歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

ユダヤ教の教え

今回は<新版>ユダヤ5000年の教え(2016年)を読んだので、ユダヤ教について学んだことをまとめたいと思います。

 

 

基本的なユダヤ教の考え

 

  • ユダヤ教において、唯一絶対の神にして万物の創造主が"YHVH"。 
  • 金曜の日没から土曜の日没までの間を聖なる日安息日と定め、一切の「労働」が禁じられている。(文字を書いてもいけない)
  • 豚、イカ、タコ、エビ、カニ、貝類など食べてないけない食材がある。
  • 学びの民族ユダヤ教では聖書を学ぶことが神に祈ることだとされ、識字率はほぼ100%
  • 旧約聖書とタルムードは生活のバイブル、困ったときはラビ(宗教指導者)に相談する。
  • 長年迫害を受け、土地を所有することも製造業につくことも許されなかったため、商売がうまい。

 

 

お金について

 

ユダヤ人はキリスト教徒のように、金銭を罪深いものであるとは考えません。金銭は、機会を提供するものだと考えているそうです。

財産をたくさん持っていると、心配ごともそれに応じて増える。

しかし、財産が〝まったくない〟ほうが、心配ごとは〝多い〟。

 

 

お金があったほうが、人生でいろいろなことができる機会が増えるという考え方は好きだなと思いました。ほかにも沢山のお金にまつわる格言があり、ユダヤ人は幼い頃からお金の考え方について学んでいるので、お金に強いし、成功しやすいのだということが分かりました。

 

 

結婚について

 

ユダヤ教では、結婚は必ずしなければいけませんが、ラビに認められれば離婚も可能なのだそうです。息子が結婚する時にはまず母親に離縁状を渡さなければなら、妻は母親と離縁してもよいと思える女性でなければなりません。一方で、結婚は理性的なものであり、恋愛に溺れてはいけないとも教えられます。結婚指輪の習慣はユダヤ教発祥だったそうで、結婚とは始めも終わりもないほど長いことを象徴しているのだそうです。

 

嫉妬や嫁姑の問題、自由を奪われることなど、結婚についての教えについても、なかなか親の主観が入ってしまうため、子どもに伝え聞かせるのは難しいよねと思いました。これらの哲学を長い経験に基づいた教えとして学ぶため、離婚率も低いし、迫害に遭っても滅びず、子孫を残していくことができたのではないかと思いました。

 

 

笑い

 

生物のなかで人間だけが笑う。

人間のなかでも、〝賢い者ほどよく笑う〟。

ユダヤ人は、笑いには大きな教育効果があると考えているのだそうです。ジョークを理解するには、素早い頭脳の反応─連想力と、多角的な幅広い知識が要求され、絶え間のない訓練になり、多面的な視点で物事を見なければいけません。

 

どうせハムを食べるなら、〝おいしく〟食べたほうが良い。

というように、辛いこと、嫌なことがあってもポジティブに考えてしまいなさいという教えは、ユダヤ人が生き延びる糧だったのだと思いました。

 

 

まとめ

 

現存する世界最古の国家は日本で、2024年には建国2,684年になるそうですが、ユダヤ民族は5,000年にわたりその存在を維持してきました。ユダヤ教に宣教者は居ませんが、日本と関係があったかも知れないという話もありましたね。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

本書を読んで、長きにわたって受け継がれたユダヤ教の教えは人が生きる上での知恵が詰まっているのだということが良く分かりました。とは言え、今さら豚肉もエビを食べない人生なんて考えられないので、日本人でよかったなぁと思います。