私は日本史、世界史が大の苦手科目でした。暗記が嫌で嫌で、年号とか人の名前とか全然覚えられなかったです。しかし、大人になると歴史って面白いなぁと思います。
とはいえ、知識があまりにもなくて「大英帝国の衰亡史」(2015年)を読んでも基本的なことから全く分からず頭に入ってこないのが残念です。
歴史の流れはあまり分かりませんが、イギリス人紳士のこととか、貴族について気づいたことについてまとめたいと思います。
外交力
イギリスは日本と同じ島国ではありますが、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドに分かれ、かつ、近隣のヨーロッパの国々も目と鼻の先であり、外交における「勢力均衡」に長けているということでした。衰退の晩年では、二枚舌外交で墓穴を掘ってしまったところもあるようですが、貴族が外交を担い、子どもたちにも英才教育を施していたからこその外交力だと分かりました。他国と接する領地を治める辺境伯の地位が高いというのは漫画からの知識ですが、やっぱり重要なポジションですよね。
ノブレス・オブリージュ
Wikipediaでは以下のように説明されています。
日本語で「位高ければ徳高きを要す」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には義務が伴うことを指す。
イギリス紳士は幼い頃からノブレス・オブリージュを教え込まれているので、一般市民からも信頼され、国政を任されている感があるようでした。今の日本には信頼できる政治家がいないと感じているのですが、日本人にはノブレス・オブリージュは無いもんな〜と妙に納得してしまいました。
第一次世界大戦
「悲しみの第一次世界大戦」と表現されていましたが、第一次大戦における英軍の戦死者数は約九十万人にのぼり、第二次世界大戦の2倍以上だそうです。戦争に参加したのは前途有望な貴族の学生たちで、純粋な奉仕と自己犠牲から「ソンムの戦い」という歩兵の大部隊がゆっくりと敵の機関銃座へ迫るという、誰がどう考えても無謀な戦略などにより多くの兵士が命を落としたそうです。
この戦争よる人的喪失が大英帝国の滅亡を後押ししたと考えても間違いないでしょうね。
まとめ
日本では少子化が止まるところを知らず、異次元の対策をなどと言われていますが、将来の日本を支える子どもがいないというのは、日本の衰退を意味しているのだなとつくづく思いました。
本書では大英帝国の衰退に気づかない英国民について何度も書かれていましたが、日本も同じではないかと思います。4月にこども家庭庁が設立し、出産費用を保険適応にするといった話が出ていますが、そろそろ本気で少子化対策に取り組んで欲しいものです。