歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

スキーマの獲得

今回は、将来の息子の受験に向けて、勉強方法についての本を読みましたので、ご紹介したいと思います。

 

一度に覚える量を増やす方法

まず、「勉強法の科学ー心理学から学習を探る」(2013年)によると、短期記憶は7±2個しか覚えられないが、情報をひとまとめにすることで覚える容量を増やすことができるそうです。

 

 

 

例えば、「織田信長」・「豊臣秀吉」・「徳永家康」と単語として覚えるよりも、「豊臣秀吉織田信長の家臣で、人たらしと言われる性格だったので、絶対君主キャラの織田信長から気に入られた」とすると、情報が増えたように見えて一まとまりになるということです。繋がりで取り出せるので、設問の答えにたどり着く可能性も高まります。

 

感情がプラスされると覚えやすい

また、「0才から就学前に読む 愛着と発達がわかる 子育ての教科書」(2022年)には、感情が伴わない知識は1日で74%失われるが、感情を伴うことで長期記憶に残りやすくなると書かれています。歴女など〇〇好きという人たちは、感情を伴うことで色々な事が自然に頭に入ってしまうので、どんどん詳しくなっていくのでしょう。

 

 

中学生の時に知っていれば、私ももっと歴史が好きになっていたかもしれませんね…

 

スキーマを使って英文を解く

次に、英文解釈では、「勉強法が変わる本 心理学からのアドバイス(2000年)によると、単語をたくさん覚えても読めないが、スキーマを使って期待、予測、仮説を使いながら読むことが英文理解につながるそうです。心理学における「スキーマ」とは長期記憶に貯蔵されている出来事、行為、事物などについての一般的知識のことをいいます。

 

 

 

確かに私も英文ではありませんが、本を読む時こういうタイトルなら、この作者さんならこのようなことを主張するだろうなと予測しながら読むことでスムーズに読めますし、多少の知らない単語が出てきても理解することができます。英文解釈が得意になりたいのであれば、本を読んで常識を豊かにすると良いそうです。

 

また、小論文においても、防衛機制や認知的不協和といったスキーマを知っていることで論理展開を豊かにすることができるということでした。

 

算数・数学は図に描いてみる

算数・数学については、図を描いて考えること、言葉の意味・定義を例を挙げて説明できるようになること、間違えた場合、何で間違えたのかを考えることが大事だと分かりました。

 

漢字は手で覚える

漢字については、書き順通りに何度も書いて手に覚えさせること、部首の知識が有効ということでした。

 

まとめ

うちの息子は丸付けややり直しをとても嫌がる傾向があります。やり直しがあるので学校に行きたくないとゴネるほど…なので、何で間違えたのか一緒に考えてみようと言っても逃げていきます(T_T)

漢字も苦手なのですが、何度言っても絶対に(わざと?)書き順通りには書かないし、漢字ノートも辺だけをダーっと書いたり、手が覚えるなんて叶わない書き方ばかりしています…たまにテストで書けた漢字があったときには、どうして書けたのか、どんな覚え方をしたのか聞くのですが、何となくとか、適当にとしか言いません(T_T)

やる気なし

 

将来とても困るでしょうが、それは本人のことなので、今、私ができるアプローチとしては、スキーマを増やして常識を豊かにすることだと思うことにしました。

これからも色々な本を読んで、子どもにも話していきたいと思います。