歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

天風式瞑想法

今回は、中村天風 最高の瞑想法(2018年)を読んで、実我の境地は一刹那であることを学んだのでご紹介します。

 

 

一刹那の深い静けさ

 

最近はあまり出来ていませんが、私はウィッパッサナ―瞑想(過去記事参照)で行っていて、瞑想中は呼吸に集中しています。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

しかし、本書によると、正しい瞑想の状態では、呼吸も忘れ、「シーンとした静けさ」、無念無想の状態に入っていなければいけないということです。しかも、瞑想の境地に入れるのは初心者で2~3秒、天風先生でも1~2分だったということなので、本当に短い時間だということが分かりました。

天風式瞑想法(安定打坐の瞑想法)では、この一瞬の静けさに入るため、鈴(りん)やブザー音を使用します。わざわざ鈴を買わなくても、YouTubeに動画が色々ありましたので、試してみたいです。

 

また、瞑想の深さには段階があるようで、瞑想を続けることで、より深く静けさに入ることができるようになるそうです。「梅干しの味」は食べたことがない人には説明できないのと同じように、体験した人にしか分からないもののようですが。

もちろん、私には全く分かりません。

 

 

瞑想中の姿勢

 

また、天風式瞑想法では、姿勢はあまりこだわらなくても良いのだそうです。「正座」や「あぐら」、「椅子」に腰かけても、「仰臥(仰向けに横になる)」でも良いそうです。

天風先生自身は、畳の上の座布団に「半跏趺座(はんかふざ)」で座り、手は「阿弥陀の印」に組んで、目は1メートルほど先に視線を落とした「半眼」でされるのだそうです。


天風式瞑想は、肉体的な苦痛を我慢する苦行ではなく、「心を自由にコントロールする」ということを学ぶのですが、瞑想中はできるだけ姿勢を一定に保つようにした方が良いということでした。

 

 

毎日続ける

 

そして、淡々と毎日続けてみることが一番確実に瞑想のコツを捕まえる方法であり、毎日続けることが一番大事なのだそうです。時間は1日にトータルで10~30分で良く、日常生活の中に瞑想の時間を作り、習慣化しましょうということでした。

 

特に夜寝る直前の時間がおすすめだということですが、私には家の中に「室内で」「ひとりで」行う場所も時間もありません…(涙)職場か、息子達が家を出てからなら何とかできそうですが、土日は難しいですね。三男(5歳)は私の姿が見えないと、家中を探し周りますし。それはそれで可愛いんですけど、「もう、ひとりにして~!」と叫びたくなる時もあります(笑)

 

 

まとめ

 

本書を読んで、私が行っていた瞑想は「集中(無我一念)」の状態であり、天風式瞑想が目指すのは「無我無念」つまり「心が空(くう)」の状態だということが分かりました。できるようになるのかは分かりませんが、「深い静けさ」という世界に一度は入ってみたいです。

明日から10分早く出社して、職場で一人に慣れる場所を見つけてYouTubeでブザー音を聞きながら、天風式瞑想法を実践してみたいと思います。