私が出産した産院は、食事がとても豪華でデザートビュッフェもありました。しかし、糖尿病や高血圧になってしまうと制限食になって豪華な食事が食べられません。私は、2回の妊娠で妊娠糖尿病の検査に引っかかることはありませんでしたが、妊娠中の食事にはとても気を遣っていたのを覚えています。
今回は、「ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~」(2015年)を読んで、なぜ妊婦が糖尿病になるのか、謎が解けたのでご紹介します。
ケトン体は人体のメインエネルギー
「脳の栄養は糖」だから、朝食にご飯を食べることが大事だと刷り込みのように信じていました。しかし、本書によると、人体のエネルギー生成のメカニズムには、糖質エンジンとケトン体エンジンの二つあり、かつての人間の食生活や胎児、胎盤内のケトン体量を見ても、ケトン体エンジンの方がメインエネルギーだと言うことです。ケトン体は脳のエネルギーともなるし、ミトコンドリアのない赤血球は糖をエネルギーとして必要としますが、糖新生によって十分足りるのだそうです。
女性は皮下脂肪を蓄えますが、出産のため、つまり、ケトン体エンジンで胎児は育つと言うことのようです。妊婦さんが糖尿病になるのは、糖は要らないよというサインという話で、そうだったのかと納得でした。
炭水化物は人類を滅ぼす
日本人は、米を主食として生活してきましたが、白米は砂糖と変わらない糖質の塊だそうです。白米ごはん4杯分で角砂糖50個分にもなり、実際に砂糖よりも時間はかかりますが、血糖値が上昇することがわかっています。
穀物を食べることで人類は安定した生活を得て数を増やしてきましたが、飽食、運動不足の現代においては、炭水化物は人類を滅ぼすと言われているのだそうです。玄米も白米よりマシであるものの、糖質に変わりません。砂糖に至っては、麻薬だそうです。
糖質制限
本書では、糖尿病を患う妊婦さんが糖質制限によりインシュリンの投与が不要になり、ケトン体値は上昇したものの、健康な赤ちゃんを産んだ例が多く紹介されています。ケトン体がエネルギーとして使われているため血中のケトン体が上昇しただけであり、妊婦さんや胎児に害はなく、ケトアシドーシスという病名もただの冤罪のようでした。
今ではすっかりお馴染みの糖質制限食ですが、妊婦さんにこそ必要なのだろうなと思います。過去記事「砂糖の世界史」で学んだように、世界商品として砂糖や穀物が急激に世界に広がったことを考えると、人間は穀物を含む糖質を減らした方が良いというのは自明です。
一方、日本人は長寿ですし、欧米人よりも腸が長く、海苔を消化できるなど進化もしてきているので、完全に糖質を排除する必要も無いのかなとも考えました。
糖尿病と歯周病
糖尿病と歯周病には相互の関係があります。糖尿病患者さんは歯周病に罹患しやすくなりますし、歯周病の糖尿病患者さんは歯周病を治療すると糖尿病が改善します。今では内科で糖尿病と診断されると、歯医者に行くよう言われると思います。
虫歯と歯周病に影響する糖質は歯に悪いというのは、間違いないですね。
朝ごはん、どうしよう?
人間に糖質の摂取が不要だと理解しましたが、子どもたちの朝ごはんはどうしたら良いのでしょうか?文科省は「早寝早起き朝ごはん」を推奨しており、朝ごはんを食べる群が学業成績や運動成績が良かったことを公開しています。
本書の著者さんは、朝ごはんは食べないそうですが、栄養効率の悪い子どもは、やっぱり朝ごはんを食べた方が良いのではないかと考えます。お肉やお魚などのタンパク質はしっかり摂らせたいですね。朝からステーキは無理でも、ジャムパンではなくたまごサンドとサラダ、小さめのおにぎりに具を入れて卵焼きを付けるなど、工夫したいと思います。
まとめ
以前読んだ本の中に、腸内環境の違いにより、血糖値が上昇してしまう食べ物とそうではない食べ物が一人ひとり違う、というものがありました。遺伝や環境によって、一人ひとり自分に合った食べ物が違うというのが正しい認識だと思います。
糖質制限が良いという人もいますし、ファスティング、断食が良いと言う人もいます。私も産後、喘息になるわ、不眠になるわでとても辛い時期がありました。しかし、朝からプロテインを摂るようになって、劇的に体調が改善したので、朝プロテインは良いと思っています。
自分に何が合うのかは、色々やってみないと分からないので、色々試してみるしかないですね。とりあえず、私も白米を減らして、飲み物は砂糖の入っていないものを摂るようにしてみたいと思います。糖尿病など病気になるのは嫌ですが、人生楽しめないのもどうなのかなと思う今日この頃です。
