歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

貧困から抜け出そう

今回は、東京貧困女子(2019年)を読みました。

 

 

 

とても気分良く読める本ではないです。ですが、明日は我が身なので、考えたことをまとめておきたいと思います。

 

 

離婚

 

離婚後に元夫から養育費がもらえず、子ども達を養うために働き過ぎて心身を壊してというパターンが多かった印象でした。子どもは貧困に加え、親から適切な関わりをしてもらえずグレたり精神疾患になったりと、負の連鎖が止まりません。

離婚

 

私も長男次男の双子にはもっと小学校低学年で関わる時間がたくさんあればよかったと後悔しており、その歪みとして、小学校の行き渋りを3年間経験しました。今では養育費の保険などもあるようですね。私は裁判離婚だったので、養育費が支払われなければ差し押さえができます。

養育費は口約束ではダメだし、養育費を支払わない元夫に対する制裁は、子どもへの責任としてもっと厳しくあるべきだと思いました。

 

 

 

正規雇用問題も多く取り上げられています。公務員や保育士、教員など、正規職員と同じ働き方なのに給与は安く、ボーナスもない。雇用期限もある。確かに企業側にメリットの大きすぎる制度ですよね。

一方で、世界のニュースを日本人は何も知らない4(2022年)によると、欧米では男女関係なく「成果」がなければ解雇されるため、女性は産後でもフルタイムで働くのだそうです。

 

 

 

じゃあ、非正規雇用を無くして、欧米のような成果主義になるのもちょっと…という感じがしますね。

 

 

 

奨学で大学に行く学生は今は5割程度のようですが(yahooニュースより)、貸与型の奨学金は借金という認識がやはりまだ低い印象です。「扶養される子どもが3人以上の多子世帯に対する大学無償化」なんて話も出ていますけれど、本当に大学で勉強したい人が大学に行くべきで、それができる社会支援が必要なのではないかと思います。

奨学金を親が着服していたり、卒業と同時に数百万の借金を抱えることになったりと、ロクなことがありません。我が子には慎重に、慎重に判断してほしいです。

 

 

まとめ

 

本書を読んで、貧困に苦しむ方に必要なのは「情報」だと分かりました。しかし、性的虐待やネグレクトを受けて育った人たちは他人を信じられず、行政にも門前払いされて、正しい情報に辿り着けません。また、生きる意欲や希望が無い、もしくは今生きるのに精一杯なので、未来のことは考えられないのだと分かりました。

 

でもですね、結局のところ貧困ってローマ時代にも江戸時代にもあったわけで、現代に始まったことではないんですよね。やっぱり、天風先生の教えのように常に「絶対積極」の姿勢で明るく生き、時には「無我無念」で自身を見つめ直し、なりたい自分になれるよう毎日「観念要素の更改法」を行うのが最強なのではないかと思いました。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

自分が持っていないものにフォーカスして生きるのではなく、自分が今持っているものを大事にする人生を送りたいです。