歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

無意識思考

人生における決断

何か大事決断をしなければならない時、どのように考えて決断してきましたか?

私は、考えがまとまらない時やすぐに決められないことは、一旦保留にして、しばらく寝かせるようにしています。例えば、大好きな漫画を読んでその世界に入り込む、そうすると、ふとした時に答えが見つかるのです。

この方法は、他の人にも勧めていて、例えば就職で悩んでいる学生さんとか、しばらくその事を考えないで何か楽しいことをしていると、お風呂に入ってリラックスした時に答えが見つかるかもよとアドバイスしていました。

 

 

無意識思考

この、考えを寝かせるという思考法のことを「無意識思考」といい、研究されているそうです。

「Third thinking 最先端の脳科学・心理学研究が証明した“最強の思考法”」(2020年)に詳しく書かれていて感動したので、ご紹介したいと思います。

思考法には①直観、②意識思考、③無意識思考の3つがあるそうです。

 

 

①直観

「速い思考」であり、意思決定の対象となる課題が与えられたあと、時間をかけず即座に意思決定をする方法です。人生は選択の連続なので、「朝食は何を食べるか?」「どの靴を履いていくか」など、基本的には、直観ベースで時間をかけずどんどん決定して良いそうです。

この直観で決断している人は、成功者している経営者に多いということでした。

 

 

②意識思考

課題が与えられたあと、時間をかけてじっくり考える方法、「意識思考」と呼ばれます。複雑な問題や難しい問題では、熟考しても良い結果が得られないことも多のですが、論理性、合理性を追求するような定量的な問題は意識思考が最も得意とするそうです。経理や財務は意識思考が得意な分野になります。

歯科衛生士の一つひとつの動きは、いつ器具を出すのか(滅菌された器具であることを示すために、患者が座ってから開ける)、エプロンはどのように掛けるのか(患者の視界を塞がないようにかける)など、実は論理的、合理的な行動ばかりです。これらの行動は、意識的にしっかり考える必要があるのだと分かりました。

 

 

③無意識思考

無意識思考は、課題が与えられたあと、その課題から一旦離れて、まったく関係のない課題に従事してから、意思決定を行う方法です。複雑な問題や難しい問題は、無意識思考を活用するのがいいそうです。

まさに、私が実践していた方法はこの方法になります。

研究によって無意識思考を上手く活用するための注意点があるそうですので、以下に示します。どんな研究が行われているのか気になる方は、本書を読んで頂ければと思います。

 

 

無意識思考を使う時の注意点

  1. 課題から離れたあと、意識的に何かに従事しなければならない
  2. 必ず目標設定をする

この2点にさえ注意すれば、難しい問題は無意識思考にお任せです。また、問題の内容にもよりますが、どのくらい時間がかかるかは分かりません。長すぎても短すぎても良い結果が得られないかも知れないと言うことでした。さらに、好きな音楽を聴いたり、楽しく過ごす方が良い結果が得られそうです。

 

 

まとめ

私が実践していたものが無意識思考という思考法だったと知って、とても嬉しかったです。今度からは、考えるのを放棄して漫画に逃げている(ように見える)時は、無意識思考で考え中なんですって言いたいと思います(笑)他の思考法とミックスして用いても良いみたいなので、意識して使っていきたいです。