今回は、自己啓発書「仕事は楽しいかね?」を3冊一気読みしました。
本書はどちらかと言うと経営者向きの話でしたが、「変わり続けること」って大事だよねと思ったので、ご紹介します。
試行錯誤
私の母の座右の銘は「試行錯誤」で、私も大好きな言葉です。
本書にも、
きみたちの事業は、
試してみた結果、失敗に終わったんじゃない。
試すこと自体が欠落していたんだ。
というフレーズが出てきます。
試してみることに失敗はなく、試した結果、たとえ失敗したとしても同じ場所にいることはありません。エジソンの名言、「私は失敗したことがない。 ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけ 」ですね。
ホーソーン効果
ホーソーン効果とは、Wikipediaによると以下の通りです。
治療を受ける者が信頼する治療者(医師など)に期待されていると感じることで、行動の変化を起すなどして、結果的に病気が良くなる(良くなったように感じる、良くなったと治療者に告げる)現象をいう
本書でもホーソーン工場での実験について詳しく説明がされていますが、そのいい加減な実験内容を指摘した上で、一気に状況を変えることで、何かすごいものが手に入るかも知れない事に注目します。あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えることで、一つ一つの変化させた時よりも何倍も大きな効果を得られるということです。その中には研究に参加した被験者の意欲や被験者間の絆、目標の共有、心理的安全性の醸成などもあったかもしれません。
一つ一つ試行錯誤するのも良いですが、一気に変えることも良いなと気づきました。
毎日、進化する
本書では、具体的な将来の目標を立てることよりも、最終的にどこに行きつくかは分からないけれど、毎日違う自分になることを推奨します。日々行っている仕事や起きている問題をどうしたら解決できるのかアイディアを考えたり、自分の失敗を冷静に見直してアンチ・ミステイクになるまで深く掘り下げたり、色々とやってみることで日々進化し続けることができるということでした。
日常生活の中で、習慣だから、そうするものだから、など当たり前だと思って考えなくなってしまっていることが多いように思います。過去記事「自分ファースト?子どもファースト?」で読んだ「~べき」を一つ一つ考え直すというのと同じだなと思いました。
完璧だと思った時が進化するチャンス
本書の3冊目「最終講義」では、完璧は思考力を奪うということが指摘されています。完璧だと言った瞬間、脳の働きがシャットダウンしてしまうのだそうです。なので、100%の仕事をするのではなく、80%の仕事をしてから他人に「何か見落としている気がするんだけど」と相談すると良いそうです。また、完璧だと誰かが言ったら、それはさらに良いものを見つけるチャンスになります。
私も昔は完璧に仕事をしてしまうタイプの人間で、辛い思いや理不尽な思いをした経験から、今では仕事は70%しかしないと決めてしまっています(笑)。精神的には安定している一方、30%も抜けているので失敗も多いのが現実で、他の人に助けを求めるというのはコミュニケーションも取れて、失敗を回避できるすごく良い方法だなと思いました。また、いい出来だ、バッチリ!なんて思った時は、自分に「もっと良くするにはどうすればいい?」と聞く癖をつけたいと思いました。
まとめ
何か失敗したり、上手くいかないことがあると(子育てではしょっちゅうですが)落ち込んでしまうものですが、本書を読んでチャンスに変えられるかもしれないと考えられるようになりました。毎日変わることは大変なことだとは思いますが、毎日何か新しいことに挑戦すると考えると、そんなに難しいことではないと思います。寝る前の「ありがとう」を5個に加えて、「今日挑戦した新しいこと」も振り返りをしたいと思います。