今回は、「宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう」(2021年)を読みました。
最近は宇宙とか地球の本ばかり読んでいるのかと思いきや、スピリチュアル本や自己啓発本も読んだんですよ。書こうと思ったけど、目新しさがなくて、わくわくしないんですよね(笑)
それに比べて本書は、惑星のこと、科学、物理学、数学のことなど宇宙会議に行った地球人のストーリーで書かれているので、(難しいところもあるけど)読みやすくて、すごく面白かったです。
地球人として知らなかったことをまとめておきたいと思います。
太陽は緑色
太陽はスペクトル分類のG型で、虹の黄色と緑色に対応する恒星であり、緑色に見える波長の光を最も多く出すため、緑色をしているそうです。
「空はなぜ青いのか」でググってみると、
波長が短い光は、空気中の窒素や酸素などの分子によって散ばりやすく、あちらこちらへ広がります。この現象を「散乱」とよび、波長の短い光ほどよく散乱します。つまり、波長の短い青色の光は、波長の長い赤色の光に比べて散乱しやすいため、空は青く見えるのです。(科学なぜなぜ100当番,学研)
とあります。つまり、青色が散乱し、地球に届く光が黄色なので、元の太陽の色は緑色と言う訳です。確かに、JAXAのHPで太陽を検索してみると、可視連続光の太陽の写真は緑色をしています。
太陽が緑色だったとは、、、全く知りませんでした。「真っ赤に燃えた~」なんて、今後は言うのに躊躇してしまいそうです。ちなみに、G型は軽量型であり、寿命も比較的長いため生命を作り出すのに最適な恒星だったようです。
太陽が一つ、月が一つ
宇宙人からすると、太陽1つ、月1つというのも珍しい状況のようです。恒星が複数あれば、カレンダーも違うし、1日の長さも毎日変わります。また、衛星は火星でも2個、木星では72個もあるため、日食や月食は日常茶飯事ですね。
また、現在の月は毎年4㎝地球から遠ざかっているそうで、あと100億年もすると1か月が1日になり、月は地球の重力影響から離れて新しい第4惑星になるのだそうです。
地球から月を眺められるのもあと100億年かぁと思うと、毎晩月を眺めたくなりますね。
太陽は秒速220Kmで公転している
読みながら「えぇ~!!」と声が出て、思わず二度見ならぬ二度読みしてしまったのが、太陽は銀河の中心にあるブラックホールの周囲を秒速約220㎞で公転しているというものです。太陽系の全質量の99.9%は太陽が占めているため、地球や木星でさえゴミやほこりのように(笑)太陽について行っているということでした。
教科書なんかで見る図では、太陽を中心に描かれているため太陽は動かないものと思い込んでいました。宇宙に空気はないので、空気抵抗は無いのでしょうが、そんな高速で動いているなんて想像もしていませんでしたよ!小惑星「イトカワ」を探査し戻ってきた「はやぶさ」など、宇宙事業ってものすごい技術だと改めて思いました。
ダークエネルギー
Wikipediaで検索しても
ダークエネルギー(ダークエナジー、暗黒エネルギー、英: dark energy)とは、現代宇宙論および天文学において、宇宙全体に浸透し、宇宙の膨張を加速していると考えられる仮説上のエネルギーである。2013年までに発表されたプランクの観測結果からは、宇宙の質量とエネルギーに占める割合は、原子等の通常の物質が4.9%、暗黒物質(ダークマター)が26.8%、ダークエネルギーが68.3%と算定されている。
と書かれていましたが、銀河のすべての星はダークマターの中にすっぽりと飲み込まれた状態なのだそうです。また、宇宙は拡張し続けているなんて聞いたことがありますが、重力に逆らって宇宙空間を加速膨張させていく未知のエネルギーがダークエネルギーです。ダークマターもダークエネルギーも謎のエネルギーであり、これらのエネルギーと比較すると原子力のエネルギーなんてほんの微々たるものですね。
ダークマター、ダークエネルギーって中二病かよと思うネーミングセンスですが、これらの謎が解ければ、地球のエネルギー問題なんて楽々解消できそうです。
まとめ
このほかにも、地球人は指が5本だから10進法で数えているとか、地球は銀河の端の片田舎だけど、銀河の中心付近には星団があって、巨大な帝国のようになっているかもしれないなど、すごく面白くて興味を引かれる内容でした。
しばらく、ブルーバックスばかり読み漁ってしまいそうだなと思っています。