今回は、「サイゼリヤの法則 なぜ「自分中心」をやめると、ビジネスも人生もうまくいくのか?」(2024年)を読みました。
もう、なんと言うかすご過ぎて、過去記事「目には見えない大切なもの」の奇跡のリンゴの木村秋則氏、イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏のような、次元の違う光明さを感じました。本書を読んですごい、参考にしたいと思ったところをまとめたいと思います。
やるべきことが山積みで、苦しいとき。
頑張りたいのに、頑張れないとき。
それを「自分のため」に、やろうとしていませんか?

山登りで苦しい、もう一歩も歩けない、その時、
解決策は1つしかありません。誰かの荷物を持ってあげることです。
いやいや!ちょっと待って(笑)
不思議なことに、他人の荷物を持つと力が湧いて再びスタスタ歩けるようになるのだそうです。お腹が空いた時は、まずは従業員に食べてもらう、疲れ果てて電車に座っている時には席を譲る、すると、人のためなら無限のエネルギーが湧いてくると著者さんは言います。
この著者さんのお母様もすごくて、募金活動で大学生の息子を見つけると、財布の中の全額を募金しろと言うのです。しかも、ニコニコ顔で。そして、若干の葛藤はありながらも、全額を募金箱に入れると、内側からあったかくなって気分が良かったのだそうです。
確かに、「夢をかなえるゾウ」でも募金するというミッションがありましたが、大学生の息子に有り金全部募金しなさいとは私だったら言えないな、すごいなと思いました。
人生の黄金ルール、それは「今、目の前にあるものが最高!」という考え方だそうです。
サイゼリヤ1号店は、長屋の2階で、1階には八百屋がずらりと野菜を陳列しており、アサリ屋まで入り口を塞いで商売をしているような、集客面からは「最低」の立地でした。しかし、文句を言うことなく、八百屋の野菜でサラダを作り、あさりでボンゴレビアンコを作ったそうです。すると、八百屋とアサリ屋が、頼んでもいないのに「このサイゼリヤって店は、おいしいから入ったほうがいい」と客引きしてくれて繁盛したのだそうです。

ところが、客が店のストーブを投げ店を全焼させてしまうという事件が起きます。母に「店はもうやめる」と打ち明けると、母は「よかったね。せっかく火事になったのだから、もう1回やりなさい」と言うのです。「火事に遭ったあの店は、お前にとって最高の場所。邪魔だと言っていた八百屋もアサリ屋も、せっかくお前のためにそこにあるんだから、逃げるなんて、もったいない!もう一度同じところで頑張りなさい。苦労は成長のため。火事で店がなくなるなんて、最高でしょう?」その後、大家さんを三顧の礼でなんとか説得し、また同じ場所で始めたからこそ今のサイゼリヤがあるのだということでした。
もし、あなたが「今が人生のどん底で、最低最悪」と感じているのなら、それはとても素晴らしいことなのです。
最悪の立地だったから色々工夫したし、一度全部焼失したから今のサイゼリヤがある、そう思えるようになるには、私なら、、、あと2〜3回は生まれ変わる必要がありそうです(笑)
著者さんは本気で「 サイゼヤの料理はまずくて高い」と考えています。だからこそ、もっと安くしたい、もっと美味しいものを提供しようという気持ちを忘れず、努力を続けるのだということでした。著者さんは、どうすれば、安くて美味しい料理をお腹いっぱい食べられるのかという答えを「チェーンストア理論」に見出し、40年の月日をかけて実現させてきました。創業記念日の祝いは行わない、広告は出さない、生産加工も自社で行うなど、とにかく会社の利益ではなく、利他で考えようとします。
そんな著者さんでも、自分本位で考えていたり、慢心がよぎったりもするそうです。しかし、自分はもっといい人間になりたいという思いでいつも反省し、考えを正すのだそうです。この世は修行の場だと言いますが、まさに修行僧のようですよね。
1998年4月、株式を店頭公開する日の朝、家を出る著者さんに例のお母様から手紙を渡されます。
大きなことを成し遂げるために力を与えてほしいと神に求めたのに
謙遜を学ぶようにと弱さを授かった。
偉大なことをできるようにと健康を求めたのに
より良きことをするようにと病気を賜った。
幸せになろうとして富を求めたのに
賢明であるようにと貧困を授かった。
世の人々の賞賛を得ようと成功を求めたのに
得意にならないようにと失敗を授かった。
この詩はアメリカ南北戦争時の兵士が書いたとされるものだそうです。
うまくいかないとき、苦しいとき、それは「自分中心になっているぞ、気づきなさい」というサインなのだというのが印象に残りました。過去記事「うかつに幸せになってもいい」や「自分ファースト」とは真逆の生き方だなと思ったし、利他の先に自分の幸福があるというのを理解して実践しているというところが、「徳が高い」ということなのだろうなと思いました。
私もうまくいかないときは、自分中心になっていないか?と振り返るようにして、苦しい時は最高の出来事だったと後で必ず思える日が来ると信じて乗り越えよう思いました。

