今回は、「自分を育てる方法」(2022年)に、自主性と主体性の違いについて書かれていたのでご紹介します。
自主性
自主性とは、決められたことに対して自ら積極的にアクションする姿勢を言います。その行動が組織や他人から期待されたものであり、「やればやるだけ評価される」と確定した上で始めるのが自主的行動だそうです。
→一本の花道を駆け抜けるイメージを持ちました。
主体性
主体性とは、自分自身の頭で考えて「これをやるべきだ」と選んだ行動に取り組もうとする姿勢を言います。自分自身の責任で切り拓いていく覚悟のようなものを含むそうで、主体的行動は自分がやる価値があると信じ「誰かに言われなくてもする」行動だそうです。
→枝分かれした道の中から、自分が選んだ道を駆け抜けるイメージを持ちました。
どちらが良いのか?
本書には日本人は「主体的」であることよりも「自主的」であることのほうが得意だったが、今後は主体的に自らの責任で生きるしなやかさを身につける必要があると述べられています。
会社にとって都合の良い社員は自主性のある人ですが、社長となると主体性がないと絶対ダメだなと感じました。終身雇用は終わり、セカンドキャリア、サードキャリアが必要な時代の中で、著者の意見は尤もだと思います。
主体的な人ばかりの世界
本書では、自分自身を承認して、セルフリードしていくことで主体的になる方法が詳しく書かれています。潜在意識やスピリチュアルの視点から見ても、主体的に生きることは大事だとこれまでも学んできました。
しかし、主体的な人ばかりの世界をイメージするとなんだか恐ろしい世界が見えてしまいました。人は一人では生きていけません。人間関係の中で生きていかなければならない生き物です。
人と人とのつながり
そのように考えると、主体的な人になる前に「感謝の気持ち」や「おかげ様」、「ご縁」の考え方を身につける必要があるのではないかと私は思いました。卵が先か、鶏が先かという話になるのかもしれませんが、「他者への嫌悪感」の本質は「自己嫌悪」である(人生で起こること すべて良きこと: 逆境を越える「こころの技法」より)と言われるように、他者に感謝できるようになれば、自分を承認することができるようになるのではないかと思うのです。自分勝手な主体性ではなく、本質の主体性を身に付けたいですね。
まとめ
このブログは、自分でやりたくてやっている主体的行動だと言えます。これからも、人と人とのつながりに感謝して、主体的に生きていきます!