今回は、「「すぐやる人」の読書術」(2019年)を読んで、「あ~それ、500年くらい前から陽明くんも言ってたよね~」を早速使いたくなったのでご紹介します。
陽明くんというのは、「陽明学」を起こした中国の高級官僚、王陽明のことです。過去記事「陽明学」で学んだことと同じことを本書でも言っているよということです。
本の読み方
本書では、本は全部読まなくて良い、もったいなくないよと教えます。スキャニング(大量の情報の中から自分が求めている特定の情報を探し出す)やスキミング(文章の要点を掬い取りながら読む)の技術をを使って、著者が伝えたいメッセージや要点をつかんで、自分の目的に合った部分だけを読めばいいということでした。また、他書にもよく書かれているように、自分の考えたことなどを書き込みしていくそうです。
私は本を目で読むのではなく音で読んでいるので、基本、あとがきまで全部再生します。興味や関心のない部分は聞いていても他のことを考えたりして聞こえていないので、全部読んでいるとは言えないのかも知れませんね。あまりに頭に入らない時は本を変えます。結局、著者さんと同じような感じかも知れません。
また、車で移動中や家事をしている時に聞く(読む)ので、書き込みやアウトプットは後からしかできません。後からでも覚えているような内容は、自分にとって必要なことかなと思ってブログに書き残しているので、ここは違いますね。
目的を持つ
スキャニングを効率的に行うためにも、「目的」をもって読むと良いと書かれています。一方、ゴール設定はもたず、とにかく興味があるから読んでみるという積み上げ思考の考え方も大事にしなさいとも書かれています。どちらにしても、陽明学と同様に知行合一が大事であることは何度も強調されています。
私はだいたいいつも後者だなと思いながら読んでいました。そして、私も本で学んだことは何でもやってみるというのがモットーです。先日もファスティングを1日やってみたのですが、その後数日間の食欲がヤバくて、しばらくはやめとこ…。と思いました(笑)
アウトプットはUSA
陽明学と同様、知識を得るだけでなく行動をしなければならないということを本書でも言っているのですが、アウトプットには「U:動く」「S:シェアする」「A:あつめる」の3つが基本だということでした。
「U:動く」とは自分が動いてみること、実際にやってみることです。本を読んで感情が動いた瞬間(エモーショナルシフト)が起きた時には行動するタイミングになります。仕事や生活に応用してみたり、ネットで調べてみてもOKです。
「S:シェアする」は、誰かに伝えることです。話して伝えても良いですし、ブログなどに書いて伝えてもOKです。
「A:あつめる」は、いい言葉に出会ったらその言葉を集めましょうということです。著者さんは自分専用Gmailを作って、そこにストックされているそうです。
まとめ
先述したように、私は本を音で読む派なので、著者さんのように即アウトプットはできません。しかし、Gmailに送って覚えておきたい情報をストックするようにするのは良いなと思いましたので早速やってみたいと思います。
陽明学では本を読んだり人に話を聞くことだけでなく、仕事を通して学び実践しなさいと説きます。そして、志(目標)を持つことがその出発点になります。
私は「構成主義」なので、これまでの読書はとにかく色々な人の意見に触れて、良さそうだったらやってみるというスタンスでした。
今度からは、価値観の違う様々な人の意見に触れて自分の価値観をアップデートするというのを読書の目標にしていこうかなと思います。