今回は、「なぜか好かれる人がやっている100の習慣」(2020年)を読みました。
著者さんはデザイナーの激務から一念発起、キャリアカウンセラー、講師として独立された方です。ガンも経験され、文章からは人生経験や知識の豊富さがにじみ出ているなと感じました。本書を読んで私自身が参考にしたいと思ったところをまとめたいと思います。
笑顔が素敵な人が人から好かれるというのは言うまでもありませんが、アメリカのデポー大学の研究によると、卒業アルバムで笑顔の人と、そうでない人の人生を追跡すると、あまり笑っていない人の離婚率は、満面の笑みの人の5倍であったのだそうです。
年をとっても、縦皺ではなく、笑顔の横皺が増える方が良いなと思います。そう思いつつ、脱衣所と廊下の床を水浸しにした息子を眉間に皺を寄せて怒っている私です(汗)。
怒りながら勢いよく来た人に対して、冷静な対応をするのは、一見良いように思います。しかし、「どうしたの!」とまず、勢いを合わせ、その後だんだん落ち着いて話すようにリーディングすると、「気持ちをわかってくれた」と思ってもらえるのだそうです。
ペーシングが先、リーディングが後、これはクレーム対応や子育てにも役立つ知識だなと思いました。意識して使っていきたいです。
自己主張・自己表現のタイプは以下の3つに分類されます。
① アグレッシブ(攻撃タイプ)ジャイアンタイプ
② ノンアサーティブ(非主張タイプ)のび太君タイプ
③ アサーティブ(適切な自己主張ができるタイプ)しずかちゃんタイプ
相手も傷つけず、しっかり自分の主張もする「アサーティブタイプ(しずかちゃんタイプ)」が良いということでした。アメリカ人がクレームを言う際には「子どもがこれすごく好きで楽しみにしているんだけど、頼んだものが入っていないんだ、確認してくれる?」といった言い回しをするというのをSNSで見かけましたが、人から好かれる言い回しだなと思いました。
ジャイアンタイプやのび太タイプの方は、アサーショントレーニングをして、自分も相手も大切にしながら自己主張・自己表現を行うためのコミュニケーションスキルを身につけると良いそうです。
黒い服は、無意識に黒の暗闇で自分を隠し守っているのだそうです。カラフルにバランスよく色を使いこなす方が心の健康に良く、天気の悪い日や気分の落ち込む時は、心がけて明るい色の服を着るようにすると良いということでした。
確かに、私も精神的に落ちていた時は黒い服ばかり着ていた気がします。今は黒い服でも、レースが入って一部透けていたり、網目が繊細でビーズを刺繍してあるような綺麗に見える黒を選ぶようにしています。
スーツは戦闘服と言いますが、その辺にあった服ではなく、なりたい自分になれる服を着たいですね。
人は自分のことしか考えていないので、心の矢印を自分ではなく、相手に向けると人から好かれる人になれるということでした。過去記事「人間は機械である」でも書いたように、自分は自己中であることを認めた上で、相手に心のベクトルを向けて行動していきたいと思いました。