歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

感情のコントロール法

今回、書きたくなった本は「100%仕事で折れない 感情マネジメント」(2021年)です。

 

 

 

著者さんは、シングルマザーで会社を経営されている方で、どのような経緯で離婚されたのかは分かりませんが、自分がフルタイムで働いていた時、旦那さんが無職だったとか、親近感しか湧きません(笑)

本書のタイトルから、アンガーマネジメント的な内容なのかなと思ったのですが、コーチングとかメンタルブロック外しに近い内容でした。

 

 

感情はコントロールしない

ネガティブな感情をポジティブに変換することは可能だけど、それは一時的に過ぎず、後戻りするので、否定せず、ありのまま受け入れましょうと本書では説きます。

確かに、瞑想でも「~と感じているな」と客観的に自分の感情を見るように指導されます。自分の中から湧き上がるネガティブな感情に目を逸らすのではなく、それに気づくことが大事なんだなと思いました。

 

 

トヨタ方式に"なぜ"を5回

ネガティブな感情に対しては、なぜそのように感じるのか?を深堀すると良いそうです。すると、過去の傷や思い込みによるものだったと見つけられる場合もあります。

トヨタ生産方式では、おおむね5回の「なぜ?」で原因を特定できるというのを読んだことがあります。自分の中に「怒り」や「嫉妬」などの感情を見つけた時には、なぜ?を5回掘り下げて考えてみたいと思います。

 

 

ネガティブな感情は感謝に変える

ネガティブな感情とその原因を認識できたら、次は「感謝」に変えていきます。あの辛い出来事や経験があるから今があるというように考えられるようになれば、自然と「感謝」できるようになり、人生が動き出すということでした。

 

 

最高の未来をイメージする

また、自分はどうなりたいのか?をイメージするために、夢を100個書く「夢の100リスト」が紹介されていました。100個考えることが大事で、ネタ切れした時に本当の芯の部分の夢が出てくるのだそうです。

過去記事「感謝の気持ち」で紹介した「君と会えたから……」(2006年)の中にも同じようなワークが出てきたのを思い出しました。その中では1枚目に60個夢を書き、2枚目には60個の夢を実現するための行動リスト、自分の人生の中で他の人にやってあげたいことを書きます。2枚目のリストを実現するような毎日を送ることによって1枚目の内容を同時に達成できる、GIVEとTAKEは表裏一体であることを説く内容でした。このワークは絶対にやってみようと思ってすっかり忘れていたのを思い出しました。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

 

 

まとめ

ネガティブ感情に脳を支配されると、同じことばかりぐるぐると考え続けてしまい、更にネガティブな記憶を定着させてしまうので、できるだけ早く一旦断ち切る必要がある場合もあります。その際は一時的に感情と距離を取って、つまり、楽しいことに全意識を集中して、少し落ち着いてからネガティブな感情と向き合うことも必要ではないかなと思いました。

病気と同じで、急性期、慢性期で対応方法を工夫しながら、適切に対処していくと良いのではないかなと本書を読んで感じました。

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