今回は、私の大好きな黒川先生の「妻のトリセツ」(2018年)と「夫のトリセツ」(2019年)を読みましたので、ご紹介します。
私が最初に黒川先生の本を読んだのは、「女の機嫌の治し方」(2017年)です。その当時は夫との関係に悩んでいた時期で、この本を読んで「そういうことだったのか!!」と腹落ちして周りの人に勧めまくった(もちろん夫にも)のを覚えています。
男性脳
男性脳は狩猟採集時代に合わせて作られているため、以下のような特徴があるそうです。(私が関心したものをまとめたものです。)
- 空間を把握する癖がある
(目の前の動かないものよりも遠くで動くものが気になる) - 問題解決型に脳を使う
(特に家族に対して問題点を指摘しがち) - 定番が気持ち良い(物や習慣)
- おしゃべりが苦手
(会話は獣に見つかる危険があるので脳が緊張する) - 妻が話す声はモスキート音に聞こえる
(目的が見えない話は聞こえない) - 鎖骨の使い方が違う
(女性の動作を見て察することはほぼ不可能) - 身体拡張感覚が強く、妻が自分の一部のように感じている
(自分の腕や足にありがとうは言わない)
女性脳
女性脳は狩りに出る男性と違い、子どもを産み育てることが一番のミッションになります。現代に比べて出生率は低く、幼児死亡率もかなり高いので、集落で他者と協力しながら子育てを遂行するための戦略が備わっています。以下にまとめます。
- 何十年もの類似記憶を一気に展開できる
(子育てのために備わった標準装備) - 「共感」が必要
(共感欲求が強く、共感されるとストレスが軽減する) - 半径3mを支配する
(無意識のうちに領域を完全制御、荒らされるのが嫌) - 不満をコップに1滴ずつためて、ある日爆発する
(妻の小言はリスクヘッジの結果である) - 直観力に優れ、気持ちをすぐに言葉にできる
(右脳と左脳の連携が良い) - 「察すること」=「愛の証」だと信じている
(男性の意識が自分に向いていると子育てに有利) - 成果よりもこれまでの道のりに意識が集中する
(サプライズよりも予告の方が楽しめる)
息子の対話力は母親が育てる
息子を持つ私にとって、とてもドキッとさせられたのが、母親としての息子との関わり方についてです。まず、女性との対話術は母親が教えなければいけないとのこと。子どもに「宿題したの?」「お風呂に入って」というような話しかけしかできていないと、お嫁さんから見捨てられる対話力皆無の男の出来上がりです…「あなたはどう思う?」といった対話につながる声掛けを意識してしなければいけないと猛省しました。
息子のエスコート力も母親が育てる
また、女性をエスコートすることを教えるのも母親の役目だそうです。女性が荷物を持っていたら自然に持ってくれたり、階段を下りるときには自然に先に行って手を差し伸べたり、扉を開けて待っていてくれたり、こういった行動は男性脳を考えると察して出来るようになるものではなく、母親が教えなければできないそうです。こちらも今からしっかり教え込んでいきたいと思います。
まとめ
本書は、結婚式で指輪の代わりに交換するか、検定試験にして、双方が合格しないと結婚できないようにした方が良いのではないかと思う内容です。黒川先生の本は他にも沢山ありますので、気になった方は是非読んでみてください!本当におススメです。