今回は「ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣」(2013年)を読んで、できることなら私は自由人になりたいなと思ったので、ご紹介します。
自由人と不自由人
不自由人は「やらなければならないこと」であふれ、自分で自らを不自由にしている人を指します。一方、自由人は「やりたいこと」であふれ、自分の興味のおもむくまま楽しく生きる人です。
どちらになりたいか?と聞かれたら、当然「自由人になりたい」と答えますよね。
自由人になるには、自分自身は何が好きなのか、何にワクワクするのか、自分をよく知ることが大事だそうです。そして、大好きなことを仕事にすると良いということでした。
好きなことを仕事にする
自分を知ること(内面、思考、感情)については賛同しますが、好きなことを仕事にするという話には賛否両論あると思います。これまで読んだ本の中にも、好きではなかったが続けていたらいつの間にか好きになっていたとか、好きなことを仕事にするのではなく、得意なことを仕事にした方が良いなどの意見があったと記憶しています。好きなことをしてもお金にならなければ生活はできませんよね。
本書で言う「自分が好きなこと」とは、他人が評価してくれなくても、それをやるだけで楽しくてしょうがない、時間を忘れてしまうというようなことだそうです。
幸せなお金持ち
本書では幸せなお金持ちになるための方法が伝授されますが、お金さえあれば幸せになれるというのは間違いです。お金を取り扱う時は以下の5原則を守ることが大事ということでした。
- たくさん稼ぐ
- 賢く使う(節約)
- がっちり守る
- 投資する
- 分かち合う
確かに、1~5を守って感謝の気持ちでお金を使えば、良い循環が生まれそうです。さらに、幸せなお金持ちになるためには、自分らしい人生を送り、お金のことや成功することを忘れる必要があるのだそうです。
「忘れなさい」と言われても忘れられないような気がしますが、お金や成功にこだわらず、今目の前のことに一生懸命取り組むのだと理解しました。これだと自己啓発本にもよく書かれていますので腹落ちします。
思考は現実化する
その他の内容としては、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」とか「引き寄せの法則」に即した内容だなと思いました。
人生は「考えること」と「行動すること」の2つでできており、今まで考え、行動したことが今の自分を作っています。普段どんなことを考えているのかすべて書き出し、自分の思考が現実を作っていることを自覚して生活したり、無意識レベルで成功への恐れがないか内省して、何事にも動じずに淡々と生きることで本当の自由人になれるのだと分かりました。
認知の4点セット
また本書では、セールスやスピーチの場面において感情に注目していたのが印象的でした。「ダイアローグ 価値を生み出す組織に変わる対話の技術」(2023年)でも認知の4点セット(意見、経験、感情、価値観)を再確認し、対話において自分の感情にも他人の感情にも意識を向ける必要があるなと学び直ししたところです。
感情を言語化するのはなかなか難しいですが、意識的に使っていきたいです。
まとめ
別に大富豪にならなくても良いけれど、そこそこ不自由なく生活できる自由人にはなりたいなと思いました。自由人になるためには、自分自身を理解し、他人を理解し、世の中の仕組みを理解することが必要なんだということが分かりました。自由人になるために、今まで学んできた内省や無意識思考のコントロール、認知の4点セットを意識したコミュニケーションを実践していきたいと思います。