以前、失敗についてブログを書きましたが、「ERROR FREE 世界のトップ企業がこぞって採用した MIT博士のミスを減らす秘訣」(2022年)から考えていきます。
ヒューマンエラー
まず、ヒューマンエラーは知識型、規則型、スキル型の3種類があり、知識型エラーが1番多く(約4割)、その中の「知識型×不作為エラー」は3割、「知識型×ミステイク」が1割なのだそうです。
知識型×不作為エラー(全体の3割)
不作為エラーは使命感の欠如、情熱の欠如、喜びの欠如という3つのマインドセットから発生するそうで、個人であれば成功できない人ですが、企業であればほどんどは制度の欠如になるそうです。
個人の話であれば、ナポレオン・ヒルの著書が参考になりそうですね。
知識型×ミステイク(全体の1割)
次に、ミステイクは妄信、うぬぼれ、無知の無自覚、過去への執着、二者択一の意思決定から発生するそうで、特にリーダーが陥ると会社を倒産させるという事態になります。他人の意見を妄信的に信じたり、自分の力を過信したり、フィルターバブルに陥って今を見誤ったりと、想像しただけでもダメなやつ~ですね。イエスマンばかりを周りに置くリーダーは首までこの罠に浸かっていると言えます。
「教養としての「昭和史」集中講義 教科書では語られていない現代への教訓」(2016年)には、日本が第二次世界大戦に突入していった経緯が詳しく、分かりやすく書かれています。戦争を止める手段は沢山あったにも関わらず、二大政党制の悪しき風習や陸軍、海軍の利権争いや世論に流されて引くに引けなくなった流れが、まさにミステイクのオンパレードという感じでした。
「プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる」(2021年)にも、成果物(商品)よりもそれが完成するまでのプロセスを公開することで協力者を集めて価値を売るビジネスが今後重要になってくる一方で、応援してくれる他者の期待に応えようと自分の哲学を見失い、身の丈に合わないチャレンジをして失敗してしまう危険性について指摘しています。
妄信、うぬぼれ、無知の無自覚、過去への執着、二者択一の意思決定のマインドになっていないか常に自分自身を監視したり、監視してくれる人を周りに置いた方が良いと思いました。
2択ではなく5択にする
特に二者択一(二元論的考え方)に対しては、何かを決めるときには選択肢を5つ用意したほうが良いようです。子育てにおいても、「ごはんにする?パンにする?」の2択ではなく、「ごはんにする?おかゆにする?トーストにする?サンドイッチにする?うどんにする?(炭水化物ばかりになってしまった…(笑))」と5択から選ばせるトレーニングをすると良いそうです。
大事なことを決めるとき、選択肢は多すぎてもだめだし、少なすぎてもダメだということですね。
知識を増やす
知識が多ければ多いほど知識型エラーは減るそうなので、読書をして常に知識をアップデートすることは大事ですね!TSMCの創業者張忠謀さんも1日3時間は読書していると書かれていますが、私がこれまで読んだ本の中では、ビル・ゲイツもウォーレン・バフェットもオードリー・タンも皆、かなりの読書家であると紹介されていました。
私も読書、続けるぞ!
まとめ
本書はエラー0のための指南書ですので、この他にも色々と参考になることが書かれています。経営者だけでなく、子育て中のママにも参考になる内容でしたので、気になる方は読んでみてくださいね。