今回は、「仕事の辞め方」(2024年)を読みました。
本書の著者さんは放送作家の鈴木おさむ氏です。年齢も性別も仕事内容も全く違う人生をお互いに歩んでいるのに、私も全く同じことを考えて仕事を辞めたんです!と思うところが多くてとても驚きました。彼と同じだなと思った人生観についてまとめたいと思います。
幸せなんですが、自分の人生を俯瞰で見た時に、自分が自分の生き方にワクワクしていない。これまでの生き方と比べると「おもしろく生きてないな」と思ってしまったのです。
私も、仕事を辞めたい→辞めると決断するまでには、恐らく3~5年かかったと思います。やっぱり経済的なことが不安だったし、このままでも他人から必要とされるという幸せがあるだろうことが分かっていました。一方で、定年まであと20年この生活を続けるのか?と考えると心の声はNO!と叫んでいました。一度きりの人生、もっといろいろな事をしたい、もっとおもしろく生きたいという気持ちが大きくなっていったのです。
私は、職場で出会った先輩方を見て「老害」というのをとても意識するようになっていました。自分は絶対に老害にならない、そのためには60歳を過ぎたら何かの「長」にはならないし、「長」になったとしても形だけで後輩を支える仕事に徹するんだと考えていました。
テレビ局でも老害はよくあるようで、「上の人」の思い付きに振り回されたり、古い感覚で時代とかけ離れたことを言ってくるなんてことが多いようです。そして、著者さんは、
と気付いたそうです。そして、
20代の時よりも全体の「バランス」を取ることが多くなる。ただ、自分の発言力が大きいため、バランスを取っているはずの僕の言葉は、結果、若者たちが必死に考えてきたことを妨害することになっていた。
と言うのです。これには私もハッとさせられました。
確かに、長く勤めていると自分の意見はある程度通りやすくなります。「上の人」のことや全体のこともある程度分かるので、「上の人たち」とは違うよというフリをしながら説得するようにして走る方向を変えさせてしまっているという訳です。若い人たちの気持ちが分かるようなフリをして、自分が老害をしていたということに全く気付いていなかったという恐ろしさに今頃気づきました。
やっぱり、40代で官僚的な組織に居続けるのは辞めて良かったと思いました。
また、私は自分の仕事に自信がありましたし、人よりも早く仕事を終わらせることができると考えていました。しかし、私が産休・育休で抜けた時に仕事が回らなくなったかと言うと、そうではありません。私は私のことを多少要領の良いコマの一つではあるけれど、経験さえあれば誰にでもできることだと認識していました。
著者さんも自身のアルバイトや放送作家での経験から、
人は任されると、能力が急に上がったり覚醒することがある。だから能力が高い人がいなくなっても、どうにかなるのです。代わりはいるのです。
と述べており、全く別の経験から同じ価値観を持っているんだな~と思いました。「262の法則」(どのような組織・集団も、人材の構成比率は、優秀な働きを見せる人が2割、普通の働きをする人が6割、貢献度の低い人が2割となる、パレートの法則とも呼ばれる)ですよね。
このような価値観があったから、仕事を辞められたんだと思います。
私はゲッターズ飯田さんの本を毎年kindleで買っているのですが、著者さんもゲッターズ飯田さんの占いを参考にされているそうで驚きました。
ビタミンを取るためにサプリを飲むように、そのくらいの気持ちで、自分の人生に取り入れています。
というのは、まさに私の感覚と同じです(笑)何年も退職を決断できなかったのは色々と理由はありますが、ゲッターズ飯田さんの本に今年はダメと書かれていたことも大いに影響しています。ちなみに私は、金のカメレオンです。
久しぶりに本を開いて8月の総合運を見てみると、「新たな出会い」が運命を変える。自ら動いて環境を変えようと書いてあります。楽しみですね。
ワクワクするために手放さなきゃいけないものがある。
まさに、これですよ。一度きりの人生なのですから、不安も恐怖もあるけど、コンフォートゾーンを飛び出さなきゃわくわくする人生は送れないと思います。
自分はどうなりたいのか?どんな人生を送りたいのか?今わくわくしているか?いつも自分に問いながら、死ぬときに『わが人生悔いなし!』と言って死にたいものです。
40代、50代というのはがむしゃらに走っていた20代、30代と違って、自分の人生を振り返る時期なのかも知れないですね。人間は100%死ぬということを忘れがちですが、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学でスピーチした言葉、
もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?
を日々自分に問いながら生きていきたいです。