これまでも潜在意識について学んできましたが、「古典哲学と現代科学が紐解く「生きる目的と智慧」」(2022年)に無意識の特徴が載っていましたので、ご紹介しながら考えていきたいと思います。
まず、無意識は過去の記憶体であり95%の行動、判断は無意識により支配されているそうです。自分が予期するものを見ようとする「確証バイアス(confirmation bias)」や自分が見たいものだけをみる「望ましさバイアス(desirability bias)」という人間が陥りやすい罠も、過去の記憶により事実を歪めようとする無意識の作用だと言えますね。
では、以下に無意識の特徴を8つご紹介します。
1.現実と想像の区別がつかない
イメージを繰り返すことで、無意識に現実であると思いこませることが可能ということです。自分の理想や望みはできるだけ細部まで、具体的にイメージすることが大事ですね。
2.善悪の区別がつかない
ネガティブな情報でもポジティブな情報でもそのまま無意識に入り込んでしまうので、ネガティブな情報に触れないように環境を整えたり、意識的にポジティブな情報に目を向けるようにした方が良いということだと思います。
3.快楽が好き
嫌だと思っていることを続けようとすると、無意識と戦うことになるそうです。無意識には絶対に勝てないので、やがて心や体を病んでしまいますね。本当に自分自身が好き、楽しい、わくわくすることをするほうが良いです。
4.現状維持が好き
無意識は過去の記憶体なので、何も考えずいると過去のパターンの繰り返しの中で生きることになってしまうそうです。「~べき」に囚われている人がそうですね。常に新しいことにチャレンジして、新しい記憶を意識して作っていきたいです。
5.繰り返しが好き
繰り返しは脳の神経ネットワークを強化し、無意識で自動化できるようになります。「ポジティブ思考をUse it、ネガティブ思考をLose it」でご紹介したように、ポジティブな思考を使う神経ネットワークを強化していきたいですね。
6.時間と空間の概念がない
嫌な過去を一瞬で思い出したり、楽しみにしている未来の旅行をリアルに想像できるということです。ルイーズ・ヘイも「ルイーズ・ヘイの内なる力」で自分のインナー・チャイルドを癒すことが過去の心の傷を癒す手助けになると述べています。無意識は過去の記憶体なので、自分の過去にもしっかりと目を向ける必要がありそうです。
7.自他の区別がつかない
他人は自分を映す鏡だと言いますよね。他人の悪口は自分に返ってくるし、他人を褒めたり感謝したりすれば、それは自分が褒められた、感謝されたと無意識も感じることができるということです。
8.否定形、肯定形の区別がつかない
これは、子育て本によく書いてあるやつだと思いました。「走らないで」と否定形で言っても伝わらないけど、「歩こうね」と言うとちゃんとできるというやつです。無意識に正確に伝えるためにも、いつも肯定形を使うようにしたいですね。
まとめ
無意識の特徴を理解して、過去に囚われず、なりたい自分になっていきたいです!