今回読んだ本は、「迷惑メール、返事をしたらこうなった。 詐欺＆悪徳商法「実体験」ルポ」(2013年)と「引っかかったらこうなった 悪徳業者とガチ対決」(2022年)です。
迷惑メールで多いのが、出会い系サイトに誘導するメールだそうです。面白かったのが、チンパンジーがメールしてくるという話でした。芸能人には騙されなくても、チンパンジーと言われるとついクリックしてしまいそうですよね（笑）。また、劇場型もあるそうで、90歳のおばあちゃんからメールが来て、危篤になったと主治医がメールしてきて(んな訳あるか！)、他の人からもお見舞いに行こうとメールが来て、最終的には亡くなったので遺産を渡したいとメールが来たという話もありました。出会い系はメールしたり受信するのにお金(ポイント)が必要なので、遺産を受け取るためには課金しなければいけません（注！絶対受け取れない）。そこに必死に誘導していくという訳です。
出会い系サイトはアクセスしただけで登録されてしまうそうで、安易にクリックしてしまわないよう注意しないといけません。
偽ブランドや違法DVD、不正カードなどは一度でも購入するとカモリストに加えられ、大量のメールが来るようになるだけでなく、弁護士を名乗る人物から「逮捕されますよ」や「このままだと訴訟されます」といった趣旨のメールが来るようになるのだそうです。家族や職場にバレたら大変だと言うことで、お金を払ってしまうということでした。
詐欺被害者を救うと謳った詐欺師もいるそうで、本当に巧妙と言うか、よく考えつくなぁという感じです。
新宿西口の占い師に引っかかってみたでは、1日1万円のお祓いを21日間した方がいいと言われます。マンションの一室に行ってみると黒装束の人達がいて、実は全員家族。占い師の奥さんや別の占い師とその息子などでした。
50年の歴史があるのだそうですが…世襲制？
在宅でできるお仕事で、60分のテープリライト（テープ起こし）が１万５千円という広告が怪しいということで複数人で潜入するのですが、まず、仕事を受けるための試験に合格できません。不合格の場合は有料の研修を受けると60分のテープ起こしのバイトがもらえるということなのですが、渡されたテープが何故か全員同じで、研修担当のおじさんの声。
こんな詐欺には引っかかりたくないですね。
個人的に衝撃だったのですが、UFOキャッチャーは上にあがるときの握力と、元の位置に戻ってくるときの握力を50回に1回や100回に1回、もしくは1万回に1回だけちゃんと握るように設定できるのだそうです。ある金額まで入金されないと取れないとか、人目の多い土日は取れやすくするなど、設定は結構自由なのだそうです。
息子達に話すと、そんなこと当たり前、YouTubeで知ってたよとケロッと答えます。もう2度とゲーセンには行かないぞと心に誓いました。
騙されないようにするには、やっぱり何でも疑ってかかるしかないんでしょうね。特に、楽してお金が手に入る話には近づかないようにしないといけません。また、人の親切心につけ込んだ「話し相手になって欲しい」も危険だということがよく分かりました。詐欺に対する防御力を高めていきたいです。
