歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

面白い物語を作ろう

今回は、「大どんでん返し創作法:面白い物語を作るには ストーリーデザインの方法論」(2015年)と「人の心を動かすストーリーの作り方入門」(2021年)を読んでみたら、なんだか書けるような気になってしまったので、歯科衛生士の物語を創作してみました(笑)

 

 

 

小説が書けるような文才はないのでストーリーラインだけです。万が一、このお話を使いたいと思われる方がいれば、ご自由に使っていただいて構いませんよ。ただし、「歯科衛生士」の部分は変えないでくださいね!
ご一報いただけたら嬉しいです。

 

ちなみに、主人公のキャラクターはエニアグラムのタイプ3を参考にしました。

ddh-book.hatenablog.com

 

 

~タイトル:まだない~

主人公は中流家庭の一般的な女の子。専門学校を出て歯科衛生士になった。
歯科衛生士になろうと思ったきっかけは、以前、矯正治療をしていたから。
学生時代は学校が近かったので、一人暮らしをしていた祖母の家から学校に通った。
祖母はとても穏やかでやさしい人だったが、ある日自宅で転倒して要介護となり、学生時代の終わり頃に施設に入所した。

 

国家試験に無事合格し、歯科衛生士として勤めたのは一般の歯科医院。本心では目立ちたい、名前を残したいという気持ちがあるが、自分を出したり、目立つ行動はあまりしない。周囲に合わせて無難に生活していた。

 

社会人3年目。決まり切った仕事で時間を埋め、困難な状況に影響されずに乗り切ることを願う毎日。本当の自分の気持ちには気づかず、日々の生活費を得るためだけに働いている。彼氏がいたこともあるが、1年ほどでそりが合わず別れた。
去年、祖母が亡くなり、葬式があった。良い人はいるのか、将来はどうするのか、と親戚から聞かれてとても嫌な気持ちになった。

 

ある日、自分が原因で医療ミスをしてしまう。患者は激怒し、もう二度と来ないと言い残して帰っていった。院長やスタッフはごまかせたが、内心では自分の人生や自分自身に幻滅する。歯科衛生士が本当にしたい仕事なのか分からなくなる。

 

突然、未曽有の金融危機が起こり、全国的に大パニックになる。勤めていた歯科医院の経営も悪化し、歯科衛生士は指名制の完全出来高払いとなる。指名を得られない歯科衛生士は次から次に辞めていき、自分もやめようかと思ったが、辞めたところで仕事はないのも明らかだった。
指名してもらえるよう様々な手を使って患者を獲得しようとするが、他の歯科衛生士のような目立つ成果は得られない。

 

そんな中、焦ってミスをしてしまい担当患者の命を危険にさらすような医療事故を起こす。
患者の家族から詰め寄られ、多額の賠償金を請求され、院長、スタッフからも見放される(見放されたと感じる)。
院長やスタッフに見捨てられたと思い、主人公の心に敵意や怒りが沸き上がる。嘘の内部告発で院長やスタッフを貶めようと画策するが、後輩に見つかり失敗に終わる。

もう自分にできることは何もない、歯科医院を辞めようと決意する。求人情報誌をめくってみるが自分が何をしたいのか分からない。いっそ自殺しようとも考えたが、そんな勇気もない。

 

そんな時母親より連絡がある。祖母の自宅で遺品整理をしていたら、主人公に宛てた手紙が出てきたとのこと。
母親は主人公の様子がおかしいことを感じて心配したが、「どこも不況で大変だから」と言ってかわす。手紙を自宅へ持ち帰ったものの、読む気が起きず机の上に置いたままになる。

 

ある晩、仕事から帰宅し机で退職願を書いたり、賠償に関する書類を書いていると祖母の手紙が床に落ちて目に入る。

 

開けてみると以下のような内容の手紙だった。
 仕事頑張ってね。
 あなたが働いて稼いだお金は「ありがとう」が形になったもの
 歯科衛生士は人から感謝されるとても素晴らしい仕事で、あなたにピッタリだと思う
 もっと自分を大事にしてね
 あなたには価値がある
 あなたには周りの人を幸せにする力がある
 短い期間だったけど、一緒に暮らせて幸せだった

 あなたの幸せを願っています

涙があふれて、祖母のことが走馬灯のように思い出された。
入学式、夜中にレポートを書いたり、試験勉強をしていたこと、実技試験前に家で模型を使ってSRPの練習をしたこと、学外実習で指導者から怒られて泣いた日、帰宅するとお祖母ちゃんが倒れていた日、病院にお見舞いに行った日、入所中の様子、お葬式…いつもおばあちゃんが支えてくれた…

 

「もっと自分を大切にしてね」、「あなたには価値がある」、「あなたには周りの人を幸せにする力がある」を何度も何度も読み返した。

 

翌日は仕事を休んで、祖母のお墓参りに行った。
祖母に話しかける。私にもまだ何かできることがあるのかな?

 

翌日、何か吹っ切れた様子で元気に出勤。まずは院長やスタッフに誠心誠意謝った。自分の内面にあった不安や敵意、怒りや葛藤を正直に全て話し、自分が間違っていたこと、歯科衛生士を続けたいこと、これからは嘘偽りなく生きること、行動で示すことを誓った。
また、院長の許可を得て、患者の自宅に行って家族にも自分の非を認め、馬頭されながらも誠心誠意謝った。入院中の患者にも会いに行くと、すでに意識を取り戻し、病院の廊下を歩いていた。自分のミスを認め謝ろうとすると、患者が言葉を遮って「今回は悪いことしたね」と逆に謝られて驚く。よく話を聞くと、彼は祖母の友人で、実は孫だと知っていて指名していたということだった。祖母から孫の自慢話をよく聞かされていたとのことだった。「今回はあなたがわざとした訳ではないことを十分分かっているし、こちらにも非がある。今後もあなたを指名したい」と言われ、泣き崩れる。

 

1年後、活き活きと働く主人公。もう生活費のために歯科衛生士の仕事をしている訳ではない。誰かの評価に怯えることもない。「ありがとう」がもらえる歯科衛生士の仕事に誇りを持って仕事をしている。患者からの指名も増え、主人公のユニットは3週間先まで予約で埋まっている状況。自分をもっと高めるため、認定歯科衛生士を目指して勉強もしている。自分を大切にしてくれる彼もでき、応援してくれている。1日1日を一生懸命に生きて毎日が充実している。

 

彼女の家の玄関には、お祖母ちゃんからの手紙がきれいな額縁に入れられ、飾ってある。主人公は毎朝、この手紙を見ながらお祖母ちゃんに「ありがとう」と言って出勤する。

 

ちなみに、chatGPTに「歯科衛生士が主人公の感動する小説を書いてください」と依頼したら、以下のようなお話を作ってくれました。

「微笑みのキス」

主人公の歯科衛生士・夏美は、子供のころから歯医者が苦手で、その経験から歯科衛生士になる夢を抱いた。そして、彼女は優秀な歯科衛生士として、地元の歯科医院で働いていた。

ある日、夏美はある患者さんに出会う。彼女は、若くして口内炎歯周病を患っていた。夏美は、彼女に優しく接し、治療を進めていった。

しかし、彼女の治療が終わった後も、彼女の悩みは解決されなかった。夏美は彼女に話を聞き、悩みを共有した。

彼女は「夏美さんに出会えたことが、私の運命だと思います。私の口元をきれいにしてくれただけでなく、心まで癒してくれました。ありがとうございます」と言った。

彼女は、夏美にキスをして去っていった。夏美はそのキスが心地よく、彼女に対して特別な感情を抱くようになっていた。

ある日、彼女は再び訪れ、夏美にプロポーズをした。夏美は迷った末に受け入れ、二人は幸せな家庭を築いた。

夏美は、自分の仕事が人々を癒すことができることに気づき、誇りに思った。彼女は、患者さんたちが自分に対して抱く信頼や感謝の気持ちを胸に、今日も笑顔で働いていた。

 

まさかの百合小説…(笑)
歯科衛生士が若年性歯周病の患者と恋に落ちることはない…と思うなぁ。


AIに勝てたと思っても良いですか?