歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

「めんどくさい」と感じる時は脳を上手に使おう

今回は、「「めんどくさい」が消える脳の使い方」(2022年)を読んで、脳をひとつの臓器として、いかにうまく使うことが大事なんだということが分かりました。

 

 

本書では、「めんどくさい」を消すためのコツが7つ紹介されています。その中でも私が取り入れたいなと思ったコツの上位3つをご紹介したいと思います。本書は作業療法士さんが書かれているため、運動や作業を続けるときにどんなところで躓くのかが詳しくてとても参考になります。

 

 

1.手で触れる

脳にとって「わからない」情報はめんどくさく感じるため、「わかりやすい」情報に変えると良いそうです。触覚や固有感覚は脳にとって「わかりやすい」情報であり、「見る→言語化する」ではなく、「見たら→触る」にすることでめんどくさいと感じなくなります。例えば、脱ぎっぱなしの靴下を見つけたら、「また靴下脱ぎっぱなしにして」と言語化するのではなく、とにかく触る、これを繰り返すと「視覚→触覚/固有感覚」の回線を太くし、「視覚→言語」の回線を細く、反応しにくくすることができるのだそうです。

また、脳はマルチタスクはできないので、両手に別々のものは持たないといった注意もありましたので、脱ぎっぱなしの靴下であれば、まずは靴下だけに集中したほうが良さそうです。

ランニングをしたい場合は、「見えるところにウェアや靴を置いて、見たら触る。」なんて簡単な方法だろうと思いました。実際、何も考えずに触ってしまえば、自動的に体が動いてその行動をしてしまうというのは、家事の中では何度も経験していますので、これは効果が期待できると思います。

 

 

2.報酬のもう一つ先を目指す

自分へのご褒美でめんどくさいを消すことができますが、やり方には注意が必要です。報酬そのものを獲得することが目的になってしまうと、報酬を得られた瞬間から脳の線条体という部分の活動が低下し、続かなくなってしまうそうです。なので、報酬系を使う場合には、ご褒美である「もの」でもたらされる時間や空間を想像する、報酬そのものではなく1つ先のことを目的にすると良いそうです。すると、脳の中で他の行動とも関連付けられるため、やる気が他の行動にも派生する(たくさんの目標のうちの1つになる)ということでした。

「ランニングをして痩せたら洋服を買うぞ」よりも、「ランニングをして痩せてきれいになったら、新しい服を着て、街を歩いて、鏡に映った自分を見てうふふ…」のほうがやる気が続くということですね。

 

 

3.夕方の体温を上げる

深部体温が低いと動けない体、やる気の出ない体になってしまうのだそうです。深部体温は起床時間後の11時間後に最も高く、22時間後に最も低くなるため、夕方に体温を上げる、運動したりお風呂に入ると良いということでした。

私は毎朝6時半に起きるので、17時半くらいに体温を上げるとやる気の出やすい体になるということです。先日、国試対策で学生さんとミトコンドリアのATP産生について勉強したのですが、ビタミンB1と酸素がないと解糖系で作ったピルビン酸をアセチルコリンにすることができず乳酸を産生してしまうので、体温を上げるためにはビタミン摂取も大事だと思いました。また、ミトコンドリアは遅筋(赤筋)に多いため、インナーマッスルを鍛える有酸素運動をすることで、ATP産生を効率的に行うことができるようになります。

朝よりも夕方のランニングの方が良さそうですね。

 

 

まとめ

1年くらい週末ランニングを続けていますが、予定が入ったり体調不良で数週間走れないと、と~ってもめんどくさいなぁという気持ちになります。2㎞から始めて一時期は5㎞くらい走れるようになったのに、最近は2~3㎞しか走れません。…1年後は10㎞位走れる予定で、40代のうちにフルマラソンに挑戦するつもりなのに(笑)

私も脳をうまく使って、めんどくさいを克服していきたいです。