歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

損得計算で動くのはもうやめよう

今回は、「ライフトラベラー 人生の旅人」(2013年)を読んで、損得計算で動く人生を送るのはやめようと思ったので、ご紹介します。

 

 

 

 

本書のストーリー

知哉が海外旅行に行く準備をしていると、予定の時間よりも早く夏輝が家に来て、何を準備するのかという話をしながらでストーリーが進みます。知哉は人生を変えるようなことがしたいと夏輝に相談し、夏輝が手配した海外旅行に出発する予定でした。

 

 

旅の荷物

知哉はどの国に行くのかも知らされておらず、色々な状況を想定してスーツケースいっぱいに荷物を詰めていたのですが、夏輝にあれもこれも要らないと減らされてしまいます。

私も旅の荷物は多くなってしまう方なので、夏輝の言い分も分かるものの、えぇ~私には無理!と思ってしまいました。

 

 

損得計算を行動の指針にする

ストーリー中盤で夏輝は「自分の欲しいものを買い集めるよりも、誰もしていないような<経験>をした方が良いのは間違いないけど、ほとんどすべての人の行動の判断基準が<損得>だから、そういう生き方をしている人は少ない」と主張します。

これにはハッとしました。「百聞は一見に如かず」だとか「経験」は財産だと言いますが、お小遣いがもらえるからお手伝いをする、お給料をもらうために仕事をするということが当たり前になっていしまい、<損得>ではなく<経験>で判断することを忘れてしまっているなと思いました。

<損得>が何かを<やる・やらない>の判断基準になると、<損>だから行動しない、<得>だから行動する、つまり、自分が手に入れられると分かっているものに対してしか行動しないということになってしまいます。

 

今まさに、我が家の息子達がこの状態です…。かわいい子には旅をさせろとか、若いうちの苦労は買ってでもしなさいと言いますが、私自身がもっと<経験>することの重要性を子どもたちに伝えていかなければいけないと再認識しました。

 

 

目の前にあることに本気で取り組む

夏輝は「目の前のことに本気で取り組むと、自由な大人になれる」と知哉に説明していましたが、つまり、<やらなきゃいけないこと>をする人生は不自由であり、自由な人生とは<やりたいこと>をする人生だということです。

<やらなきゃいけないこと>と<やりたいこと>の境目はとても難しいなと思いました。目標が<やらなきゃいけないこと>を生んでしまい、不自由な人生になってしまわないよう、目の前のこと、今に集中して取り組むことが大事なのだと理解しました。

 

 

まとめ

稲森和夫も「成功への情熱」(2007年)で長期の目標は立てず、今に集中すると言われていましたが、目の前のことに集中して取り組むことを一つ一つ行うことをついつい忘れてしまいがちです。

 

 

コンフォートゾーンの中で生きるのではなく、「どんな経験ができるのか?」を自分に聞いて判断するようにしていきたい、損得計算で動く人生はもうやめようと思いました。

他にも学びがたくさんありましたので、時々読み返したいなと思います。