歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

教科書が読めない子どもたちとDAO

はじめまして。

Kindle Unlimitedで本を多読するようになり、いろいろ感じたことを残したいなと思いブログを始めることにしました。

ご興味のある方はお付き合いいただければ幸いです。

 

自立分散型組織:DAO


DAOは、ブロックチェーンに関する本を読んでいてたどり着きました。

DAO(Decentralized Autonomous Organization:自立分散型組織)
中央集権的な指揮系統はなく、参加者全員の共同管理によって成り立つ組織

 

「村」のような自治組織から、投資グループといった収益組織まで、これから様々な活用が期待できる組織の形だと感じたし、歯科衛生士会といった職能団体も将来的にはDAOになるのかな…?なんて考えたりしてわくわくしました。

いいな!と思った点は、みんなが主役になれるところ。誰かトップの意見に振り回されることなく、各自の投票によって意見が決定される。トークンの比率によって意見の大きさを調整もできるようです。)

 

教科書が読めない子どもたち

そこで、あれっ?と思い出したのが、新井紀子先生の「AI vs 教科書が読めない子どもたち」(2018)という本。

 

 

  • 中学校を卒業する段階で、約3割が(内容理解を伴わない)表層的な読解もできない
  • 学力中位の高校でも、半数以上が内容理解を要する読解はできない
  • 進学率100%の進学校でも、内容理解を要する読解問題の正答率は50%程度である

 

正直、これには衝撃を受けました。
続編の「AIに負けない子どもを育てる」(2019)を即購入して収録されていたリーディングスキルテストを必死にやってみたものです。(数の具体例同定を間違えて、くやしくて机をたたきました…笑)

 

 

そう。教育にいるとヒシヒシと感じるのですが、教科書が読めない子が多いし、自分が読めていないことにすら気づいていないんです。


例えば…

  • 常用漢字が読めない、書けない(意味を理解していないことも。)
  • 「AおよびB」の意味を「AまたはB」だと思っている
  • 「右側の…」の右側が文章の中のどこにかかっているのか分からない。(常識的に考えればわかるとしても)
  • 計算式の説明が言葉で書かれていると、まったく理解できない。(徐するなど)

 

まとめ

DAOでは、PC1台あるいはスマホでも?あれば参加できるそうですが、文字を見て議題の意味を正しく理解しなければなりません。Twitterなどでも言葉の意味を正しく理解しないで(理解できなくて?)相手を攻撃するといったトラブルが絶えない現状から考えても、DAOにおいてもトラブルが頻発するのでは?と考えてしまいます。


ブロックチェーン技術は素晴らしいし、DAOもとても効率的で先駆的な仕組みで、これからますます広がるだろうな、自分もやってみたいな、と思いましたが、文章読解能力がこれを大きく阻む問題になるのではないかと感じました。

「〇〇が悪い」と人のせいにするのは簡単ですが、どうしたらこのような問題が解決できるのか、一人の親としてとても考えさせられます。