歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

文章を書く力

学生時代、「論文には不要な文字は一文字もない。改行や句読点ですら意味がある。」と担当教官から言われたものです。Chat GPTやGoogle Bird(Birdの方が早いし、精度も良くないですか?)でも書き方によって回答が全然変わってきますよね。

 

相手(AI含む)に伝わる文章を書けるというのは大事なスキルかなと思い、今回は、文章に関する本を読みましたのでご紹介しながら大事だなと思ったテクニックをまとめたいと思います。

 

「目にとまり、読者を惹きつけ、感情を動かすライティングの極意」(2023年)はどのように自分の文字を魅せるのかについて、Twitterやブログ、note、kindle本での文章の書き方について、事細かに書かれていました。

 

 

本書は例も多く分かりやすいのですが、ちょっと国語の教科書みたいです。新書や文庫本と違い、The kindle!という感じの本ですね。

特に今後の参考にしたいと思ったことを以下にまとめます。

 

 

ミスリーディングさせない

近年、SNSで炎上なんてものがよく起きますが、読み手のミスリーディングによるものも多いですよね。過去記事「教科書が読めない…」からも分かる通り、分かりにくい文章は多くの人に伝わらない可能性大です。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

ポイントとしては、目的と内容が合っているかに気をつけることです。自分の書いた文章を読み返して、伝えたいと思ったことと内容が合っているのか確認します。著者さんはkindleの本を書くよりも、Twitterで140字以内で伝えようとする方が推敲に時間がかかるということでしたが、私もそう思います。

 

もう一つは、主語・述語・修飾語の使い方です。読み手が主語を理解できる文章であればとった方がかえって読みやすい文章になりますが、文脈で主語が分からない場合は入れるべきと言うように、ケースバイケースです。どの言葉にかかるのかはっきりしない修飾語は、分かりやすい位置に移動することでミスリーディングを防ぐことができます。

 

 

テクニック

本書の中でテクニックとして沢山書かれていたのですが、メモ代わりに気になったものをいくつか紹介します。

 

最初の3行以内で読者を打つ

 読者がストレスなく読める、すべるような文章を書く

 

PREP法

 P(Point):「結論は○○です」

 R(Reason):「なぜなら○○だからです」

 E(Example):「例えば、○○があります」

 P(Point):「だから、○○の結論は、○○です。」

 

SDS法

 S(Summary):概要・要点

 D(Details):詳細

 S(Summary):まとめ

 

5W1HOC

 When:いつ

 Whrer:どこで

 Who:だれが

 What:何を

 Why:なぜ

 How:どのように

 Opinion:意見

 Circumstance:経緯、背景

 

逆三角形型

 1.結論

 2.説明(経緯)

 3.補足(意見)

 

PASBECONA

 Problem:問題提起

 Affinity:親近感、共感を誘う

 Solution:解決法の提示

 Benefit:利得、どのような未来を提供できるか

 Evidence:根拠、証拠

 Contents:詳しい内容を解説

 Offer:購入を促す提案

 Narrow:適合、絞り込み

 Action:行動喚起

 

問い×答え×根拠

 要約は「問い×答え×根拠」に分解できる

 

 

相手の立場に立つ

「文章で金持ちになる教科書」(2021年)は、文章の書き方というよりも、どのようにして自分の文書(ブログ)を収益につなげるかということについて書かれています。

 

 

 

文章の書き方というよりも、SEOやリライトを通してどのようにすれば人々の目に留まるのか分析しながら、書き続けることでライティング技術は向上していくといった内容でした。印象に残ったのはトコトンまで読者ターゲットのプロファイリングをし、どんなキーワードで検索するのか、どんな情報を知りたいのかなど相手の立場に立って考え抜く姿勢です。

歯科衛生士でも、漫画家さんでも、お笑いでも、「プロ」と呼ばれるお仕事に共通するマインドだなと思いましたし、成功しないはずがないなと思いました。

 

 

学生指導を通して思うこと

学生さんにレポート課題を出すと、主語が無くて誰の意見か分からない、主語と述語が合っていないというものが頻発します。「自分が書いた文章は必ず読み返してください」といくら言っても、ゴミ箱に捨てるかのように自分の文章を一切見直さず提出する学生が多く、本当に悲しくなります。

 

ただ書けばいい、提出さえすれば怒られないと、これまでの教育の中で学んできてしまったのかも知れません。

 

私が最も悩むのは履歴書添削の時で、志望動機ではたった3行程度の文章に本人のオリジナリティと熱意が伝わるように表現するため2時間くらい学生と一緒に考える場合もあります。誰かに読んでもらうことを意識して文章を書く経験を沢山すれば、自然にライティングスキルも上がると思うのですが、学生時代の狭いコミュニティの中ではなかなか上達しないスキルかも知れません。

 

また、日常生活の中でも、学生さんから話しかけられて何の話か分からず「???」となることが多々あります。文章だけでなく、会話の中でも相手の立場に立った言葉を選ぶといったことを意識すると良いのではないかと思います。

 

 

まとめ

これだけ文章について書いて、お前の文章はどうなんだよ!と怒られそうですね。

このブログは何事も経験だと思い始めたもので、読者さんを増やす努力は全くしていません。閲覧数は自分の閲覧ばかりです(笑)だって、読者さんが増えるとアンチコメントが増えたり、トラブルに巻き込まれたりするんでしょ?こわいこわい。

と、いうことで、これからも好きなように書いて、時々読んでくれる方がいればちょっと嬉しい!という感じで続けていこうと思います。