今回は、「同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード」(2020年)を読み、やっぱり声掛けが大事だなぁと再認識したので、ご紹介します。
勉強して伸びる子、伸びない子
学びには3つのパターンがあり、
① 授業を受けていても学んでいない人
② 授業だけが学びの人
③ 寝ているとき以外、日常すべてが学びの人
がいるのだそうです。①が全体の69%、②が24%、③が7%だそうですが、③があらゆる面で優秀なのは、言うまでもありません。
我が子は残念ながら、明らかに、どこからどう見ても①です(笑泣)。どうすれば③のタイプになるのでしょう…
伸びる子の特徴
③のこども達は、「気づく楽しさ」「知る楽しさ」「考える楽しさ」を知っていて、人と話をするときも、テレビを見ているときも、街を歩いているときも、寝ている時以外は常に、物事を感じ、考え、自分の意見を持つ習慣があるのだそうです。
一方、①は授業は面白いところ(雑談など)しか聞いていませんし、板書は何も考えず書き写すだけです。
授業を聞いていても、「つまり〜ということか!」「どうして〜なんだ?」「〜の立場なら〜と考えるのでは?」と四六時中頭を巡らせている子はそりゃあ賢いですよね。
頭脳のOSをバージョンアップする
①、②を③にするには、頭脳のOSをバージョンアップする必要があるということでした。無理に勉強させても、OSがついて来ないのでフリーズしてしまいます。また、特に①は断片的に理解してしまうので、覚えなければいけないパターンを増やすだけで根本的理解にはつながりません。
そこで、頭脳のOSをバージョンアップさせるために考えさせる声掛けが大事になります。
子どもに考えさせる声掛け
本書には10の声掛けが載っていますが、全部実行するのはハードルが高いです。著者さんも、3つだけ絞って実践してみて下さいと言っていますので、私が実践してみた3つの声掛けをご紹介したいと思います。
「もし~どうする(どうなる)?」(仮説構築力)
これは盛り上がりました!「地球温暖化とか言ってるけど、30年後、氷期に入ってすご〜く寒くなったらどうする?どんな仕事してると思う?」と聞くと、長男は「釣りしてる」と言っていました(長男は釣りが大好き)。何とか食べていけそうです。
「どう思う?」(自己表現力)
こちらは使いやすいので、意識して使っています。買い物の時や週末の予定を決める時にも便利です。ただ、うちの双子(男・男)は仲が悪いので、必ずお互いの反対意見を言うし、三男は自由人なので、なかなか話がまとまりません…。
「何のため?」(目的意識力)
これは普段なかなか使えないのですが、とても効果があると思う質問です。息子が塾に行くのを嫌がった時、「あなたは何のために塾に行っているの?」と聞くと、数日して答えがちゃんと返ってきました。あ〜、ちゃんと考えてるんだなと感動しました。その後、彼の行動が少し変わったので、言語化したことで気づいたこともあったのかなと思います。要所要所で使えるといいですね。
まとめ
生まれつき③という子もいるらしいのですが(何とうらやましい!)、著者さんのようにある日③になる・気づく人もいるようなので、母にできるのは考えさせる声掛けを地道に続けるだけなのかなと思いました。
VUCAの時代、自分の頭で考えることのできる子に育って欲しいです。