歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

絵を描くこと

私の将来の夢は、雲の絵が描けるようになることです。雲は白いので、白いキャンバスに描くのは難しそうですよね。

 

まだ、水彩画なのか油絵なのか、はたまたiPadなのか決めていないのですが、絶対に旅行とセットで老後の楽しみにしたいと考えています。

 

「ヒトはなぜ絵を描くのか-芸術認知科学への招待 」(2014年)には、クロマニョン人から人間の子どもとチンパンジー、画家の話まで様々なことが書かれていました。

 

 

 

原始時代に洞窟に描かれた絵は、どれも壁の凹凸や裂け目を動物に見立てて描かれているそうです。ショーヴェ洞窟(フランス)のクロマニョン人が描いた精巧な馬の絵にはとても驚きました!一度、実物を見てみたいものです。

 

シミュラクラ現象やパレイドリア現象と呼ばれるような3つの点が人の顔に見えてくるという現象は、無いものを想起できるという人間にしか備わっていない能力なのだそうですよ。

顔に見えるコンセント



 

また、絵は言語と密接に関係があり、子どもの記号的な絵は、目や頭、足などそのモノについて今知っている知識を紙の上に表現しているそうです。

頭足人



そう言えば以前、子どもに歯科についての講話をした後に人の絵を描かせると、絵の中に歯を描き込むようになるという話を聞いたことがあります。これは、歯について知ったという証ですね!

 

歯科医院でも問診の時に人の絵を描かせて、歯科に対する認識や重要度を調査してみるというのはいかがでしょうか(笑)?

 

それは置いておいて、

なぜ人が絵を描くのかについて、本書では頭の中に想起されたイメージを目に見える形で「外化」することが面白い(茂木先生のアハ体験のようなもの)、絵を介したコミュニケーション、物語や神話などの特別な概念や知識を共有するためなど書かれていましたが、私自身が絵を描きたい理由は、本当に綺麗だと感じたものを残したいからです。

 

写真は実際の景色を間違いなく、正確に映し出すことができますが、私の目から見た美しい景色は私にしか見えないので、それを残して、部屋に飾って眺めたり、たまには他の人にも見せて共感してもらえたらとても幸せだろうなぁと思います。

絵のある生活

 

しかしながら、満足できる絵が描ける画力は今のところさっぱりと言っていいほど無いので(笑)、まずは家にある色鉛筆を使って、空の写真を見て描く練習からですかね。風景画の描き方についての本も探してみようかな。