司馬遼太郎は有名な歴史作家さんですが、私は未だに読んだことがないし、大河ドラマにも興味が無いので全くわかりません。何なら、日本史は1番の苦手科目で、偏差値はいつも40ちょっとだったと思います(笑)
そんな私が今回読んだのは、「「司馬遼太郎」で学ぶ日本史」(2017年)です。
革命の三段階
本書の帯には「歴史のパターンが見えてくる」と書かれており、「革命の三段階」について述べられていました。
第一段階:新しい価値の創出者・予言者の出現
織田信長
吉田松陰第三段階:革命の果実を受け取る権力者の出現
徳川家康
山県有朋※しかし、第三段階に入った途端、革命の腐敗が始まる
これを一般に当てはめて考えると、同族経営は3代目で潰れるとよく言いますよね。ピッタリ当てはまるなと思いました。
革命の腐敗
司馬遼太郎自身は昭和史の小説を書いていないそうですが、革命の腐敗により、どのようにして日本が無謀な戦争に突入していったのかについても詳しく本書で述べられています。
最初は理想があっても、だんだん老化して、おかしなことを始めてしまうことがあるので、「組織は変質する」ということを念頭に置いて、常に客観的に観察して合理的に判断することが大事だと思いました。
変化を受け入れる
「チーズはどこへ消えた?」(2000年)にも、従来のやり方や考え方に固執しないことの重要性について書かれています。
2匹のネズミは今を生き、チーズが無くなれば直ぐに探しに行ったけれど、知能の高い2人の小人は変化を受け入れられずにいつまでも無くなってしまったチーズのあった場所から動けずにいたという物語が中心のお話です。
人生において、仕事でも家庭でも変化を恐れることなく、些細な変化の兆しに気づき、しなやかに対応すること、希望を具体的にイメージすることが幸福につながる鍵なのだと分かります。
日本人の美徳
司馬遼太郎は「二十一世紀に生きる君たちへ」で子どもたちに対して、日本人の美徳である「共感生」を伸ばし、「自己を確立」してたのもしい人格を持てと言っているそうです。
まとめ
相変わらず歴史が苦手な気持ちは変わりませんでしたが、柔軟な思考と自分の哲学を持つことは生きる上で大事だなと再確認しました。