歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

IQが20違うと…

今回は、「高知能者のコミュニケーショントラブル IQが20違うと会話が通じない」(2018年)を読んで、とても納得してしまったのでご紹介します。

 

 

 

 

知能指数が20違うと会話が成り立たない

これは巷で言われていることだそうですが、本書では、まるで人間とチンパンジーとの会話のようなものだと説明します。ちょっと馬鹿にしすぎじゃないの?と思いながら読み進めましたが、チンパンジーに分かるように説明するのは難しいし、何度も分かるように説明しろと言われるのは苦痛だと言われ、「確かに」と思いました。

 

 

仮説:低知能者の会話の目的は「序列の確認」

本書の中で一番衝撃的で、かつ的を得ているかもしれないと思ったのがこの仮説です。能ある鷹は爪を隠すと言いますが、高知能者は「誰が優れているか」ということに興味はあっても、「誰が劣っているか」についてはほとんど興味がないそうです。ですので、他人の弱点に気付いても、指摘して自分が優位に立とうとは思いません。

一方、序列意識の高い普通知能者やマウント命の低知能者は、言いがかりやレッテル貼り、周囲の感情を煽るなどして、高知能者を徹底的に攻撃しようとするそうです。

確かに、煽り運転や店員にやたらと高圧的な人を見ると、自分が上だと誇示しようとしている、それが目的でそうしているように見えますよね。

 

 

浮きこぼれ・吹きこぼれ

また、高すぎる知能は一種の障害となりえます。学校用語では、「落ちこぼれ」の対義語として「浮きこぼれ」や「吹きこぼれ」という言葉もあるそうです。「落ちこぼれ」には理解や支援がありますが、浮きこぼれ」に対しては同情を感じにくく、悩みを打ち明けても嫌味に聞こえたり、反感を買っていじめにあうなんてことになるそうです。

本書にも書かれていましたが、日本の学校の学年制はもっと柔軟にした方が良いと思いますね。我が家の双子も4月が出産予定日だったのに、早産で3月に未熟児で生まれてしまい、学校の勉強には全然ついて行けず、苦労しました。(6年生になった今でもですが。)

 

 

知能指数が140を超えるとリーダーにはなれない

これは、話ができる人の範囲と人口比率を考えれば分かりますが、知能指数が140を超えると全体の9.1%の人しか会話が通じません。一方、知能指数が120では、最大多数である知能指数100近辺の人々から見るとその人たちが「自分が理解できる範囲で最も高い知能指数」になり、かつ、知能が比較的高い約5割の人々とコミュニケーションできるということになります。ノーベル賞受賞者知能指数も飛び抜けて高いわけではないようで、平均すると120ぐらいと言われているそうです。

2011年に90カ国で行われた研究調査で、「人間の知能、特に最も賢い5%の人の知能が、その国の経済に大きく貢献している」ことが明らかになったことからも、高知能者を理解できるちょっと頭のいい人というのがリーダーには向いているということですね。以前読んだ下記の本を思い出しました。

 

 

 

 

まとめ

確か、言ってはいけないに知能は母親から遺伝する可能性が高いと書かれていたと思います。

 

 

 

鳶が鷹を生んだり、その逆もありますよね。母親として、子どもを序列意識の高い普通知能者やマウント命の低知能者には育てないよう肝に銘じようと思いました。

そして、やっぱり多様性は大事だし、知能が高いから、低いからといった理由で誰かを世の中から排除しようとする考えはいいことないよねと再・再確認しました。