歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

チームの心理的安全性

今日はピョートル・フェリクス・グジバチの『世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法』(2018年)をもとに、歯科医療について考えていきたいと思います。


チームの心理的安全性


様々なビジネス書でGoogleの行った「プロジェクト・アリストテレス」はよく出てきていました。

プロジェクトアリストテレスは、2012年にGoogleが発表した企業向けリサーチです。

プロジェクトの目的は、生産性の高い「効果的なチームの条件」を調査して、定義づけること。古代ギリシャの哲学者・アリストテレスの言葉、「全体は部分の総和に勝る」にちなんで、「Project Aristotle」と名付けられました。


マネジャーの役割や態度、具体的なコーチングの方法など、明日から使える様々な手法も書かれていてドキドキしながら読みました。(私はマネジャーなどの管理者ではありません)

その中でも一番心に響いたのが、心理的安全性」です。
心理的安全性の高いチームは、チームメンバー1人ひとりが安心して、自分が自分らしくそのチームで働けるそうです。また、自己認識、自己開示、自己表現ができるということで、何でも言い合えるチームといったところでしょうか。

1on1

もう一つ心に残ったのが、「1on1」です。
マネジャーが週に1回、1対1でメンバーの業務の進捗や悩み、不満、望みや将来の夢などの話を1時間ミーティングするそうです。コーチングの役割もしています。

 

これらは、歯科医院で働いていた頃にも、現職でも全く見たことも聞いたこともなかった価値観や考え方でした。

 

でも、だからこそ、この重要性を強く感じるし、これらが職場にあれば辞めなかっただろうと思うし、楽しく働けただろうなと思うのです。

チームの人数

1チームの人数は7人以内、多くても10人までが限界と書かれていました。まさに、個人経営の小規模歯科医院ですよね。と、いうことは、マネジャーは院長(歯科医師)ということになります。大きい歯医者さんでは、チーフの歯科衛生士さんもマネジャーとしての役割があるということ。

 

まとめ

院長先生って、診療もして、経営もして、マネジャーもして、と、完全にプレイングマネジャーですよね。私ならムリゲーです。心理的安全性があって、コーチングもしてくれる、働き甲斐のある歯科医院を探そうというのが無理な話ではないかとすら思えてきます。

 

それでも、週1でなくても、せめて月1回でも、定期的に1対1で上司と何でも話せたら、心理的安全性のある職場だったら、、、と思ってなりません。
院長先生やチーフ、上司と呼ばれる立場の人に読んでほしいなぁ。