歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

火事に備える

最近は、火事に関する本を読み漁っていました。

 

 

 

たつき諒さんの「私が見た未来」では2025年7月に大震災(災害?)が起きるという話でしたが、日本では、いつどこで震災級の地震が来るか分かりませんよね。

過去記事「災害対策していますか?」でも書いた通り、我が家では地震に対する備えは結構頑張っている方だと思います。しかし、火事への対策や火事が起きた後何が起きるのかは全く考えてこなかったと反省したので、学んだ内容をまとめておきたいと思います。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

 

燃焼の三要素

 

ものが燃えるには【可燃物】・【酸素】・【熱エネルギー】の3つの要素が必要です。

【可燃物】

枯葉や木、炭などの燃えるものです

【酸素】

当然ながら、酸素がないと物は燃えません

【熱エネルギー】

点火にも燃え続けるためにも必要です。

うちわで扇ぎすぎると種火が消えてしまうのは、熱エネルギーを奪われてしまうからです。

 

 

フラッシュオーバー現象

 

バックドラフトは映画で有名ですが、フラッシュオーバー現象とは、「局所的な火災によって熱せられた天井や煙層からの放射熱によって、局所火源そのもの、あるいはその他の可燃物が外部加熱を受け、それによって急速な延焼拡大が引き起こされ全面火災に至る」現象です(消防庁消防大学校HPより)。

フラッシュオーバー現象

木材は260℃以上になると一気に燃え上がるため、一度避難した人が「まだ燃えてないから大丈夫だ」と油断して室内に戻ると、フラッシュオーバーに巻き込まれて突然炎に囲まれて逃げ場を失う危険があります。消防士さんも天井に一度放水してから部屋に進入するそうですよ。

 

 

火事を起こさない仕組みづくり

 

火事の原因で特に注意したいのは、てんぷら油たばこですが、線香でも火事を起こす危険があります。そういえば最近、旧田中角栄元首相邸が全焼したというニュースがありましたが、線香が原因だったそうですね。放火の危険もあるので、屋外に紙ごみや枯葉を置くのは控えたほうが良いと思いました。

 

自宅で火事を起こさない仕組みとしていいなと思ったのは、消火ボールです。

炎に投げ入れるだけで中身が爆発して一気に消火できるのですが、一定の温度以上になると自動で作動するため、コンロの上に設置することで自動消火装置になります。消火後も人体に有害な物質はなく、ただ掃除すればよいだけなので、水を使えない電子機器のある施設での自動消火にも用いられているそうです。ちょっとお高いですけど、買っておこうと思いました。動画を見ましたが、威力は絶大ですよ。

 

また、施設での火災は換気扇ダクトにたまった油汚れに引火するのがとても危険です。ダクトを通して燃え広がるため、フィルターやダクトの清掃は欠かせないそうです。消防士さんも、ダクト火災の時は江戸時代と変わらず、延焼していないダクトをまず壊すのだそうです。それからダクト内に水を放水します。

 

ダクト火災専用の自動消火装置もありますが、義務化は市町村ごとに異なるみたいです。千日デパートの火災もダクト火災だったそうで、大型施設ではダクトを通して一気に広がります。焼肉屋の煙を床下に引き込む仕組み(無煙ロースター)はスマートですが、ダクトの清掃が難しく、火災が起きているというのも知っていて損はないと思いました。

 

 

火事の後に起きること

 

もし、自宅が火事になった場合、その後何が起きるのかもとても勉強になりました。最悪の事態を知って、必要な備えを考えておくのは大事なことだと思います。

 

【隣家に延焼させてしまった場合】

通常の火災保険では隣家は保証の対象外です。「類炎被害特約」に入っていると、お隣さんの火災保険で足りない部分を補ってくれるそうです。また、賠償できたとしても焼失した思い出の品は戻ってこないため、どうしても遺恨が残ります。自宅が全焼した場合は、その土地を売って別の土地に引っ越すことになるそうですが、土地の境界線で揉めた場合、価格は買いたたかれる覚悟が必要です。「弁護士特約」もあると心強いですね。

 

【自宅が全焼した場合】

家主が病院に搬送された場合、どのような状況で火事が起きたのか家族は聞き取りをして音声データに残したり、メモをしておくと良いそうです。消防と警察による現場検証では、ご近所さんも来て行います。その報告書がその後最も重視されるため、家主やその親族不在での現場検証は歪められたものになる可能性があるため危険です。日頃の人間関係も影響しそうですよね。

 

また、消火活動では、隣家の2階から放水することがあるそうです。そうなると、延焼は免れても家の中は泥だらけ、家具や寝具は水浸しになってしまう場合があります。もちろん何も燃えていないので保険金は出ません。「失火見舞金費用保障特約」をつけていれば、当面のお見舞金をお渡しできるかもしれませんね。

 

消火後は二次災害として炭が風で舞ってご近所さんの庭や洗濯物を汚したり、焼け残った柱が倒れる危険があります。できるだけ早く解体業者を呼んで処理する必要がありますが、保険会社が現地調査が終わるまではとストップをかけてくることがあるそうです。そんな時は「二次災害が起きたら保険会社の責任だぞ!」というと早く対応してくれるでしょうということでした。

 

 

まとめ

 

先日の能登半島地震でも火災により200棟以上が焼け、およそ5万平方メートルが焼失したそうです。もし、自分の家が火元だったらと思うと、恐ろしいと思いましたし、できる対策はしておかなければと思いました。

また、我が家のお隣さんは認知症のおばあちゃんの一人暮らしなので、もしそこで火事が起きたら、多分我が家にも消防士さんたちが突入してきます。(埃も火事の原因になるし)散らかった部屋を見られるのは恥ずかしいので、常に掃除して、整理整頓を心がけようと思いました。