歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

中東で何が起きている?

令和5年10月7日未明、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム武装組織ハマスイスラエルへの大規模攻撃を仕掛けたことがニュースになりましたが、遠い国の話で、学生時代世界史が大の苦手だった私には全くピンと来ていません。

さすがにこれではまずいと、いくつか中東についての本を読んだり、ネットで調べてみたりして学んでみましたので、理解したことを整理したいと思います。

世界史の偏差値40以下の人間が書くつたない内容ですので、詳しい方は読み飛ばしてくださいませ。

 

 

 

 

中東地域の宗教地図

中東地域では、90%以上がイスラム教徒、少数(10%以下)のキリスト教徒、ユダヤ教徒、その他が住んでいるそうです。イスラム教にもシーア派スンニ派に分かれており、中東の地域別で以下のようになっているようです。

シーア派が多い国≫イラン、イラク

スンニ派が多い国≫トルコ、シリア、サウジアラビア

 

イスラエルに近いレバノンではシーア派スンニ派に加え、キリスト教徒もちょっと多いといった感じでした。イスラエルは約7割がユダヤ教です。

 

イスラム教のシーア派は少数派で、ムハンマドの血筋を大切にしており、偶像崇拝OKです。一方、スンニ派イスラム教徒の8割以上を占める多数派で、ムハンマドが伝えた神の啓示を正しく理解する人がカリフとして継いでいくべきだという考えだそうです。コーランを聖書とし、偶像NGです。

 

シーア派スンニ派は対立しており、イラン・イラク戦争シーア派のイランによるイスラム革命(イラン革命)の影響が及ぶことを恐れたサウジアラビアなどの湾岸諸国が当時はスンニ派政権だったイラクを後押しする構図だったのだそうです。

 

 

イスラエルの建国

1947年、国連がイスラエルの地にアラブ国家とユダヤ国家を創設することを提案し、翌年の5月14日にユダヤ人国家イスラエルが独立しました。その後4度の中東戦争が起こり、1993年にはイスラエル国中にパレスチナ暫定自治政府が樹立されました。

 

今回、攻撃をしかけたイスラム武装組織ハマスは、パレスチナ自治区海側のガザという地域を根城にしています。

 

イスラエルの建国により、もともと住んでいたイスラム教徒やキリスト教徒らは追い出されましたが、イスラエルには、ユダヤ教キリスト教イスラム教共通の聖地であるエルサレムがありますイスラエルが首都だと主張したかと思えばパレスチナ自治政府も独立したら首都にしようと考えているなど、地政的にも宗教的にもみんなが「自分達のものだ!取り返すべきだ!」と考えています。

 

イランは地理的には少し離れていますが、スンニ派だけどイスラエルを攻撃したいハマスや同じシーア派武装組織のヒズボラを支援しており、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)はなかった、イスラエルは消滅すべき」といった発言があったということでした。

 

 

日本とイランとの関係

今回の戦争においても、イランが支援したのではと言われていますが、実は、日本とイランは友好国なのだそうです。アメリカがイランに対して経済制裁していた間も石油を輸入しており、岸田首相がテロ宣言や批判をしなかったのは、関係を壊したくないイランが背後にいるからだと分かりました。

また、日本は北方領土問題を抱えるため、親イスラエルになることはないだろうということでした。確かに、土地を奪われる(奪われようとしている)心情には共感できますし、イスラエルを支援してしまうと、奪ったもの勝ちを認めてしまうことになってしまいます。このような点もイランと友好国である一因なのかなと思いました。

 

 

まとめ

宗教や歴史の問題だけでなく、石油の産出に関する利権の問題やそれにまつわる汚職政治、核兵器開発に対する各国の思惑など、かなり、かな〜り複雑なんだと言うことが分かりました。

今回少し勉強して、ニュースで何を言っているのかが多少分かるようになったので、今後の報道にも注目していきたいと思います。