痛

このくらいの傷だから、この程度の治療ではそんなに痛くないはずといったこちら側からの解釈は絶対にしてはいけないということです。歯医者あるあるでもありますね(汗)

つらさやしんどさも全人的な痛みであり、このくらいとか、ほかの人と比べたらということを考える必要は全くないのだと腹落ちしました。自分はつらいんだ!、しんどいんだ!と感じているということをまず自覚して、上手に助けを求めたいですね。

 

 

いろんな人に甘える

 

誰かに助けを求めるとき、一人の人だけに甘えてしまうとそれは依存になってしまいます。そこで、自分の周りにいる助けてくれそうな人を書き出してみて、いろんな人に甘えましょうということでした。

私も一人っ子だったせいか人に甘えるのが苦手で、迷惑じゃないかな、面倒だよね、嫌だよねとついつい妄想してしまいます。しかし、断られたら「関係を続けなくていい人が分かってラッキー」だと考えればよいのだそうです。

 

それでもまだまだ甘えられる気がしない私としては、ギブから始めるという戦略が良いのかなと考えました。エニアグラムタイプ2(助ける人)で、人を助けるのは大好きなくせに、助けを求めるのは苦手なんですよね。感謝の気持ちや態度は求めても、お願いしたり報酬を求めたりできないタチなので、外注する、先払いするといった感覚の方がまだできそうな気がしています。

 

 

なりたい自分になると決める

 

「ありのままの自分を受け入れると決める」

「自分の心と体を大事にすると決める」

「疲れたなと思ったら多少無理しても休むと決める」

「期待する」のではなく、「自分で決める」ことを大事にしてみてください。

この言葉の通りだと思います。

このブログでも「自分で決める」ことの重要性について何度も出てきましたが、自分が幸せになるのも自分で決める必要があると改めて理解しました。

 

 

まとめ

 

実用日本語表現辞典によると、「うかつに」は、

十分に注意せず、不用意に行うさま。動作を形容する。

という意味だそうです。

つまり、「うかつに幸せになる」というのは、うっかりしてたら幸せになっているということです。

人生、思い通りにならないこともあるし、うまくいかないことも多いですが、いちいち思い悩むのではなく、気楽に、楽しく人生を送りたいですね。