今回は、「セックスコンプライアンス」(2025年)を読みました。
2023年7月の刑法改正により、不同意性交等・わいせつ罪が新たに規定されたのだそうで、弁護士さんの立場から、今起きていること、相談されることについて詳しく書かれています。男性だけでなく、女性にも知っておくべきことがたくさん書かれていて勉強になったので、まとめたいと思います。
どんな改正があったのかは、ChatGPTにまとめてもらいましたので、ご参照ください。
- 「強制性交等罪」などを改め、「不同意」を基準に変更
従来の「強制性交等罪」「強制わいせつ罪」などを整理し、
**同意のない性的行為を処罰する「不同意性交等罪」「不同意わいせつ罪」**として再規定された。
これにより、暴行・脅迫がなくても、被害者が同意できない状況での性行為が犯罪と明確化された。- 同意できない状況を具体的に例示
暴行・脅迫だけでなく、
アルコール・薬物の影響
恐怖や驚愕
心身の障害
地位や関係性による影響
など、同意の意思形成・表明が困難な状況を利用した行為も処罰対象とされた。- 性交同意年齢の引き上げ
性交同意年齢を
13歳 → 16歳に引き上げ、未成年保護を強化した。- 公訴時効の延長など
性犯罪の公訴時効を原則5年延長するなど、被害者が告訴しやすい制度に改められた。
本書によると、旧法と比較して適応範囲が広がったのがこちらの構成要件になります。
- 暴行・脅迫
- 心身の障害
- アルコール・薬物の摂取
- 睡眠時や意識不明瞭な状態
- 不意打ち
- 恐怖・驚愕
- 虐待に起因する心理的反応
- 経済的・社会的地位の利用
旧法は相手の心神喪失や抗拒不能な状態を利用した性交を対象としていましたが、範囲が広がり、酔わせたり、立場上の上下関係(上司部下だけでなくキャバクラの女性キャストと客など)でも「経済的、社会的関係上の地位に基づく不利益の憂慮」となってしまいます。
行為には至っていなくても、怪我をさせてしまえば傷害罪になり逮捕されるもしくは示談金が跳ね上がる危険があります。また、メンズエステやマッサージ店での逮捕事例もかなり増えているそうなので(でっちあげも含む)、注意しましょうね。
女性の立場から、これは納得だな~と思ったのが、訴えられる男性の行動パターンです。
- コンドームなど避妊具を使用しない
- 行為の後、すぐに女性と離れる(現地解散や女性を帰す行為)
- 行為の後、女性からの連絡に返事をしない
女性を怒らせると本当に怖いですよ~。誠実に対応しましょうね。「女性の口説きマニュアル」に載っているような「家で映画を見よう」などの誘い文句は法的リスクがありますので、鵜呑みにしないでください。逆に、下心をあけすけに伝えるタイプの男性は訴えられる危険は少ないようです。しかし、それをするとモテないし、迷惑防止条例違反に問われる危険があるということでした…w。
実際に、同意を確認するアプリなどもあるようですが、本書では、訴えられても同意があったことをどう証明するかという視点で対策が書かれています。
・女性の手を引いたり、背中を軽く押したりしない⇒女性の後をついて歩く
・コンビニに立ち寄り、トイレに行く⇒女性に逃げる暇を与える
これらは、警察が防犯カメラを確認したときに、同意があったという証拠になる可能性があるということでした。他にも同意を証明する方法についてたくさん書かれていますので、気になるかたは本書でご確認くださいね。
本書の著者さんは、過去記事「かぼちゃの馬車事件」の訴訟代理人を務めた弁護士さんだそうです。
弁護士さんというお仕事は、世の中の一番ドロドロしたところでお仕事をされている、本当に大変な仕事だなと思いました。
法改正により、女性が訴えやすくなり、配慮した仕組みになった一方、それを使った詐欺・恐喝も増えています。特に社会的立場のある方、お金を持っているような方は狙われやすく、十分注意した行動が求められます。本書に書かれていた以下の文章が一番心に残ったので、引用しておきますね。
法律スレスレの部分で生きていて、「常に逮捕のリスクを覚悟している人」は、得てして数百万円する高級時計を着けています。これは単に、富をひけらかしているだけではなく、切実な意味があります。急に逮捕・勾留されたとしても、腕に着けているその時計を弁護士に「宅下げ(接見者に所持品を渡すこと)」して代理で換金してもらえば、示談金に充てることができるからです。
清く正しく、誠実に生きていきましょうね。
ぺにょは、ココナラで歯科イラストを描いています!⇓⇓チェックしてね☆

