今回は、「繊細さは、これからの時代の強さです」(2023年)を読みました。私の大好きなアニータさんの本です。
自分自身が繊細な方だとは思ったことはなかったのですが、本書を読んで「エンパス=繊細な人」とは私のことかも知れないと思ったので、その処方箋を私なりに整理してまとめたいと思います。
エンパスとは、他人の思考や感情やエネルギーを感じたり、それを吸収してしまったりする非常に敏感な人のことです。
ということで、非常に感受性が強い人(HSP)のごく一部がエンパスなのだそうです。本書を読み始めた時は、そんな人もいるんだ~大変そう程度にしか考えておらず、エンパス診断テストをやってみても、当てはまらないなぁとしか思えませんでした。
ところが、”エンパスは、与えることは得意ですが、自分のために何かを受け取るのは大の苦手。誰かが何かをくれた瞬間、直ちに自分もお返しをしなくてはならないと思い、気が重くなる”と書かれていて驚きました。まんま、私ではないかと思いました!(過去記事「うかつに幸せになってもいい」参照)
そのためエンパスは、自分の時間や労力を惜しみなく差し出すけれど、お金を請求することが下手で罪悪感を感じてしまうので、お金に苦労することも多いそうです。
私も以前、占い師さんに起業の相談をした時、「あなたはお金を受け取るのが下手だから、しっかりやり方を学んでから始めるように」と言われたのを思い出します。私自身も、受け取ってもいい、豊かになっていいという認識に自分の頭を変えていく必要があるのだということが分かりました。
処方箋の一つ目は、自分のエゴを高めるということです。
エゴと自己中とは違います。自己中心的な人は、【気づき】ダイヤルが低く、【エゴ】ダイヤルがとても高い、エゴだけの人です。他人に対する共感性に欠け、常に他人からの称賛を必要とする、いわゆるナルシストですね。
一方、エンパスは【気づき】ダイヤルがとても高く設定されていて、【エゴ】のダイヤルがとても低い状況になっています。もともと【気づき】ダイヤルが高いエンパスは、【エゴ】ダイヤルを高めることで健全な自己価値の感覚を得ることができるそうです。エゴは悪いものではなく、自分を保護し、強化するという認識が必要だということでした。
処方箋の2つ目は、自分を愛し、大切にすることです。
常に自分のバッテリー残量に気付くようにして、常に満タンに充電するよう意識します。自分が楽しめることをする時間を増やして、他人を助けるために、自分の充電をしていると自分に言い聞かせます。自分のエネルギーを最大限に高めるために、グラウンディングをしたり、他人に影響されないよう自分のオーラを調整したり、瞑想してもいいかもしれません。自分のポジティブな面だけでなく、ネガティブな面も全部ひっくるめて、自分を愛することが大事です。
もしも、自分が傷つけられた時は、傷つけた人を無条件で愛そうとするのではなく、自分自身を癒すことを優先して大丈夫です。
私は産後、身も心もボロボロになって、自分を大事にすることを学びました。今は、自分自身をミラーボールのように輝かせることで、周囲の人も明るくしたいと思えています。
3つ目の処方箋は、上手にノーと言うことです。
ノーを言うのには罪悪感があるエンパスには、「無為」の対処がおすすめです。
アニータさんは子どもの頃、男の子たちに毎日のようにクッキーを奪われていた時、母に言われて「このクッキーが大好きなようだから、今日はあなたたちの分も持ってきたわ」と言ってクッキーを渡したことで、いじめられなくなった経験があるそうです。相手の敵意を和らげ、自分に悪い感情はなく、むしろなにか与えたいという意思を示す方法があれば、エンパスには最善の対処法かもしれません。
一方、自分のエネルギーを奪われ、自尊心を傷つけられてまでその人と一緒にいる必要はありません。他人が変わるのを待っていたり、変わってほしいと望んだりしてはいけません。そんな関係には、きっぱり「ノー」と言えると良いですね。
私もこのことは元夫との結婚→離婚で学びました(笑)
最初は自分はエンパスではないと思って本書を読み始めましたが、もしかしたら、自分も少しエンパス入っているかも!?と思うようになりました。
客観的に見て、尽くすだけ尽くして受け取れない人というのはすごく残念ですよね。自分が輝けば輝くほど周りの人も輝く、自分がお金をたくさん稼いで使うことで周りの人も幸せになる、そんなマインドに変えていきたいです。
しかし、「水は答えを知っている」の引用にはがっかりしちゃいました。
アニータさんの教えは大好きだけど、信者にはなれなさそうです。