歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

塾の裏側

今回は「塾講師にだまされるな!」(2016年)がとっても面白かったのでご紹介します。

 

 

 

黒い講師

本書は東京で実際に塾講師をされている黒い講師さんのブログを書籍化したものです。主に私立の中学受験に対応した個別指導塾をされており、「黒い」の名の通り、塾のお金にまつわるブラックな側面を赤裸々に書かれています。

私の双子の息子は現在小学6年生ですが、田舎ですし、頭も良い方ではないので、中学受験なんてこれっぽっちも考えていません。東京で私立の中学校に受験する親は月30万円以上かけて塾に出すんだ~( ゚Д゚)すご~!と、ただただ驚くばかりでした。

 

 

親ガチャ

私のような中学受験に無関心な親もいる一方、偏差値の高い私立中学に進学する以外は考えられない親御さんもいるようですね。親ガチャと言われますが、偏差値が35しかないのに、息子を殴ってでも勉強させ、偏差値60の私立中学校に入れようとする親って、もはや虐待だよねと思いました。

著者さんはそんな親子にも親身に対応されていて、お金の話(ブラックな部分)もたくさん書かれていますけど、結局は良い先生だなぁと感じました。うちの息子も一時期塾に出したことがありますが、こんなに息子を見てくれてはいませんでしたね。(それもあって辞めたんですが。)

 

 

塾講師は大変な仕事

塾は基本、学校が終わってから行くところですが、本書を読むと、昼夜を問わず夜中まで塾での指導だけでなく保護者対応をされていて、本当大変なお仕事であることを知りました。夏は夏期講習、冬は冬期講習。営業ノルマやモンペ対応、受験直前は保護者へ激励の電話、試験会場での校門激励。志望校に落ちた親子へのフォローと同時に次年度受験する親子との志望校相談などなど、本当に、本当にご苦労様です。

 

 

小4の壁

一般的に、小学校4年生くらいから学習でつまずくケースが見られるようになる(小4の壁)と言われていますが、「小3が学力の分岐点:小4の壁はもう古い小3の坂道に気を付けて」(2023年)では小学校3年生くらいから学習でつまづき始める子が多いと書かれていました。例えば、漢字では同じ読みで違う漢字が出てきますし、算数では四則演算が複雑になってきます。

 

 

我が家の息子たちも小学校3年生くらいからあれ?と思い始めたところがありましたので、この話はとても説得力があります。フルタイムで仕事をしていたので、じっくり子どもの宿題や勉強を見てあげる時間がなかったのを申し訳なく思っています。この頃に良い塾に入れてあげれば少しは良かったのかも知れませんね…。まぁ、過去記事言ってはいけないで学力は遺伝による影響が大きいというのもありましたし(私が頑張ってもあまり意味はない)、男の子は高校生になって急に勉強し始めるとも聞いたことがありますので、あきらめず今後に期待しましょう!

 

ddh-book.hatenablog.com

 

 

まとめ

私も教育の場面で毒親を何人も見てきているので、自分は毒親にならないようにしようといつも自分に言い聞かせています。しかし、我が子のこととなるとなかなか冷静に、客観的に見れないのが現状だと思います。こんな時、塾講師という人が子どもの良い点や苦手な部分を分析して、親身にアドバイスしてくれるのであれば本当に良いなと思いました。会社で言うところのコンサルタントが塾講師なのかも知れません。そんな良い塾講師に出会えたら、また塾に行かせてもいいかなと思います。すごくお金はかかりますが…涙。