今回は、「サイコパスに学ぶ成功法則」(2016年)を読みました。
本書は、サイコパスは成功する、サイコパスになれと言っている本です。え!?と思う内容だったので、本書の言う「良いサイコパス」とはどのようなものなのか、まとめたいと思います。
共感力や反省力が損なわれ、大胆で抑制がきかず自己中心的な性格を特徴とする性格構造であり、表面的な魅力や外見上は正常な外見に隠されている
と書かれています。
ChatGPTに聞いてみたところ、以下のような答えが返ってきました。
定義
サイコパスは、主に反社会的パーソナリティ障害(ASPD: Antisocial Personality Disorder)の一形態として理解されることが多いです。この障害は、他者の権利を無視し、違法行為や不正行為を行う傾向が特徴です。サイコパスは通常、良心の呵責がなく、他人の感情に対する共感が欠如しているとされています。
特徴
サイコパスの主な特徴は以下の通りです:
魅力的な表面:
- サイコパスはしばしば魅力的で、魅力的な話し方や態度を持ち、他人に対して非常に好意的に見えることが多いです。
誇大的な自己評価:
- 自分自身を非常に高く評価し、自信過剰であることが多いです。自分の能力や価値を過大評価します。
共感の欠如:
- 他人の感情や苦しみに対する共感が欠如しています。他人を利用することに罪悪感を感じないことが多いです。
嘘つき:
- 頻繁に嘘をつくことがあり、その嘘が簡単にバレることもありますが、それでも平然としています。
操作的:
- 他人を操ることに長けており、自分の利益のために他人を利用することが多いです。
無責任:
- 自分の行動に対する責任を感じることが少なく、問題が起きた際に他人に責任を転嫁することが多いです。
感情的な冷淡さ:
- 感情的に冷淡であり、感情を装って見せることがあっても、実際の感情は薄いです。
衝動的:
- 衝動的な行動をとることが多く、長期的な計画を立てることが苦手です。
- 法律や社会の規範を無視する行動が見られることが多く、犯罪行為に走ることもあります。
注意点
サイコパスの特徴は個々によって異なることがあり、すべての特徴を持っているわけではありません。また、専門家による正式な診断が必要です。日常生活で「サイコパス」とレッテルを貼ることは避けるべきです。
さぁ、一般的なサイコパスについて確認したので、本書の「良いサイコパス」というのを整理したいと思います。
自分に正直
サイコパスは他人が自分のことをどう思おうと気にしません。彼らは恐れることなく、自分の意見を言うし、NOと言えます。批判されても怖気付くことはないし、自分が望む成果を得るためには恐れることなく行動します。
感情に惑わされない
良いサイコパスは、共感のスイッチのON/OFFを切り替えることができます。脳外科医は患者に感情移入していては正確な手術ができませんし、特殊部隊の兵士は心のスイッチをOFFにして機械的に動くよう訓練されます。ビジネスにおいても時には怖いもの知らずで冷酷になれなければ失敗するでしょう。
また、不確実性への対応というのはとても難しいため、私たちは最悪の事態を想定して対処しようとしますが、良いサイコパスは感情をOFFにして冷静に判断することができます。
先延ばしにしない
サイコパスはとにかく実行あるのみです。何かを欲すると、それをただ奪いに行きます。彼らはきわめて報酬駆動型で、考えすぎて時間を無駄にするようなことはしません。
いまを生きる
サイコパスは、仏教の高僧のように冷静に自らの脳で作られる仮想現実を観察し、一瞬一瞬に集中しています。サイコパスの脳はマインドフルネス状態であり、うつや不安などはなく、現在を貪るように満喫しているのだそうです。
本書では、サイコパスはスペクトラムだと言っています。つまり、猟奇的なサイコパス、良いサイコパス、サイコパスではない人の境界は曖昧で連続しているということであり、誰にでも(胎児の頃から)サイコパス的側面を多少は持っているということです。本書を読んで、確かに良いサイコパスはビジネスにおいて成功する素質が十二分にあるということが分かりました。
まぁ、とは言っても自分も明日から良いサイコパスになろう!とは思わないですね(笑)しかし、時には感情のON/OFFを切り替えることができるといいなと思いましたし、マインドフルネスも生活に取り入れていきたいです。