トウモロコシと言えば、「となりのトトロ」のめいちゃんを思い出します。
日本の財政破綻(過去記事参照)に備えて、家庭菜園を始めてみようと思い、何を育てようか色々考えた結果、めいちゃんのトウモロコシがいいな~と思って種を買った後に読んだのが「世界史を大きく動かした植物」(2018年)です。
トウモロコシはどこから来た?
本書によると、トウモロコシは、「宇宙からやってきた植物」だと言われているそうです。
明確な祖先種である野生植物がなく、トウモロコシは茎の先端に雄花が咲き、茎の中に雌花ができ、ヒゲで花粉をキャッチするというずいぶんと変な植物です。植物は普通、風や虫、動物を利用して種を遠くへ運び、分布を広げることが使命ですが、トウモロコシは種子を皮に包んで落とさないのです。
つまり、人間の手助けなしには育つことができない植物なのだそうです。
トウモロコシはどこで作られる?
世界三大穀物は米、小麦、トウモロコシと言われていますが、ナンバー1はトウモロコシです。特にアメリカや中国で生産量の半分以上を占めており、日本の自給率はなんと、0%だそうです。そんなにトウモロコシやポップコーンを頻繁に食べている気がしないけどなと思ったら、国内使用量の8割が、主に豚・牛・鶏などの家畜の飼料として消費されているみたいです。
もしも日本がトウモロコシを輸入できないとなると、お肉が食べられなくなるということです!
トウモロコシが世界を握る
近年では食用・飼料だけでなく、工業用アルコールや段ボール、バイオエタノールなどもトウモロコシを使って作られており、大航海時代のコショウやオランダの黄金時代を支えたチューリップのように、トウモロコシが高値で取引されてトウモロコシバブルが訪れるかも知れません。
一方、これをトウモロコシの側から見ると、人間を利用して種を世界中へ運び、分布を広げているという訳です。人間がトウモロコシを利用していると思っていたら、実は人間がトウモロコシに利用されていたのかも知れませんね。
トウモロコシを育てよう
と、いう訳で、家庭菜園で育てるべき植物はトウモロコシではないでしょうか。お札が紙くずになっても、物々交換でお肉が食べられるかもしれませんし。あなたはトウモロコシに飼われていると言われたって良いじゃないですか(笑)
家庭菜園は初めてですが、今年はトウモロコシ栽培にチャレンジしようと思います。
まとめ
トウモロコシがそんなに変わった植物だということは今回初めて知りました。日本の国内自給率が低い作物は他にも小麦(15%)、大麦・はだか麦(12%)、大豆(6%)、油脂類(13%)などがあるそうなので、トウモロコシの栽培に成功したら、次は大豆に挑戦してみるのもいいなと思っています。