今回は、「やり抜く人の9つの習慣 プレミアムカバー コロンビア大学モチベーション心理学」(2022年)を読みました。
ポジティブ心理学でも、自己啓発でも、やり抜く力が大事だと言われますし、必要なのは分かってますが、できるか?と聞かれると即答できません。
目標を立てる
本書では9つのやり抜くためのポイントが書いてありますが、まず最初に具体的で詳細な目標をしっかりと考え抜くことが大事だそうです。具体的な目標というのは、評価できる目標ということです。
✖️1ヶ月で痩せる
⭕️1ヶ月で2kg痩せる
if-thenの立て方
目標を達成させるためには、if-thenを考えておくのが有効だということでした。もし、〜の時は〇〇すると、事前に決めておくということです。
⭕️どうしても甘いものが食べたくなったら、カカオ70%チョコレートをひとつ食べる
これは、事業における現実的楽観主義にも通じます。最悪の事態を想定して、もし〜の時は撤退するとあらかじめ決めておくと、サンクスコストの罠にはまって大損することを回避できますね。
意志力は鍛えるもの
また、そうだったのか!と思ったのは、意志力は筋トレのように鍛えなければつかないということです。自分の甘さは、少しずつ鍛えることができるというのです。
気の進まないことを、自らの意志でやってみる、小さなことでも良いので、挑戦し、やめたくなったり面倒になっても取り組み続けることが意志力の筋トレになるそうです。
過去記事「時間がない?」でも学んだように、何かをしようと思ったら、3ヶ月はあきらめずにやり続けたいですね。
やるべきことに集中する
人は、「〜をやめよう」と考えると、そのことばかり考えてしまい、かえってやめられないそうです。なので、「〜しよう」とやるべきことの方に集中したほうが、やり抜くとこができます。
「シロクマのことを考えないでください」
と言われると、絶対にシロクマを思い浮かべますよね。
if-thenでも、「〜しない」ではなく、「〜をする」を使わないといけません。脳は否定を理解できないというのは、過去記事「無意識(潜在意識)の特徴」でも学びましたし、子どもに「廊下を走らないで」と注意してもダメで、「廊下は歩いて」と言わなければいけないというのと同じだと思いました。
まとめ
「ブチ抜く力」(2019年)を読んで、何か一つの事に集中して一心不乱にやり抜くというのは、誰にでもできることではないなぁと思いましたが、if-thenプランを考えておくことで達成しやすくなるというのには励まされます。
私の課題としては、サルコペニア状態(筋肉の量が減少していく老化現象)の我が意志力には筋トレが必要であるということと、考えたおいたif-thenをどうすれば忘れずに実行できるのか、ということですね(笑)。