歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

ブレイントレーニング

今回は、N o.1理論 ビジネスで、スポーツで、受験で、成功してしまう脳をつくる「ブレイントレーニング」」(2014年)を読みました。

 

実は、この本、書籍版の発行日は1997年と30年近く前の本で、結構古い本なんです。しかし、内容は色褪せておらず、勉強になる考え方が万歳だったので、ご紹介したいと思います。後で分かったのですが、著者さんは、女子ソフトボール日本代表チームを世界一にまで導いていた方みたいですよ。

 

 

ヴィゴラス状態

 

人の精神状態は四つに分かれます。

①メンタルヴィゴラス(やる気満々状態)

②メンタルサプレスト(仕方ない状態)

③メンタルディプレスト(無気力状態)

バーンアウト(燃え尽き状態)

 ①メンタルヴィゴラスでは、脳は扁桃核がプラス感情で、辺縁系は愛情ややる気、行動力に満ち満ちていますプラスイメージがどんどんわいてきて、思考も完全なプラス型の回路です。脳の機能が高められ、潜在能力がぐんぐん引き出されますから、最高の自分が発揮できて、ラクラクと成功することになるそうです。

②メンタルサプレストは私の大嫌いな「〜しなければいけない」と思って行動している状態です。「プラス思考にならなければいけない」も含みます。

③ メンタルディプレスト「できるはずない」というマイナスイメージに落ち込んでしまった状態です。嫁姑のいさかいはたいていこの状態で、お嫁さんが「今日は元気そうね」と挨拶するのを聞いて、「早く死ねばいいのに」と言われた気がし、「元気で悪かったね」と言い返すことになります。

そして、「頑張らなければいけない」「努力すべきだ」と、自分を叱咤激励し続けてきた人たちがバーンアウトするということでした。

 

 

知情意をひとつに

メンタルヴィゴラス状態が自然にできてしまう人は天才と呼ばれます。エジソンは、2,000回失敗してもまだ「成功できる」と心からウキウキワクワクしていたから電球を発明することができました。

ヴィゴラス状態になるには、「知情意」をひとつにすることが大事だそうです。「知」の知能・知識は頑張らなければと思っているのに、「情」の 感情、情動、喜怒哀楽は嫌だと感じていると言うような、心がバラバラの状態では「意」の意欲・やる気は出ず、ヴィゴラス状態にはなれません。

 

 

できちゃった

 

困難なものにチャレンジしていくには、感情までプラスになり切った真のウキウキワクワク状態が必要です。ヴィゴラス状態では「~できる」「できて当たり前」という思考になります。そして、プラスなのは思考だけでなく、イメージも感情も同時にプラスになっています。

脳はイメージと現実を区別できません。目標が成就した状況を明確にイメージでき、それが実現した時の喜びや感動まで感じられる、「もうできちゃった」のウキウキワクワク状態となることで、努力せずとも成功してしまうようになるということでした。

 

 

クリアリング・プロセス

 

とはいえ、言うは易しで、マイナス思考や嫌な予感というのはどうしても出てきてしまいますよね。そこで、マイナス思考をクリア(削除)して、脳をプラスにチェンジする手法であるクリアリング・プロセスを指導されているそうです。

潜在意識から出てくるマイナス感情、マイナスイメージは、自分にとって不快なもの、嫌なものから逃げたいという自己防衛本能に根ざしているため強力です。その強力なマイナス思考をクリア(削除)する方法として、アイ・コントロール:一箇所を凝視するという方法が紹介されていました。他にも、ボディランゲージ:Vサインなどあらかじめ身体の動きを決め、筋肉の動きを通じて目標達成をインプットする、プラスの言葉:否定的な言葉を肯定的なものに変える、エスバット法:まず、相手の言葉や行動をYES(そうだね)と認め、承認した上でBUT(しかし)と語りかけるコミュニケーション術などか紹介されています。

 

 

3-1方式

 

登山家が頂上を目指すのは、そこに山があるからではありません。頂上に立った自分をイメージするからです。人生においても目標を持ち、脳に成功のビジョンを植え付けながら扁桃核に喜びを条件づけることが大事になります。しかし、10年20年後の長期目標をイメージできる人は少なく、著者さんはまず3年後の自分を徹底的にイメージすることを勧めています。最大限に自分の力を発揮し、ついてついてツキまくった自分の姿です。そして、次に1年後を「基礎目標」としてイメージし、その基礎目標を達成できたとして、2年後の目標を設定します。

注意点としては、単なる数値やポストを目標にしてはいけないということです。これらは左脳の領分であるため、強いイメージが生まれません。達成感や承認、誇りややりがい、愛情や感謝に基づく責任や使命感、自分自身の成長など、右脳に具体的に、リアルにイメージさせることが重要です。

 

 

まとめ

 

引き寄せ系の本では、必ず「すでに自分が達成した状態」をイメージすることが大事だと書かれていますが、メンタルヴィゴラス状態になるということだと分かりました。これまでは、マイナス思考に気づくところまでしかできていませんでしたが、クリアリング・プロセスを使って、削除できるようになりたいと思います。