歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

論理と情理

今回はシン・ロジカルシンキング(2024年)を読みました。

 

 

著者さんは、以前読んだことのある「目的ドリブン」の著者さんで、頭がいい人たちの代名詞、コンサルタントさんです。(ブログに取り上げてはいませんでした)

 

 

コンサルでは、論理的に考えて提案するだけではダメで、他者に配慮した「情理」を重んじるべきであるという考え方がそうだよな〜.と思ったので、まとめたいと思います。

 

 

相手を説得する

 

〈十分な要素〉と〈期待される順番〉、この2つの原則を押さえれば、「論理的」という意味では十分だ。しかし、僕らが〝シン・ロジカル〟を目指そうとするとき、それだけでは足りない。なぜか? 単に論理的なだけでは、人は必ずしも納得しないからだ。

 自己満足の論理ではなく、相手への情理を配慮するということが大事なのだと著者さんは述べます。これは、「レリヴァンス」(Relevance 関連度合い)という考え方で、自分の伝えたいことが、相手の立場、要求、悩み、期待としっかり関連しているかを見る視点だということでした。

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これ、全く歯科衛生士にも当てはまることだと思います。歯科では、患者の主訴は何か?というのを重視しますが、相手が何を求めているのかが治療の中心になければ患者との良好な関係は望めません。右が痛いと言っているのに、左に大きなむし歯があると言われても…ですよね。

 

 

エモロジカル

 

もっとも人が腹落ちできるのが、論理(ロジカル)であって情理(エモーション)もある領域です。著者さんはエモロジカルであるとき、もっとも人の心を動かすと述べます。

相手が何を思い、どのような状況に取り巻かれているかという機微を理解し、そこから適切な語りをする情理の力は、これからのAI時代にますます重要になる。

本当にそうですよね。論理的に正しいことは分かるけど、あなたの言うことだけは聞き入れたくないんだよね(笑)という人が思い浮かびます。AIは、配慮したような言い回しを使いますが、プロンプト次第ですもんね。論理はAIで代替できますが、情理は人間にしか扱えないのではないかと思いました。

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コモディティ思考の罠

 

Wikipediaによると、

コモディティ(commodity)とは、経済学において、完全または実質的な代替可能性を持つ経済的価値またはサービスである。

ということで、分かりやすい例は、ジェネリック医薬品ではないでしょうか。つまり、誰にでもできるということです。コンサルタントが標準化されて誰にでもできる提案をしてはダメですよね。

では、どうするか、という具体的な思考の型は、ぜひ本書で学んでいただくとして、特に響いたのは以下です。

上達に必要なのは、徹底して自分の技を試せる場数をいかに稼ぐかだ。思考法の場合であっても、それをビジネスや研究などの特定のシーンだけに限ってしまうのでは、場数は稼げない。思考法を日常生活の中に溶け込ませ、たとえば週末のお出かけを決めるような場合でも評価基準を設定して判断してみる、日常の会話の中でも会話内容を頭の中で構造的に図解してみるなど、そうした小さな瞬間でも使って場数を稼ぐことだ。

論理も情理も、場数が大事であり、日常生活の中で身体に馴染むまで型を使って考えることが必要なんだということが分かりました。自転車のように、誰でも最初はできないのは当たり前です。何度も何度も考える練習をすることが上達への近道なんだということが分かりました。

 

 

まとめ

 

イラストACに歯科関係のイラストを投稿し始めて、毎日一つは投稿するというのを自分の日課にしているのですが、数をこなすうちにどんどん上手になっているというのを肌で感じます。

www.ac-illust.com

論理的に考える、相手の情理を考えるというのも数をこなして、日々の生活の中に溶け込ませていくことで、論理かつ情理の状態、エモロジカルに相手を動かすことができるようになるのだということがわかりました。特に、相手の情理を考えて発言内容を組み立てる練習をしていきたいです。

 

 

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