「仕事を辞めたい」、「今すぐこんな職場は退職してやる!」と思った事がある方も多いのではないですか?
「科学的な適職」(2019年)には最悪の職場に共通する8つの悪というのが載っていました。
- ワークライフバランスの崩壊
×休日の業務連絡が普通にある、休暇中の仕事が当たり前- 雇用が不安定
×急な解雇、収入や仕事が途絶える不安がある- 長時間労働
×週41時間以上の労働- シフトワーク
- 仕事のコントロール権がない
- ソーシャルサポートがない
×組織内の競争が激しすぎる ×交流イベントがない ×フィードバックの明確な仕組みがない、管理職に任されている ×各種休暇、補助金等、「困ったときは組織が助ける」というメッセージがない- 組織内に不公平が多い
- 長時間労働
胸が痛くなりますね(笑)
歯科医院で考えると、3~7あたりの悪が多いのではないかと思いますが、どうでしょうか?
以前も「チームの心理的安全性」で書きましたが、管理職、つまり歯科医院の院長先生って沢山の役割を担っていて、大変すぎると思います。
また、診療時間が長すぎる、休みがない、休みにくいというのも歯科衛生士を辞めたくなってしまう要因の一つではないかと思います。
平成28年からずっと就業歯科衛生士数は、「50歳以上」が最も多い年齢層なのだそうです。(令和2年衛生行政報告例〔就業医療関係者〕の概況より)
子育て世代には、やはり働きにくい職場なのかもしれませんね。
他にも、新型コロナウイルスの影響で歯科衛生士は感染リスクが上位の職種だと紹介されて、勤める歯科医院の衛生管理に不満を持ち離職または転職したという話もよく聞きました。
人それぞれに原因があるとは思いますが、やはり決定打は人間関係ではないかと思います。
「ふしぎな村の村長の教え: やりたい事が見つからず悩んでいるあなたに読んでほしい! 引き寄せの法則の本当の使い方 本来の自分の願望を見つけ欲しい現実を作り出す方法」(2020年)に、感情というのは思考の価値判断によって生まれるものだという村長の話が出てきます。
嫌な思いをしたとき、「相手のいいところも見なきゃ」というような思考が必死になんとかしようとしているのだそうです。それで嫌な気持ちが長引いたり、自動的に嫌な感情が湧き出て来てしまうようになるのかなと思いました。
思考って、自分の一部なのに余計なことしてくれてますね。思考や感情に振り回されて仕事をして辞めるのは得策ではない気がします。
「人生うまくいく人の感情リセット術」(2018年)には、「かげほめ」というのか載っています。影で悪口を言う「かげぐち」ではなく、本心でなくてもあえて影で誉める(擁護でも可)のだそうです。それだけで、好意が生まれるというのだから、感情はコントロールできると考える方が人生うまくいきそうですね。
リフレクションやメタ認知については、また別に書きたいと思いますが、人類みんなが客観的に感情を分析してコントロールできるようになれば、人間関係の悪い職場だけでなく、戦争さえも無くなるかも知れませんね!