洗脳と催眠って近いようですが、一時的なものが催眠、ずーっと続くその人にとって悪いものは洗脳みたいです。
今回は、「洗脳護身術」(2016年)を読み、「鬼滅の刃」の鬼殺隊がしている修行のような、呼吸修行が必要で、内省と自己イメージが大事なんだということが分かったので、ご紹介します。
催眠術の授業
実は私、大学生の時に催眠術の授業を受けたことがあります。おじいちゃん先生で(当時70歳くらい?)、自己催眠を見せてくれたのですが、最初は全然前屈できなかったのに、180度足を開いてベターっと前屈していました。
手が離れなくなるという催眠をお互いに掛け合うというのもしたのですが、催眠にかからず、ずっと笑っていた楽しい思い出です。
ちなみに、柔軟の自己催眠は本当に効果的で、今でも柔軟のときには使っています。呼吸を吐きながら曲げ、痛みを痛がってるなぁ〜と俯瞰してみるのですが、時間をかければ、普段はつま先に手が届かないほど体のかた~い私でも、座って足を延ばした状態で膝に頭が付くくらいには曲げられるようになります。
洗脳の基本
洗脳するには、相手を「変性意識」という状態にして、相手の「仮想世界」を書き換える必要があります。すると、「仮想世界」の現実が、ホメオスタシスの効果で身体にも反映されるということでした。
自分自身も変性意識状態となり、自分の仮想世界を細密に創れるようになることで、相手の仮想世界を書き換えることができるようになるそうですが、これには様々な訓練が必要です。
これができると、営業で沢山契約を取ったり、気になる異性を夢中にさせることができる一方、脱洗脳というのはかなり難しい技術であるため、安易にしない方が良いということでした。
そうです。本書は洗脳されないための護身術について書かれた本です。
洗脳から身を守る方法
相手を変性意識状態にするには、暗い部屋に閉じ込めたり、眠らせなかったり、薬物を使用するなど、人為的に操作できるそうです。自分自身が洗脳されないためには、自分の変性意識を相手よりも強固なものにし、仮想世界の自分を誰にも影響を受けないようにイメージできると良いということでした。そのためには、いつでも変性意識状態になり、かつ、仮想世界に強固な自分を投影するための修行が必要なのだと理解しました。
呼吸修行
逆腹式呼吸を約五分間続けたら、呼吸を続けながら意識を下丹田に集中します。時間は長ければ長いほど良く、毎日、最低2ヶ月続けると良いそうです。眉間の感覚と腹部の温かみを感じながら20分くらいすると、周囲の状態から意識が切り離されている感覚が訪れ、変性意識化に成功するようになるそうです。
イメージ修行
巨大な身体を内部表現上に築くことで、他人から書き換えられない内部表現を構築できるそうです。信仰する神様や阿弥陀如来、無敵のスーパーヒーローなどの姿を詳細に思い浮かべ、自分と一体化・合体します。臨場感をできるだけ強くして、巨大な身体をイメージすると効果的です。今の子ならエヴァンゲリオンとかガンダムでしょうか。3Dで回転させたりできるくらいまでイメージと良いかもしれませんね。
「セスは語る」に自分の丹田から光が全身を包み、地球を覆うくらい光るというようなイメージトレーニングが書かれていましたが、近い感じかも知れません。
歯磨きのタイミング
また、著者さんは朝起きたら歯みがきするものだと洗脳されて育ってきたが、虫歯予防のためには食後に歯みがきをした方がいいという話がありました。寝ている間に口の中の細菌はかなり増えるので、朝食前に磨くか、せめてうがいをした方が良いですよ〜とお伝えしたいです。朝磨かないと気持ち悪いのも、洗脳ではなく、口の中で増えた細菌が本当に気持ち悪かったのかも知れません。
もちろん、食後の歯磨きも大事ですけどね。
まとめ
もし本気で洗脳からの脅威に対抗しようと思っているのなら、逆腹式呼吸は確実にマスターした方が良いそうです。炭治郎の呼吸修行みたいですね笑
本書を読んでいて思ったのが、真の強い、自分に自信のある人は洗脳にかかりにくいだろうなと言うことです。自分が無敵の巨大ヒーローになるというのも楽しそうです。自分で考えて(内省)、自分で決める、これができない人が洗脳されやすい人なのだろうなと思いました。