歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

量子力学

スピリチュアル系の本を読むと、量子力学でも私たちの考え方は支持されているとよく書かれています。

 

ちょっとよく分からなかったので、松原先生の「文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る」(2019年)を読んでみました。

 

 

 

スピリチュアル系の本ではありませんが、とても分かりやすく説明されていた「科学的 潜在意識の書きかえ方」(2018年)と比較して考えていきたいと思います。

 

 

 

量子はそもそもエネルギー状態で、人間の意識が介入すると物質化する?

→量子とは、「波と粒子の性質をあわせもった小さな塊、エネルギーの最小単位」。量子は、見ていないときには起こり得る可能性が同時進行しており(重ね合わせ)、見ていないときには「確率の波」としてふるまうと書かれており、物質化するとは言ってないかなと感じました。(粒としての性質を持つと同じことなのかな?) また、小さくて軽いものほど量子論の効果が表れ、大きくて重いものほど量子論の効果は薄まる。身の回りの物も、波としてのふるまいはゼロではないが、ゼロに等しいと書かれていることから、身の回りのものが見てないから消えたり、見たから(意識したから)現れたりするのは難しいと思いました。

 

量子エネルギーはゼロポイントフィールドから発生する?

→ビックバンにより宇宙が生まれましたが、宇宙全体のクォークの数は一定に保たれるそうです。そう考えると、量子は増えないのでは?本書にはゼロポイントフィールドという言葉も出てきませんし、ちょっとよくわかりませんでした。

 

意識もバイオフォトンという光子(素粒子の一種)で、身体全体から発せられていると考えられている?

→バイオフォトンという言葉も本書では出て来ません。(光子については光エネルギーの最小単位との説明があります。) 意識は物理学においても重要だが、その正体はわからない。意識の正体が電気信号なら、バーチャルな世界で永遠の命が手に入るかもしれないと書かれていることから、そのような考えの研究者もいますよということかなと思いました。

 

意識というフォトン照射により量子が現れる「位置」と「時間」が決まるので、何を意識しているかでその位置と時間が決まる?

→「観測した瞬間に、なぜひとつの現実に決まるのか」ファインマンの、世界が分裂しては一緒になって干渉し合うという考えをさらに発展させ、観測するたびに次々と世界ができているという考え方もある。これを「多世界解釈」という。量子コンピューターの原理を考えた一人であるデイヴィッド・ドイッチュをはじめ、多世界解釈の熱狂的な支持者は一定数存在する

 

量子の世界

スピリチュアル界隈でよく用いられる考えはこれのことかな?と思いました。松原先生も、「量子の世界は、天才的な物理学者が理解できないほど、常識が通用しない世界」と述べているように、分からない事だらけなんだなという事もよく分かりました。

 

相対性理論

一方、本書にはアインシュタイン相対性理論についても分かりやすく書かれており、時間や空間の歪みは観測できるし、カーナビで実際に用いられているそうですよ!ニュートン万有引力で止まっていた私にはとても難しい内容でしたが、一気に物理学が身近に感じられて、ワクワクしました。

 

量子論一般相対性理論の融合

スピリチュアルでよく用いられる量子力学はごくごく小さい単位での話で、超高速で動いている物や、大きな重力が働いている場所は相対性理論により説明できるのだそうです。また、この二つは相容れず、量子論一般相対性理論の融合も物理学がめざす究極の目標の一つだとも書かれていました。

 

まとめ

物理学が進展すれば、もっといろんなことがはっきりするのかなと思いますが、私が生きている間には叶わないかも知れないし、私は自分の意識が現実を作るという考え方は大好きなので、私は私の好きなものを信じていきたいと思います(笑)