歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

極少食…不食…!?

過去記事「妊娠と糖尿病とケトン体」糖質制限について学び、よし、糖質制限をしてみよう!と粋がっていたのですが、三日目にはアイスクリームを食べてしまいました…汗

 

ddh-book.hatenablog.com

 

「糖」によほど支配されていると痛感し、世の小食の人たちはどのようにして小食になったのだろうと、「無病法 極小食の威力」(2014年)を読んでみました。

 

 

本書は十六世紀半ばのヴェネチア貴族であるルイジ・コルネロという人物が書いたものをまとめたものであり、当時の大ベストセラーだったようです。重い生活習慣病を最小限の食事で治し、80歳を超えても乗馬や山登り、執筆活動をし、102歳で亡くなるまで目も歯も耳も完全で足腰もしっかりしていたのだそうです。少食の歴史は長いですね。

 

 

極小食

コルネロが小食になったのは、生活習慣病で医者に食事を厳しく節しなければ生きられないと何度も注意されたことがきっかけでした。そして、満腹感をおぼえるまで食べたり飲んだりすることなく、自分の体質にあった食べ物を見つけ、ごく少量食べるようにしたそうです。すると、病の再発もなく、イライラしなくなり、肉体的にも精神的にも健康な状態で過ごせるようになったのだそうです。

コルネロが一日に摂っていた食事の量は、パンと卵の黄身、少しの肉、スープを合わせて1日350gとワイン400㏄だそうなので、かなりの粗食ですね。私は死を宣告された訳ではないので、コルネロのような危機感を持てず甘いものに手を出してしまったのかも知れません。

 

 

不食

他にも読んでみると、食事をしない「不食」を実践している人がいると分かり、驚きました。「卒食:栄養の観念ではなくエネルギーの観念で生きる意識の在り方生き方」(2020年)では、著者さんがどのように不食を実践するようになっていったのか過程が書かれています。

 

 

 

 

いやいや、普通に考えて死にますよね?

プラーナ(大気中のエネルギー)を食べている??まじすか。

 

「食べ物で生きる」のではなく、「気体エネルギーで生きる」ためには、10年の歳月をかけて体を変えていく必要があるようです。また、「食べないと死ぬ」と思っている人が不食をすると本当に死んでしまうそうで、スピリチュアルな目覚めも必要な感じでした。そういえば、釈迦も不食でしたよね〜

 

 

不食までの過程

著者さんはもともと食べるのが好きではなかったそうですが、以下のような過程を経て10年くらいかけて不食に至ったそうです。

 ①ベジタリアン

 ②1日1食

 ③グルテンフリー

 ④添加物フリー

 ⑤糖質制限

 ⑥食べることが負担になり、不食

 

<著者さんおすすめの肉体改造ステップ>

 ①糖質制限

 ②添加物・加工食品を止める

 ③動物性を止める

 ④食べる回数を減らす

 

糖質制限ができなくて調べ始めたのに、結局、糖質制限に戻ってきてしまいました…(T_T) 著者さんは空腹感を感じず、快適だそうですが、私は人間ドックなどで半日食事が食べられないだけでも半泣きの人間です。無意識に食べ物に手を伸ばしてしまうところもあるので、コルネロのように死ぬ思いでもしないと変わらないのかも知れません…。

 

 

口腔機能

また、私は歯科衛生士なので、食べないと口腔機能が衰えてしまうよねと思いました。1口30回噛む「カミング30」は小食界隈でも有名ではないかと思いますが、姿勢よく座り、顎を引いて奥歯でよく噛むことは、唾液腺を刺激してお口の中を洗い流してくれる作用もあります。唾液には消化作用免疫作用抗菌作用再石灰化作用自浄作用緩衝作用保護作用があり、お口の環境を整え、いつも守ってくれていることを忘れてはいけません。「お口ポカン」は百害あって一利なしですよ!使わない筋肉や唾液腺は衰えてしまうので、長生きしたければ、よく噛んで食べたほうがいいと思います。

 

 

まとめ

コルネロも砂糖はダメだと言っていますし、やっぱり糖質を減らしていきたい、一度は糖質制限をしてみたいと思います。今回は不食にびっくりし過ぎてブログを書いてしまいましたが、糖質制限がどうしたらできるのか、もし挑戦に成功したらまた報告させてください。今後の自分自身に期待!