歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

日本のアート教育

今回は、ビジネスの限界はアートで超えろ!(2018年)を読みました。

 

 

アクセンチュアGoogleなどアートを重視する企業が多いということで、アートとは何か、なぜビジネスに有用なのか、日本と海外のアート教育についてまとめたいと思います。

 

 

アートとデザインの違い

 

ビジネスでアートと言うと、広告などのデザインのことを思い浮かべますが、本書では、アートとデザインの違いを以下のように述べています。

アートは「作り手であるアーティスト(作家)が自分の中にある思考を表現するもの、または表現の行為(クリエイション)」であり、デザインは「クライアント(依頼者)の課題解決(ソリューション)」であることです。また、デザインには必ず報酬が発生しますが、アートには必ずしも報酬が発生するわけではありません。

アートとは、アーティストが誰かに指示されて作るわけではなく、自発的に創り上げるものであり、印象派をきっかけに、画家たちは自ら感じたままに「作品を通じて自己を表現する」ことを実践するようになったと説明しています。

 

 

ビジネスとの関係

 

今日のビジネス環境は、複雑で変化がとても激しく、不確実性が高いため、従来の知識や論理的思考・分析のみに頼った発想や思考では限界があると述べます。ビジネスにおいても、全体を直観的に捉えることのできる感性や、課題を独自の視点で発見し、創造的に解決する力がアートだと言うのです。

絵(デッサン)を描くことによって「右脳と左脳のバランスを活かした全体的な思考能力」「新しいものを発想していく能力」そして「ものごとを俯瞰して捉え、調和のとれた思考能力」を高め、新たな知覚と気づきを手に入れることができるということで、著者さんはビジネスパーソン向けのアート・アンド・ロジックという講座を開講しているそうです。

過去記事「絵を描くこと」でも、絵を習いたいと書いてますが、この講座行ってみたいですね〜

 

ddh-book.hatenablog.com

 

 

 

日本のアート教育

 

では、日本のアート教育はどうなっているのかと言うと、「好きな色の絵の具を使って自由に思うがままに描いてみましょう」というもので、明確な判断基準もないまま、上手い下手の判断が下され、点数をつけられると批判しています。

美大を目指すような一部の人のみがアートのロジカルな部分を習っているのですが、実は、東京藝術大学で3割ほどしかいないの言われている現役合格者は「中学から高校にかけて数学が得意だった」そうなのです。デッサンを描くにあたってもっとも重要となるのは、図形的にものごとを捉える論理的な思考能力(ロジック)であり、これを日本の美術ではほとんどと言っていいほど教えてはいません。

 

 

海外のアート教育

 

では、海外のアート教育はどうかと言うと、デザインで有名な北欧では、物心つかない幼児の頃からのセンスのインプットから始まるそうです。色相環に基づく色の組み合わせを一つずつ学ばせ、色彩センスを養います。

ドイツでは、美術館巡りを繰り返し、数々の名画に幼少の頃より触れることによって、脳に良質なインプットを与えるそうです。

イギリスでは、自身の直観や感性で感じたことを具体的に言語化します。そして、基礎的なトレーニン(ひたすら丸を描いたり、モチーフの影を描いたり)を繰り返すそうです。

アメリカでは、モチーフを模写するスキルから教えて、マス目ごとに分解して、構造的に描く方法を教えるそうです。

 

 

まとめ

 

息子の授業参観で美術の授業(中学校)を見ましたが、同じ色を三段階に分けて、手前と奥で色がどう変化するかなどをロジカルに教えていて、今の美術教育は違うんだなーと思いました。確かに、私が学生の頃の美術って、「自由に描いてみましょう」というのが多く、色彩センスを磨く授業とか、美術館賞、アートについて語り合うなんてなかったです。模写に行く授業もありましたが、今思えば、全体と部分の捉え方、光と影の描き方、色の複雑性など教えてから模写に行かせた方が良いんじゃないかと思いますよね。

アートとデザインの違いは、私にはちょっと難しいですが、アートのロジカルな見方や全体と細部を捉える力がビジネスにも良い効果があるというのは、なるほどなと思いました。

 

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